ルックバックのレビュー・感想・評価
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才能を見抜いたのもすごい事
原作未読です
気になっていたので視聴。
時間が短いのはある意味拘束時間も短いのでトイレ行きたい問題とか考えると安心して視聴できて個人的には悪くないと思います。まあ、没入しすぎて買ったドリンク全然飲みきれませんでしたが…( ˊᵕˋ ;)
また特別料金に気圧されつつ…水曜のサービス料金や会員ポイントの無料視聴は使えなさそうでした。
京本さんの写実的な絵の4コマと藤野先生のギャグ漫画となら、小学生には後者の方が需要はありそうな気はしたのですが…絵の上手さにだけ注目されてしまったのは、ちょっと天狗になってた藤野先生に対する当てつけだったのでしょうか。
小学生から絵を描く事に心配されdisられるのも肝が冷えました。周りが陽キャばかりだとそんな感じなのかな、と思うと同時に京本さんが引きこもりになった理由がこの環境なら当然の流れだったのかもと思えます…
仲良くなった2人が順風満帆なまま終わるわけないよなと思っていたら1番最悪なパターンで展開されたのは辛かったです
京アニの事件を思い出させられるような痛ましさと、犯人とまるで会話が噛み合わないまま命を害される恐怖…
そのtake2?の展開が救いでありつつも、現実は甘くないままエンディングへ…
短編として良い作品だと思いました。スタッフロールが黒1色じゃないのもありがたい。
諸々の心情やシチュエーションにあまりピンと来ない人には評価は低めかも知れませんが、観やすい長さでまとまっているので良いと思います。
前評判で泣く人が多く騒がしいと聞きましたが、自分の回では特にそういう事はありませんでした。自分も普通に泣きはしましたが…
あと、藤野先生のペンネームのキョウは京本さんの京から来ているといいななどと思いつつ…
1700円の価値はある
大きな誇張はなく、漫画に色と動きがついた作品。
特に音楽が素敵です。そして声がとても合っており、2人の空気感や会話に終始にやけてしまう。
最後は人とゆうのは本当にあっけない終わりなんだと感じたのと、アニメ、漫画だからこそ世界線を変えて回収できる思いがあるのだと思いました。
本当に素敵な作品で2回観に行きました。あっとゆうまの1時間です。是非映画館で。
原作の空気感が損なわれず、 素晴らしかった、息吹が吹き込まれていた...
熱心なファンが人を動かす
あらすじを知らずに観ました。
ライバルと思い込んでた同級生の京本ちゃんが、まさかの自分のファン。やがてその京本ちゃんと漫画を作って、トントン拍子に上手くいく。
ここまでは、上手くいきすぎだなーって思いつつも、良かったねという気持ちも強まり、感情移入してました。
まさか京本ちゃんが死ぬとは思ってませんでした。しかもかなり残酷な方法で…。藤野ちゃんはどうやって立ち直るんだろうかと思ってたら、昔の思い出の四コマを読んで、また歩みを進めた。
ストーリー自体は割と王道ですが、ルックバックというタイトルの伏線回収が丁寧でした。
創作者応援映画と聞いてましたが、あまりそういう印象は抱きませんでした。創作とは何たるかではなく、二人の友情が話のメインだと思います。
何かを頑張る時、たった一人でも尊敬して応援してくれる人がいるって凄いことですよね。でも藤野ちゃんは美大に行きたいって言った京本ちゃんを素直に応援できなかった。そういう後悔や、楽しかった思い出や、今まで言えなかった事とかが、漫画を描き続ける推進力になったんじゃないかと解釈しました。
面白いが、、、評価されすぎな気も…
2度目の鑑賞
美大に行ってたからか
小学生が描くマンガって、なんであんなに目がデカいのか…!幼い頃の自分と藤野が重なるし、自信満々だったところも重なって、山形の狭いコミュニティで親友を見つけられた幸運からの若いが故のお互いの人生の岐路の枝分かれ、不運な事件による藤野の後悔。
卒業式に藤野が京本を部屋から出しても出さなくても、2人は巡りあって、一緒に漫画を描いたんだろうね。
美術科の高校、美大受験の画塾の先生、ぜーーーーいんから「とにかく描け!!」って言われてたのでド頭でギュッと学生時代に連れ戻された。
周りは泣いたって言う人多かったけど、全然泣くタイミングない。美大生でクリエイターにならなかった人間はみんなギュッとなってしまうと思う。
この気持ちは、ハヤカワ五味さんがXで言語化してくれてた。
原作不読で、原作者藤本タツキや「チェンソーマン」さえ知らないのに・・・
映画を選ぶ基準に口コミの評価っていうのはけっこう参考にする。予告編などで面白そうだなって思っても、よほどの事がない限り、評価が3.5くらいだと、観に行く気持ちが失せるし、逆に評価が4.0を超えていると、行くつもりがなかったのに、行かなくちゃと思ったりする・・・そう、私は極めてミーハーなのである。
で、本作だが、どこのサイトでもすこぶる評価が高い。うちの子ども3人も観に行っていて、口を揃えて、「良かった」と言っていた。普段、シルバー割の1300円で観ている私には、58分の上映で一律1700円という価格は少々高い気はしたが・・。
でもまあ、みなが勧めるし、原作不読で原作者藤本タツキさんのベストセラー作品「チェンソーマン」さえ知らないのに、思い切って観てきた。私の評価は、★4.3っていうほどではないにしろ、やはり京アニへの鎮魂を含めて、ドキっとさせられたり、京本との思わぬ死別には涙も出た。絵も革新的で、★3.9をあげてもよいと思う。入場者特典のオマケの原作本もお得でした。
号泣したってレビューもたくさんあり、もっと泣くかなと思ったわりには、それほどは泣けなかった。それって、もしかすると私が老けたせいで、青春映画のみずみずしさに反応しなくなったからなのかなと思ったりもしている・・・(笑)。
やっぱ天才!
まったく幼稚じゃない、大人向け
評判が良いので鑑賞
悪くはないけど、すっごく良かったかというと、
そんなに心には残らなかったかなぁ…。
評判が評判を呼んで…の感じかしら。
人は、突然いなくなっちゃうけども…、
その場面では、涙は出なかったかな…。
悲しいのは当然なので。
どちらかというと、
前半の小・中学生の、学校カーストから
ズレた感じの藤野と京本が、
漫画を描くという好きなことのおかげで出会い、
二人で共同作業をすることにより、
世界が広がりイキイキ動き出し、
キラキラしだした心の昂ぶりと、
田舎の風景のノスタルジーな風景に胸が熱くなって、
ウルウルしてしまいました。
出会えて良かったねって思っていたし…。
だから、藤野さんには、
自分のせいでって、思って欲しくなかったし…
ラストは、もっと解りやすく、
その気持ちを翻す展開がもう一つ欲しかったのかもな、個人的に…。
描く、それでも描く
藤野と京本の化学反応は良かった。
絵が上手いと思ってた藤野が京本の
絵を見て打ちのめされた表情は印象的。
そして、また描くんだよね。何回も、何枚も。
藤野が雨の中を楽しく帰る姿が、楽しく伝わってくる画力は凄い。
わずか58分間に才能、挫折、友情、失望
が注ぎこまれている。その時の空気感が
感じられる。
誉められたら嬉しいし、前にも進める。
だが『中学生で絵を描いてたら、オタクだと
思ってきもがられる』の言葉は残酷だ。
何気無しに言われて、どれだけ傷を付けられて
きたのだろうと思う。
最後の4コマ漫画は神がかり的。
そんな発想があるとは。
他人に自分が頑張ってるのを認められたら
嬉しいよね。そういう経験は大切な宝。
何があっても描く姿は好き。
原作への敬意が生んだ珠玉のアニメーション化
アニメーションが「映画」として評価されるようになったのは、宮崎駿氏の功績のひとつだろう。
その後も様々な優れたアニメーション作品が生み出されてきたが、『ルックバック』は、アニメーション映画の歴史に残る作品になるかもしれない。
私は原作を読んで既に感動していたので、アニメーション化されたものを観るべきかどうか迷っていたが、どうやら評判が良いようなので、おそるおそる、観に行ったのでした。
結果、想像以上に原作に忠実であり、しかも単に表面をなぞってアニメーション化したわけではなく、アニメーションだからこその表現方法で、原作の持つ空気感を増幅しているかのような、見事な作品に仕上がっていたのには、本当に驚きでした。
細かに描きこまれた背景、抑制された線、動きなど、実に丁寧に作られているのが分かる。原作に対する「敬意」が伝わるような気がしました。
特に、京本に褒められた藤野が、帰り道で踊り出す動きは、特に絶妙!そう、これこれ!漫画を読んだ時のイメージどおりの動きで、爽快でした。
そして、ラストで、藤野が、小学生の頃と同じように、机に向かって絵を描き続ける後ろ姿を映し出す。それは受け入れ難い困難な現実に立ち向かう姿であり、理不尽な世の中での「希望の光」だ。
このラストが本当に素晴らしい。藤本タツキ氏が紡いだこの光景を、しっかりとアニメーション化してくれた、押山監督に感謝したい。
映像と音楽に込められた「意味」の凄さ
映像の美麗さ、音楽の絶妙さに舌を巻く方も多そうな本作ですが、むしろ映像と音楽に込められた「意味」が圧巻で、巧妙さやリズムが心地良く、過不足の無さに感心してしまいました。
ストーリーラインの補強や心情描写が素晴らしく、オトナが観る作品として申し分無いです。Good!!
境遇への共感度が高い方は開始数分で涙したそうですが、さほどでは無い自分も後半は胸が痛く涙しちゃいました😢
チェーンソマン(まあまあ好き)の作者である藤本タツキの自叙伝風の作品とのことで、もじった主人公2人(藤野・京本)のマンガ人生を描写した作品なのですが、陳腐なストーリーラインになりそうで非凡な作品に仕上がったところに原作者と製作陣の有能さを感じます。
原作は結構前に読んでおり、頃良く忘れたぐらいに観れたため、新鮮に楽しめて良かったです。
私的には、藤本先生はショートの鬼才と感じているため、安心感を持って鑑賞に臨めました笑
藤本先生は映画を観て「自分の作品に対してここまで真摯に作ってもらえる事が人生でもうないのではないかと思い泣いてしまいました」と語っていたそうですが、
原作者良し(誠実さに感動)、興行良し(公開規模も拡大中)、観客良し(感動者多数)と、まるで企業の三方良し、みたいだなぁと思いました。。💦
強いて不満を挙げるとすると、通常料金2000円より安い1700円の特別興行枠だそうで、
一切の割引や株主優待が使えないみたいです。
自分は優待で見ようとしてエラーになったので、株主に優しくないって何やねん、と思いましたとさ。
私達はラストの風景を知っている
学級新聞の4コマ漫画を連載する藤野
彼女は自分が一番と信じて疑わないが、不登校の同級生 京本の圧倒的な画力の前に初めての挫折を知る
しかしそれは藤野と京本、二人で走り抜けるかけがえのない時間と、それぞれが立ち向かわなければならない離別の序章に過ぎなかった・・・
原作が話題になったとき存在だけ知って、結局未読のまま観賞したわけだけど。いやぁ〜良かった!
印象的な演出で問いかけられる
『なんで描いてるの?』というテーマ
その答えは頭で考えて色々出すこともできるけど、きっと本当の正解は誰にも言い表せないのだと思う
その昔、最初に歌ったり踊ったりし始めたどこかの誰かの気持ちを私達が正確に言い表せないように
それでも答えらしきものに近付こうと、今作は創作の輝く部分も苦しい部分も光も闇も描いていく
途中、ファンタジーな手法でifの世界が描かれる
しかし、それによって物語が改変されることはない
同じように映画も本も現実の苦痛や悩みを直接取り除いてはくれない
それでも私達は今作のラストのような風景があることを知っているはずだ
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