ルックバックのレビュー・感想・評価
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刺さりすぎて辛い気持ちに。
原作未読で、世間の反響と予告と知人の『観に行ってよかった!』という感想で観に行くことを決めた。てっきり素敵な気分になる話かと思った。
絵が身近な職種なので感情移入し過ぎたのか、しんどい。
しかしこれほど映画に感情移入したのは初めての体験で、良い経験になった。
途中、別の世界線の話からハッピーエンドになるかと思って、そうなったらそうなったで意味わからないけど希望を持っちゃった。
自分より上手い人をみてがむしゃらに頑張れる人が成功するんだなと思って、それもしんどかった。
しんどさが刺さる美しい映画。
演出、映像の質もとても高く感じた。
上映時間自体は短い、けどカロリーが高い
しばらく映画館から足が遠のいてましたが
これは見なきゃと思い
実に5ヶ月ぶり? に行って来ました
上映作品の入れ替わりが激しく
1ヶ月もすると見られなくなってしまう事も多い中
「ルックバック」はまだまだ盛況
上映回数もコンスタントにあって
人気なのが伺えます
で、実際見てどうだったか
原作見てたので、序盤から涙が止まらず
ハンカチ1枚しか持って来なかったことを後悔しました
目まぐるしく生き生きと動く様子に
純粋で真っ直ぐな情熱と衝動
2人のかけがえのない青春の日々が感じ取れます
そしてラストに向けての展開
起こったことは悲劇だとしても
そこは不必要に長く見せず
エンドロールまで一気に駆け抜けていく
声優を務めた2人も良かった
河合優実さん、器用だなぁ……
あれぞまさしく「ザ・しょーがくせー」これぞまさしく「ザ・マンガ」!
そうそう、ああいうノリだよ、小学生は!田舎?の小学生の深層心理をうまく掴んでて、それが結果的に平成昭和の子ども感覚にも通じてるから共感する大人はいるかも。
正直ショッキングな展開ではあるけれど、そういう事実との向き合い方というかストーリーの持って行き方とかよかった。
さらに、描きたいことだけ描いて、パッと終わる。余計な尺は稼がない。イージャン!
ええ、ささりましたとも。BGMもいいよ。尖ってないけど尖った作品だった。
今年1番、かも?!
人は、切磋琢磨する人がいて、はじめて飛躍的成長が できるのだと思う。
原作未読だが、映画・COMのレビューが良いので、鑑賞しました。
1時間にも満たない映画だが、無理に上演時間を引き延ばさず、この時間に内容を収めた製作者のセンスの良さには頭が下がる。
アニメーションじたい、淡い色合いであったり、力強く、活力ある画力であったりと とても魅力ある作画だった。
ストーリーは「ワンス アポン イン ハリウッド」以上に、素晴らしい原作
日本国は、自動車産業と同じように、漫画・アニメ文化を維持してもらいたいと願います。
この映画を観たから、「ルックバック」前に、度肝を抜かれた『THE FIRST SLAM DUNK』 (ザ・ファーストスラムダンク)の
単発 再上映会が8/13にあるので、僕は観に行きたいと予定をしています。
先に鑑賞された人達に感謝
「切ない」
エンドロールが終わった瞬間の気持ちであり、感想を凝縮した一言です。
涙が出るわけでもなく、心臓を鷲掴みにされたように胸が締めつけられ、主題歌の「Light song」が散華のように頭の中に降り積もり続けました。
鑑賞後に原作を読み返して驚きました。
①原作がそのまま映画になっている
②映画としての魅力を燦然と放っている
この①②が美しく両立しています。
原作を読んだ人、知らない人両方に勧められると思いました。
そしてnakamuraさんの音楽が作品世界に寄り添い、盛り上げており、ラストで流れるLight songに心が震えました。
舞台挨拶のインタビューで「大きな意味としての賛歌」と主題歌について述べられていましたが、私の中では理不尽に命を奪われた人と残された人への鎮魂と慰撫の歌に思えて切なくなりました。
特に好きな点は、藤野の4コマ漫画をアニメーションにしているシーンです。原作の展開を知っていても楽しませてくれる監督の遊び心もあるのかな、と個人的に解釈しています。
中々観ることが出来ない中、鑑賞した人たちの口コミの影響なのか封切りから1ヶ月を経て、手近な映画館での上映が行われました。
今日観られたのは先に鑑賞された皆さんのお陰です。感謝の極みです。
〈2回目鑑賞後〉
1回目は原作を読んでいるがゆえに切ない気持ちが先に立ちました。
2回目ではようやく喜びの表現をきちんと受け取れました。
特に雨の中の藤野の歓喜のシーンには、
かつて小学生だった自分の姿を重ねました。
嬉しすぎて嬉しすぎて、全身で喜びを発散しないとこの喜びの置きどころが分からない感じ、懐かしいです。
理由が思い出せないくらい昔の喜びの感情がすくい上げられ、元気を頂いた思いです。
予習なしで涙
たまらなく良すぎて…
最初に言っときます。見てすぐの感情を直に殴りつけたので文書におかしなところがあるかもしれません。冷静さも含めたくないので推敲もひません。
良すぎてわざわざアカウント作ってレビューしにきた。まじでたまらなくいい。ストーリーの素晴らしさを圧倒的作画と演出でさらにたたきつけてくる。映画見て人前で泣いたのはまじで初めてですよ罪ですねータツキ先生。ストーリー的ネタバレはネタバレありでも言いたくないので省きますが演出的ネタバ例。これはどうしても語りたかったからする。
漫画を描いてるシーンや中学生から高校生くらいの期間は基本コマ送りとかイメージを強く持たせながらも現実的な早送りで送ってた。夢中になってるから時間の流れがとてもはやいという認識だ。だが最後。最後だけは表現の仕方が違くて、外はタイムラプス、中は実時間みたいな。漫画を書いてる本人としては短く感じていたが実際は目茶苦茶時間経過してるみたいな感じで主観を客観視させてるんだよね。それにあれだけ癖だった貧乏ゆすりすら止まるほどの比類なき集中にしているみたいな感じがしてたまらんってなったね。
鎮魂であり報復
例の事件を前提にした評価です。
クリエイターという生き物はものを作る事でしか自己表現ができないんだなとつくづく感じました。
漫画家として成功した藤野
しかしアシスタントに満足できずどうしても京本と比べてしまう。京本ならもっと上手い。京本ならもっと理解してくれる。京本じゃなきゃ駄目だ。
そんな折に飛び込んだ訃報。
もし自分があの時京本に出会わなければ……
それ以降観客は振り返ることのない藤野の背中を見つめ映画が終わる。
命はある日唐突に理不尽な形で奪われることがある。
映画の中の被害者は京本一人だった。
しかし例の事件では過去に類をみないほどの数の尊い命が失われた。
その一人一人にこんな出会いがあったのだろうか、こんな想いがあったのだろうか、残されたものは一体どれほど悲しんだろうか……想像せずにはいられなかった。
それでもクリエイターは前を向いてものを作り続ける。
悲しみや怒りや恨みも全て作品にぶつける。
それ以外に、それ以上に表現できる方法など知らないのだ。
それが亡くなった人々への最大の鎮魂であり
犯人への唯一の報復なのだ。
と、勝手にそのように解釈しました。
自分は絵を描きますが、
友達に映画の感想を聞いたらこんなもんかーって言ってたので、
ものをつくった事がないにせよ、ものをつくる人の気持ちが分からないと没入はできないのかもしれません。
また、事件のことを知らない人には、よくある人の死を使って感動を誘うやつかとか、漫画家が挫折から立ち直る話くらいにしか見られていないというのも分からなくはないです。
自分がこの作品に強く揺さぶられる条件が揃っていたことはこの上ない幸運だと思いました。
1700円はけっこう強気
公開初週の都内の上映館はずっと満席が続いてた本作。自分自身もクラスの中で絵がうまい人とされていたので(そういう子どもは一組に5人はいる)、藤野と京本二人の漫画熱と友情にグッときて目頭が熱くなった。ちなみに3つ隣の座席の青年は終盤の展開から、ずっと洟を啜っていた。鑑賞後に原作の無料公開部分を読んでみたところ(全部読めよ)、元からかなり映画的な作風ということもあるが、絵柄も話もほぼ原作を正しくなぞりながらアニメーションとして飛躍させる部分の表現もすばらしかった。
最近(というかここ30年ぐらい…爆)の漫画にはかなり疎いため元がジャンプ系の漫画とはつゆ知らず。藤本タツキのような作風の漫画家も抱えてヒットさせているところが、やはりジャンプの強さ、懐の深さなんだろうな…。
こういうのが増えて欲しい
人物描写がとてもよい。絵は上手いが話が作れない人と話は面白いが絵は普通の人、どちらの気持ちもよくわかる。
小4から始まるわけだが、人の成長も良くかけてるのではないだろうか。
序盤、藤野が嫌な奴なんじゃないかと感じるが小4がテングになるとあんなもんだろうとある意味納得。
絵を描いているときに話しかけられるだけでも相当煩わしいのだが、将来のことで説教とか・・・もの投げそう
映画と考えると雑な展開だと感じたが・・・30pの読み切りマンガと考えるこういう風にするよなあというのはある。
技術面ではソフト補間がちょっと気持ち悪い。
オープニングの家に寄るところなど所々気になるところがあった。
大事なことだが・・・
今作のような短尺で低料金の作品が増えてくれば劇場離れの対策になると考えるが、今のところ業界にはあまり期待できないよなあ。
漫画を読む時、
前を行く人の背中を見る、後から来る人を振り返る
7月24日(水)TOHOシネマズ日比谷で。
藤野が京本の存在を認識したのが4コマ漫画が学年新聞に並びで掲載された小学4年の時、画力の差に藤野はあせり努力するが画力の差は縮まらず、藤野は6年の途中で漫画を書くのを辞めてしまう。
初めて出会ったのが小学校卒業の日、担任に頼まれて引きこもりで式に来なかった京本に卒業証書を届けた時である。
京本に藤野の漫画が好きで「藤野先生」と呼ばれ、嬉しくてスキップして帰る藤野。
二人は一緒に漫画を書き始める。藤野が漫画を、京本が背景を。
漫画雑誌の懸賞に二人で描いた作品を藤野京の名で応募すると優勝、二人は賞金百万円を手にする。
引きこもりだった京本の手を引いて買い物へ、食事へと街へ連れ出す藤野。藤野の背中を見る京本。
二人の共作は漫画雑誌に何度も掲載される。高校を卒業したら連載を、と編集部から声が掛かるが、京本は共作を断りもっと絵が上手くなるために大学で美術を学ぶ事を選択する。藤野は、共作を継続する事を望むが、京本の希望を受け入れ、一人で連載を始める。
連載を始めた「シャークキック」は当たり、巻を重ねて行く。しかし、藤野は背景に満足がいかない(京本の背景が欲しいと思っていたに違いない)。
そんな時、ある事件が起きる…。
藤野に手を引かれた京本は藤野の背中を見ていたが、手を引いていた藤野は京本を振り返っていなかったようだ。だから、大学で美術を学びたいと京本に言われた時、藤野は戸惑う。京本の思いに気づいていなかったから。それが、あの時ああしていなければ、と言う思いに繋がっていったのではないか。
ラストで藤野は、京本の部屋から持って来た4コマ漫画を窓に貼り、漫画を描く。描き続ける。
カメラはフィックスしたままで、時間が流れ朝⇒昼⇒夕⇒夜となる。一日描き続けた藤野がドアを閉めて部屋を出て行くのがシルエットで判る。
58分と言う凝縮した時間の中に素晴らしい物語が紡がれた。
実写のような漫画のような
終盤、即「あ、京アニの」と思いました。
なんの予備知識もなく、Twitterなどsns界隈で
みなさんが静かにとても静かに
「ルックバック」見るんだ
と囁いていたので、その皆さんの静かな決意に
誘われて見てきました。
絵が上手い、漫画が上手い子の
この子にこの先何が起きるというのか、と
見守っていたら、まさかの事件。
京アニのあの事件が起きた時に感じた
何でそんなことが?
なんでそんな事に?
が映画を見て思いました。
そして京アニの事件の時に同じこと思ったんだ
ってことも思い出しました。
実写のような
漫画のような
そんな映画でした。
また見たら違う感想になるかな。
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