ルックバックのレビュー・感想・評価
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できる子と言われた小学校時代
この映画の評価が高いのは同じ経験をしたからではないでしょうか。
誰もが小学校の時にできる子と言われたと思います。
それを否定するのは自分や友人たちです。
しかし主人公はふとした嘘からやる気スイッチが入ります。
私も今日から作家を目指します!
短いけどこれで良いなって思える
まず藤本タツキの漫画をCGじゃなく手書きのアニメーションで見れた事が嬉しい。繊細な動きや演出が細部にまで行き渡っていて素晴らしかった。ところどころCGやカメラレンズの中でしか表現できないような動きもあって手書きでどうやって再現できたのか気になるところまであり実写や映画に近づいたアニメーションでこういうのが見てみたかった〜と思わせてくれました。
クリエイターの方達の積み重ねた技の下地にある時間や努力がこのストーリーと重なって、この話を映像化するにあたって中途半端にはつくれないという思いが伝わってきて目を話すのが勿体ない短いながら濃厚な時間を体感できた。
見に行く前に少し迷っていたのですがさっさと見に行っとけば良かった。その理由が宣伝の動画を見て曲に違和感を感じていてなんだか随分優しくて良い曲で妙に映画が良い話に見えてしまうのではないかと心配していたというのがあります。
個人的にあの途中からのどう気持ちを持っていけば良いのかわからない置き場のない感じが好きで、明確な答えや置き場がないから止められないっていう着地出来ないから進むしかないという様な選択を決めてもらえない心地よさが良いのに無理矢理「良い物」のハコに入って映像化されるんじゃないかなといった心配があったんですが、結果色々な人に見てもらうための配慮は感じたけど気にするほどでは無いかもしれんと納得。
藤本さんの漫画の何というか観客側が抱く感想や感情から、潔く手を放した開放感みたいなものが好きで、世界が自分とべったりしていない感じがちゃんとあったなと感じて満足して帰りました。これこそバリバリの私見なんだけどね。
そんなに大騒ぎする映画か?
走り続ける
ルックバック!
どゆこと?なぜ心に響かないの?
全く何のアニメ映画なのか分からず、58分で1700円均一ですが、意を決して観てきました。
どうやら藤野と京本が2人で漫画を描く物語のようですが、どうやら京本は何故か亡くなってしまうようです。京本の死因が劇中で明かされず、どうやら斧を持った男に殺されたのかもしれないと勝手に思いこみました。
藤野は、以前自ら描いた4コマ漫画が原因で京本が自殺したとでも思っているのでしょうか。
とにかく京本の死因を明らかにしてほしかったですね。
映像と音に圧倒される
最高すぎて言葉ない
前半の期待を返せ
あれだけの原作に動きと音と声がのるとどうなるか、なるほどそう来たか、どんな演出でくるのかな、と冒頭から前半ワクワクが止まらなかったが、段々とアレ?こんな話だっけ?原作に出会った時のあの感動は?最初の期待値は?…
…と、結果的に色々と裏切られた作品。
途中から、音楽&回想もぉえぇ、ってなる。
まだ観てない人、ごめんなさい。
絶賛コメントある中で自分も期待して観に行った1人として正直に書きました。観て観て、答え合わせの程を。
注意:タツキ先生の作品は本当にどれもすばらしいし、とくにこのルックバックに出会った時は感動の波が止まなかった者です。だからこその、正直な気持ちです。演出も悪くは無かったのだけれども。。。惜しい、その意味で残念な作品です。
観たあとの余韻がすごく残る映画
「レビューの点で期待したがそれほどじゃなかった」という意見も散見するので迷ったんですが、減点ポイントが思い当たらないし何より自分がすごく好きだと感じたので、やっぱり5点。
漫画は結構好きで原作も読んでますが、アニメの作画のことはよくわからないし色んなレビューサイトとかインタビューとかで「原動画」とか、線がガサガサしてる(?)とか、少人数というのを見てもピンと来てないところもあります。でもそんな自分でさえ並々ならぬ熱量はものすごく伝わりましたし、本当に「漫画がそのまま動いてる!」としっかり心動かされました。個人的には原作も映画も泣けるというよりはジーンと心にしみて少しうるっとくるお話です。
主人公の藤野ちゃんの、特に小学生の時が秀逸です。ものすごい努力家なのに沢山時間をかけて書いた漫画を「5分で書いた」と言っちゃう(でも顔は得意気)ところ、「私より絵が上手い4年生なんて許せない!」という負けず嫌いっぷりとそこからがむしゃらに努力する泥臭さ。悪意で傷つけるつもりじゃなかったのに勢いでキツい物言いをして「あっ…」という空気の中、少し口を動かして、でも何も言葉が出なくて、結局素直に謝れないところ。欠点ばかりだし素直じゃないけど、そこが可愛いし、ところどころ昔の自分を重ねたりしてすごく愛着が湧きます。
劇中に現実で起きた事件を重ねて、そこばかりクローズアップされることもありますが、原作者は東北の震災を経験しての無力感を消化するために書いた作品でもあると言っていますし、あまりそこばかりとらわれずに見て欲しいです。
観たあとの余韻も、自分の場合は、辛さや悲しさはしっかりと感じつつも、何だか分からない情熱がこみ上げてきて不思議と前向きになれる映画です。それこそ昔の部活とかに燃やしてたかつての自分のひたむきな情熱や、黙々と机に向かう藤野の背中を思い出して、「自分も頑張らないと!」と静かにひたひた内面の熱量が満たされていく感じ。
この作品を作ってくれた人みんなにありがとうと言いたくなる映画でした。
秀作です。クリエイターを目指す2人の異なる性格描写が面白い。絵が素...
観たあと半日くらいは映画のこと考えてしまう
原作見ずに、映画見に行きました。手書き線を活かした作画と、こういう動きするよなあというリアリティのある動き、無駄なセリフがない感じがとても良かった。静寂と間の取り方も他アニメに比べて大胆で、作品世界を盛り立てていた。声優はとても自然で、無駄なノイズがなく作品世界に入っていけるためか、自然と自分の思い出とシンクロさせやすく、涙がわりと止まらなかった。中心となる展開については、受け手の経験や見方で様々な解釈も生むと思うが、それで良い。全体58分だが、1時間半くらいの体感。つまらない映画が冗長に感じる場合とは正反対で、丁寧に作られた世界が凝縮されていたから、体感が長かったという感じ。劇場で観ることをおすすめします。
「絵を描く」ことのリアリティを欠くのでは
原作を読んでいないので以下に書いた事は映画というよりも原作に対しての指摘になるかも知れないのですが...
以前美大を出て学校で美術の先生をしている友人に聞いた話。「漫画を目指していて描いた作品を出版社に持ち込んで見てもらったことがあったのだけど画力は問題無いけどストーリーがね...」と言われたらしい。
だから画力は漫画家になるのに一番重要な要素ではないし、画力にしても美大受験に必要な画力のようなものじゃないだろうし、画家になるような人は絵が上手くなるために描くのでなくてタダタダ絵が好きで、一つのテーマを突き詰めて描くのだろう。主人公の藤本や京本が絵が上手になりたくてたくさん練習して努力してというストーリーは見る人には分かりやすいが絵を描く人のリアリティからはかけ離れているように感じました。
ですから京本がもっと上手になりたくて美大に行きたいと言い出したときに「それって美大で身につけるものじゃないし、あなたは元々素晴らしい。自分はあなたの絵を見て漫画をまた描きたくなった。」って告白が必要だったし、最後の場面でも「私はあなたに自分の絵を褒めてもらってうれしかった。不登校だったあなたに対して世話をしてあげてるみたいな上から目線だったことゴメン。漫画を連載していると読者の人気ランキングなんてあるけど本当はそんなのどうでもいいの。あなたといっしょに漫画を描いていたい。だって私はあなたの絵の一番のファンなのだから」なんて台詞ほしかったなあ。
週刊少年ジャンプに連載されている藤本タツキ先生だからこそちょっととがった台詞書いてほしかったなあ、なんてかってなことを思いました。
いい映画だっただけに絵を描く人としてのリアリティが欠けたところと台詞でもう一押したたみこんで来てほしかったなあ残念と思い。5点満点中3.5点としました。
見届ける気持ちで鑑賞しました
原作を公開時に読み、今回映画を観てきました。
原作を読んだ時は、面白かったとか感動した…というよりは、「ああ、このことを描いておかねばならなかったんだな」という感想を持ちました。
なので今回の映画も、「アニメーションにしなければならなかったんだな」と思い、いち漫画・アニメファンとして見届ける気持ちで見に行きました。素晴らしかったです。
絵を描く仕事をする人は、絵を描くのが好きな子供だった全ての人たちのヒーローだと思います。そんなヒーローたちも、始まりは同じ「絵を描くのが好きな子供」だったことを感じさせてくれる作品だと思いましたし、その姿のきらめきがとても愛おしかったです。
であればこそ、起こってしまった出来事に対するこのやり場のない気持ちを、言葉ではなく絵で残されたことに、深い尊敬の念を抱きました。
よ、良かった!
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