ルックバックのレビュー・感想・評価
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努力家たち
原作読んでから行きました。
ダンスシーンがどう描かれているかが作品成功の要だと思うのですが、何も足さず何も引かず、鮮やかにまた素朴に、あの名前のつけようのない感情を展開していて素晴らしかったです。私はこれで既に「あぁ良かった。満足」となりました。
ダンスシーンの直前、歩が投稿用作品を構想していると言ったとき「出まかせ言っちゃったな〜まぁ、10代あるあるだな」と思いませんでしたか?
実はそれが心に秘めた野望で、京本の言葉に背中を押され、消えかけた夢が息を吹き返す。人生の消失点がくるっと反転し…あとは無限に、伸びていくのだ!!
鳥山先生追悼の時も身にしみてわかりましたが、漫画家さんとは何よりもまず、優れた言葉の使い手なのだなと。本作を観てまた実感しました。
今ほど努力すること・学ぶことの価値が揺らいでいる時代はないように思います。
コピペ、トレース、アレンジすれば作品になる。ありとあらゆる音源はネット上にある。スマホ1秒で答えがわかる。
努力に意味などあるのかと疑問が浮かぶこともあるでしょう。
それでも比喩でなく指に血を滲ませて、描きまくる。楽器を弾きまくる。受験なら膨大な知識と格闘する。その原動力は「思い」。
上手くなりたい。自分をもっと憧れに近づけたい。止められないそんな思いに気づけた人はラッキーです。
エンドロールには、そんな努力家たちのお名前がずらりと並ぶ。この思いの束。AIには決して滲ませることができない滋味のような、匂いのようなもの。
受験生なら、夏休みの時間は貴重ですよね。でも、モチベーション上げにそのうち1時間、本作鑑賞に使うのはどうかな。急がば回れで、ぐっと背中を押してもらえる…かも?
余談:
頭の中で、エンドロールにはリコーダーで演奏された「Don't Look Back In Anger」が流れるかと思っていましたw
実際には素晴らしいレクイエムで、ちょっと自分が恥ずかしかったですw
ふたりの少女の出会いと別れ
クラスの人気者のマンガが得意な調子の良い女の子と、背景の絵が凄く上手な引きこもりの女の子の出会いと別れを描いた秀作。
原作は以前にネットで流し読みをした記憶があり、チェンソーマンの原作者がこんなマンガも描くんだと思った。
原作が短編マンガなので映画も1時間くらいがちょうどよい感じ。
少女の生活が淡々と描かれていくんだけれど、作画も良く、主役二人は(後で調べたら)声優が初めての若手女優とのことだが違和感は全くなく、特に京本の方言を使った引いた演技は素晴らしかった。また、バックに流れる音楽が凄く美しいメロディーも印象的。
ふたりが共作したマンガが認められ、連載が決定後に引きこもりの女の子が初めて自分の意思を通したが故に解散とその後に訪れる悲劇。
その後、本ストーリーとは別の世界線が描かれるけれど、あのシーンがあったからこそ、悲劇の中に救いが感じられたので満点にしました。
昭和はいいね
1.卒業証書生徒に届けさせるなんて...
2.そこから、人生が始まる
3.また、パラレルワールドかと思ったら...
4.部屋まで行った方が幸せか?
5.玄関で帰った方が幸せか?
6.ルックバックには私を見ての意味
7.ルックバックには過去を大切にの意味
8.あの4コマ漫画、今なら規制がかかる
9.本当に今は世知辛い
10.お土産が豪華だった
11.無理に2時間にしなかったのが良い
12.あんなに上手くドア下に入るかなぁ
13.ドア下が何処でもドア?
完全版『ルックバック』
現在漫画を読んだ上で鑑賞。
原作も素晴らしい作品だったが、映画化した本作にはいっそう心を揺さぶられた。
とは言っても、映画化にあたりストーリーに変化があったわけではない。むしろ、これ以上ないほど忠実な映像化といった印象である。
漫画との違いを生んでいる要因は「間」である。原作者である藤本タツキ氏が時折使う、セリフのないコマを連続で見せる表現は、漫画慣れしている読者ほど高速で読み進める事になり、どうしてもそこで表現されている「間」や「時間」を十分に感じづらくなる。
本作でいえば、藤野と京本が過ごした時間がそれにあたる。
映像化によって製作者の意図する「間」「時間」で表現されることで、2人が過ごしたかけがえのない時間の印象がより強くなり、必然的にそこからの展開はより強く心を揺さぶられるものになった。
本作の監督は原作者とは異なるが、おそらく原作者の頭の中にあった完全な『ルックバック』に限りなく近いものを映像として見る事ができたように思う。
派手な作品ではないが、漫画の映像化における新しい(かつ、大半の原作読者の賛同を得られる)アプローチを試みた傑作だと感じた。
2024年押山清高 この作画がすごい
2024年映画館鑑賞61作品目
7月6日(土)イオンシネマ新利府
特別料金1700円
原作は鑑賞後チラッと観た
押山清高監督作品脚本作品初鑑賞
漫画家を目指す山形女子二人組ペンネーム藤本キョウの青春物語
粗筋
小学校卒業式の日に出会った2人がコンビを組み中学生で出版社に自作の漫画を持ち込み高く評価される
何本か読切を発表しいよいよ連載デビューすることになるが相棒が美術系の大学に進学するため連載には参加できないと打ち明けコンビを解消することに
山形から上京しアシスタントを雇い漫画家として大成功を治めた藤野
そんなある日に地元山形の美術学校に自分の絵をパクられたと思い込んだ精神異常者が現れ元相棒の京本は殺されてしまう
連載漫画は休載することになり地元に戻り葬儀に参列し暫く悲嘆に暮れる藤野だったが京本の遺品を見ることによって奮い立ち東京に戻り再び漫画を描き始める
58分
短いがその短さを感じなかった
小さいがぎっしりとしている濃厚なハーゲンダッツミニを彷彿させる(特にラムレーズン)
イオンシネマで鑑賞
本来ならハッピーナイトの時間帯で1300円で鑑賞できるはずなのだが特別料金1700円でがっかり
通常料金2000円と考えるなら300円安いのはお得と感じるが自分の場合は全くそう感じない
板橋のイオンシネマは詳しくないが地元のイオンシネマは通常料金1800円で1300円とか1100円とか1000円とかなるべく安く観る工夫をしている
内容は取り立ててアニメで表現しなければいけないものではない
ファンタジー性は低く実写でも充分表現できる
たしかにアニメなら第三者委員会のような胡散臭いインティマシーコーディネーターなどという意識高い系の職業は全く必要ない
親の14光りなどと自称親ガチャ失敗のしょーもないネット民に嫉妬される可能性も低い(両親が著名な声優ならその可能性は高くなるが)
最後の方は悲しい展開になる
京都アニメーションの事件を彷彿させる
その場面は原作で問題となり抗議を受けて何度か修正されている
抗議される前の問題の場面を観たが自分としては何が悪いのかさっぱり理解できなかった
元のほうが絶対に良い
藤本タツキは全然悪くない
世のなか考え方は様々でそれは承知の上それゆえに反論もあるだろうが反論で自分の考えを曲げることはまずないし火消しの謝罪なんてもってのほか反論はいっさい受け付けない
どこの馬の骨かもわからないネット民になんで共感しなければいけないんだ屈しなければいけないんだ
大切な人ならこっち側だって少なくとも表向き多少は折れるけどネット民なんて家族や職場の仲間じゃないもんな
知らない人に突然「おまえは間違ってる!謝罪しろ!」と言われたら「何言ってんの?こいつ」と感じ身の危険があるなら絶対に警察を呼ぶ
ネットはそんな異常なことが罷り通るとても気持ち悪い特殊な現実である
身近な人たちで語尾に草とか言うバカはいないしな
AV女優のSNSに直接いちゃもんつける奴なんてまともじゃないしいやならやめろと主張するがおまえらのためにやっているわけではないことがなぜ理解できないのか自己中だからか
内容はたしかに実写でも表現できる内容ではあるし必ずしもアニメで表現しなければいけない必然性は乏しい
それでも自分が衝撃を受けたのは押山清高監督の作画
絵のタッチというか色の表現
イラストでこの衝撃はわたせせいぞう以来2人目
押山清高という天才に触れるためにも映画館での鑑賞をお勧めしたい
アニメは観ない主義の人もそう言わず美術館に海外でも高く評価されている現代アートを鑑賞する感覚で訪れて欲しいものだ
声の配役
売れっ子漫画家の藤野に河合優実
藤野とコンビを組み背景を担当していた元引きこもりの京本に吉田美月喜
小学生の頃の藤野が書いた四コマ漫画の男性キャラに森川智之
小学生の頃の藤野が書いた四コマ漫画の女性キャラに坂本真綾
原作を上回る感動作
地元の映画館での上映がなかったので、天童まで出かけて鑑賞した。原作コミックスは鑑賞済みである。非常に切ない物語で、コミックスで胸を打たれた時の感動がもう一度感じられるだろうかと不安だったが、全くの杞憂だったばかりでなく、コミックスの感動を上回っていた。鑑賞記念に原作のネームが貰えたので、どれだけ原作に忠実に作られたのかが実感できた。僅か1時間にも満たない短い作品であるが、2時間の映画に全く引けを取らない立派な作品だった。
物語の発端は、主人公たちが小学4年生の頃に遡る。学級新聞に4コマ漫画を描いていた藤野に担任が1話分のスペースを不登校の級友の京本に譲るようにと依頼されるところから始まる。快諾した藤野は、印刷された最新号を見て、京本の画力の凄まじさに圧倒され、自分の絵の未熟さを痛感して、負けまいと絵の練習に本気を出すが、この2人が対面するのは小学校の卒業式の日まで遂に来なかった。藤野は絵の練習を2年近く続けるが、どうしても勝てないという敗北感から漫画の練習を6年生の途中で放棄してしまっていた。
卒業式の当日も京本は不登校だったため、卒業証書を届けるようにと担任から頼まれて嫌々ながら京本家を訪ねると、京本宅には人の気配があるものの、誰も出て来ないので卒業証書だけ置いて帰ろうとするが、京本の部屋の前の廊下に置かれたスケッチブックの数の多さとその描かれた風景の質の高さに驚く。挨拶がわりに思いつきの4コマ漫画をその場で描き上げて置いて帰ろうとすると、その描き上げた紙が京本のドアの下から部屋に吸い込まれるように入ってしまい、それを見た京本が、届けに来たのが藤野だと知って部屋から飛び出して藤野の後を追い、藤野の描いた漫画のファンだったと告白する。
実に見事な導入である。風景として描かれている山は鳥海山の山形県側の眺めなので、この小学校は酒田市付近にあるはずであるが、京本の訛りは庄内弁ではなくて山形弁なのが少々気になった。やがて、漫画のメインのキャラクターとストーリーを藤野が描き、背景を京本が描くというコンビ作業で漫画を描いて、高校生の頃には少年誌に投稿して入賞するまでとなり、連載を持てるまでに話が進むが、そこまで藤野に従って来た京本が絵の勉強を本格的にしたいので大学に行きたいと袂を分つ。京本の進学先は山形市の東北芸術工科大学である。
雑誌連載という限られた能力ある者にのみ許された仕事は、趣味で漫画を描いている者たちには夢のような話であるはずなのに、京本は何故それを放り出して進学を選んだのだろうか?その理由は明らかにされていないが、私見ながら自分の能力に対してこの先の不安を感じて、4年間の猶予をもらって画力をアップさせたら藤野の下に戻るつもりだったのではないだろうかと思われてならない。藤野は猛反対したものの結局は京本の希望を尊重する。
その後京本を襲った悲劇は、京都アニメーション事件を彷彿とさせる事件だった。その激しく暴力的なシーンは、作者があの事件をどれほど憎悪しているかを、痛いほど見る者に感じさせた。藤野は、小学校の卒業式の日に自分が描いたあの漫画のせいで、京本を引きこもっていた部屋から出て来させ、その先にこんな事件に巻き込んでしまったのではないかと深く後悔する。もし、あの時漫画を描いていなければ、という想像はリアルに羽を広げて見る者たちを巻き込んでいく。実に痛切なシーンである。
原作が非常に共感を呼んだこのアニメ映画に生命を与えられるかどうかというのは、連載コミックにはない声優たちの演技と、音楽にかかっていると言って良い。主役の二人はどちらも女優で、声優としての仕事は初だったというのが驚きである。藤野役は、クドカンのドラマ「不適切にもほどがある」のジュンコ役で大ブレイクを果たした河合優美で、京本役は映画「カムイのうた」などで主役を務めた吉田美月喜である。どちらも小学生の時は小学生に聞こえたし、大学生の時は大学生に聞こえたのが流石と思われた。吉田は山形弁の訛りも完璧だった。
音楽は haruka nakamura という初耳の方が書いたものだったが、クラシカルな弦楽四重奏というスタイルが見事にハマっており、しかもその端正なスタイルを守りながら圧倒的な情感を感じさせていて見事だった。主人公2人のリアリティが感じられる演出も見事なもので、見る者にこの2人のどちらにも深い共感をもたらすのは、細部まで徹底したキャラ作りの賜物である。本当に見事な映画である。
(映像5+脚本5+役者5+音楽5+演出5)×4= 100 点。
なんでこんなに混んでるの?
めっちゃ傑作でめっちゃシュールでメッチャマニアックなのに、なんであんなに人が押しかけててなんでこんなに評価高いの?メチャクチャ高度なアニメで、これって一般に受ける要素があるの?もちろん自分だけがこのアニメの凄さ分かるなんて言う気はさらさらないが、それにしても公開からいきなり人気出過ぎじゃね?なんでなんで・・・。エヴァの監督・押山清隆さんの力だよね?もう井上武彦に肉薄してんじゃん・・まぁアニメ監督だから当たり前だろうけど・・でもどっちかって言うとメカの方ですよね??なのに・・シュールでSFで青春ものでサスペンスで・・・そして結末は・・とにかくこんなに早く時間が経つ映画も珍しい。まったくの予備知識なしですよ、僕は。これマジ今年ナンバーワンクラス早くも出ちゃった感じです。
なんか人気のアニメ映画、知らんけど
ルックバックは知りませんでした。チェーンソーマンは、ずっとNetflixのお気に入りリストに入ったまま未視聴のままでした。
なんかやたら評価が高いアニメ映画だなと思いつつ、価格が固定な事(ある意味良心的)時間が60分未満ということで、スルーすると思っていましたが、翌週に観る映画が無いので鑑賞しました。
初見は、行間の多い普通の映画だと思いました。
ここまでファンを惹きつけるのだから、それなりの話の展開があることを予想して鑑賞です。ある意味予想通り、やっぱりそうなるのか、という感想です。
ここからネタバレですが、、、
正直、どちらかが死ぬのだろうと思って見ていましたし、それが事故なのか事件なのか自死なのか、それが分からないと思っていた程度です。
話の展開で、「京本」の性別がハッキリしないので、もしかしてマイノリティか、男の子なのか、2人は恋愛するのかな?とかも思いました。
そして最後、ニュースを聞いた瞬間、「京本も殺された」と一瞬思いましたが、「いや、それだと単純すぎるので、ぎゃくに男の子の京本が犯人なのか?」と頭をよぎりました。
ある意味、予想通りで言葉に要約すると、よくある?「死」を連想する青春ストーリーなのかなと思います。
ただ、所見から、変な間やシーンがあるので、何か意味があるのだろうと、随分行間の多い作品だなと思いました。
そこで、いろいろ調べて、その行間の意味、熱烈なファンが多いことも納得しました。
まず、初見でも、「どういう意味だろう?」「私の理解出来ていない何かがある」と感じさせる作品としてはかなり素晴らしいのだと思います。
同時に、それが映画を見ただけでは伝わらないのであれば、問題のある作品とも言えると思います。
一緒に行った友人も、まったく同じ感想で、単純だけどよく分からない、何か意味があるのかと、後で調べたい、と言っていたので、初見の人の共通的な感想だと思います。
もう少し間を置いて、いろいろ予備知識がある状態でもう一度観たいとも思いました。
今回は、何となく予告動画も観ずにフラットな気持ちで鑑賞しましたが、これだけ高評価なので、何かとんでもない展開を期待してしまいましたが、本当にフラットな状態で観れたらもう少し違ったのかもしれません。
ちなみに、良い機会なので、前夜からチェーンソーマンも鑑賞中です。ジャンプらしからぬ、「友情」「努力」「勝利」とはかけ離れた展開で一気にこれは人気作なのも納得です。藤本タツキさんという方は、とても刺さるセリフや展開、闇を含んだ展開、これは惹き付けられるのも納得です。
後ろで見ていてくれる人がいるから前に進める。
後ろで見ていてくれる人がいるから前に進める。
京本は藤野が引っ張ってくれてるから進めた。そこで自信がついたからこそ美大にも進むことができた。
そして藤野も京本が後ろで見ていてくれたら前に進めた。だから2度も漫画止めた時も、京本が見ていてくれたから再び前に進むことができた。
そんな話。
バジーノイズや青春18×2 君へと続く道でも似たような主題であったが、こっちはそれのみに純粋特化している。
主要キャラは2人だけ、あとはモブ。
シンプルだからこそシナリオもキャラもその言動も徹底的にそこに集中している。
直球すぎるかもしれないけど、本当に自分にぶっ刺さってちょっと泣いてしまった。
幼き日々の憧憬と共に
藤本タツキ先生の中編漫画の映画化。
漫画家を目指す二人の少女。小学4年生から始まる青春寓話。憧れと嫉妬と友情と才能。戻る事のない時間。余りに切ない物語。
原作が素晴らしいのは勿論だけど、アニメになる事で、原作以上の作品になっている。
そもそも原作自体が映画的な為、スクリーンとの相性が良い。
完璧な58分!
このクオリティで「さよなら絵梨」も映像化して欲しい。
#ルックバック
作品内容をスタッフが体現した稀有な作品
作画が本当に素晴らしい。人の手が感じられる線で、人物も背景も(!)軽やかに自在に緻密に動く。
藤野と京本が出会うシーン、そこから藤野が雨の中をスキップするシーン。大きな多幸感となぜかとめどもなく溢れてくる涙。なんとか叫び出したくなるのをこらえたが、自分の感情がコントロール不能になる。
後半も作画のクオリティーは衰えるどころかさらに深みを増して、主人公たちが運命にあらがう姿を丹念に描く。
河合優実と吉田美月喜の演技も本当に素晴らしい。セリフは少ないがひとつひとつが磨き抜かれて繊細。2人の成長と立場の変化、喪失と再生、すべて見事に表現していた。
音楽が画面のクオリティーに追いついていなかったのが唯一残念だったところ。
押山清高、井上俊之をはじめとするスタッフは、作中の藤野と京本のように「とにかく描く」を体現し、見事に原作コミックをさらに深化させた作品を創造した。まがうことなき傑作だと思う。
めっちゃいい
最高でした。
個人的に、劇中流れる音楽が最高でした。
物語として、今起きている出来事がどんなことなのかをアニメーションと音楽だけで教えてくれる。あれこそ映画ならではの良さですね。
劇場入場特典で原作漫画が貰えて、席について映画が始まる前に読破。一度読んだことがあったけど、そこでもまた「…ええやん…」ってなって、最高のコンディションで映画に臨むことが出来ました。
普通に良作だが60分1700円の価値は越えられない
120分通常価格なら文句なしで良作だと思います。ストーリーはしっかりまとまっていて、絵も綺麗で個性もあります。60分のストーリーしかないので仕方がないですが、映画館で見る必要があるかは疑問です。
作者の都合で人を殺すな
作者の都合で登場人物が死ぬ話があんまり好きじゃないのね。
殺さなくても同じ内容を描けただろうと思っちゃうの。
人が死ぬと心が動くから、物語を描くのが簡単になるんだよね。
作者の技量が足りないが故に登場人物を酷い目に合わせるなよ。
物語的に京本が死ななきゃいけない理由も分かんないんだよね。これ本当に分からない。
京本を殺す通り魔の動機は京アニ事件のパクリなんだけど、あれは京アニだから起こる事件であって、地方の芸大の発表会程度では起きないでしょ。そこも安易だったな。
でもそこまでは良かったね。
『藤野先生!』って京本が飛び出すシーンは良かった。
藤野のキャラ設定もすごくいいね。
「これ原作はどんなだったんだろう」と思って原作読んだら、そのままだった。
そのまま、絵が動いただけだった。
絵が動いたから『藤野先生!』のシーンとか感動増してると思うけどね。
原作読んでたら、映像観なくていいね。
原作そのままの映像化は、今は多くの人が望んでることだね。
でも、原作のままなら、映像化する意味はないなとやっぱり思ったよ。
一緒に頑張ってきた親友が不幸な目にあって、それがひょっとすると自分のせいで、でも、そんなこともなくて、前を向いていくんだっていう小品だね。
マンガの短編で読むと、すこし余韻もあっていいけど、映画館で60分近くみたら「なんだこれ」と思ったな。
新感覚!
今まで沢山のアニメ映画を観てきたけどそのどれとも違う新感覚を味わった!何て言えばいいんだろうか、家の中で凄い楽しい漫画を読んだ感覚だろうか。外で映画を観た筈なのにとても不思議な感覚だ。58分という短さも相まって上質な短編集を読んだ気分だ。オススメです!
なんて言えばいいのだろうか。。。
私は映画をそこそこ見る方だと思いますが、本当に何年かに1度、衝撃のあまり上映中は泣くことも出来ずただ呆然としたまま見終わったあと映画館を出てから涙が溢れ、翌日以降もその気持ちを引き摺ってしまうような映画に出会うことがあります。ルックバックもそんな作品でした。
ルックバックは少年ジャンプ+に掲載された時も読みましたし、その後に発売された単行本も買いました。それぐらい大好きな作品だったので映画化が発表された時は嬉しかったのですが、同時にあの内容をアニメで見てしまえば恐らく精神的にはやられるなと思っていたので怖くて見れていませんでした。でも、こんな好きな作品を劇場で見なくてどうする?と思い、勢いで映画館へ。今は見てよかったと思っています。
この作品を「面白い」や「悲しい」などという言葉では表せないし、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかを区別することもできません。そもそも原作者の藤本タツキ先生が何を伝えたかったのか、アニメ会社の事件に対するメッセージがあるのかも分かりません。
ただ僕が言えるのは、是非見てください。この作品から感じる何かを、余韻を、ぜひ感じてください。誰かのレビューや感想で満足するのではなく、あなた自身の体でこの作品を味わってください。
頑張りと巡り合わせ
何かが好きで好きでのめり込む中に、売れる人、燻る人、諦める人、断ち切られる人がいて
いや、これはいい作品
原作好きの来場を見越してか、わずか58分という思い切り、案外何も知らずに行くのがいいかも
しっかし河合優実、それこそあらゆるチャンスを確実にモノにしつづけてる感がすごい
想い
ルックバックには、振り返る、思い返す。と言う直訳になる。この作品では、背中を見てともかけているのが天才すぎるる。
主人公は、自分のせいでと考えてしまう場面があるが、きっと京本はそんな事思ってるはずなのにそう思ってしまうのは相手が自分にとって大切な存在だったからなんだと思う。
京本の家であの日会ってなかったとしても、また再会してたし、漫画も書いていた。運命論的な側面もあるが、影響を与えた人間は、与えられた人間側からしたら一番幸せになって欲しいと思ってると自分は感じた。
この作品は、色んな感情の表現が最高に上手くて、この作品を作り上げたスタッフや関係者様々な想いを感じる事ができる素晴らしい映画だと感じた。
漫画の時から映画だったけど、営業だともっと映画だった。
上手く表現できないけど、そう思える良い映画だった。
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