ルックバックのレビュー・感想・評価
全797件中、321~340件目を表示
(≧∇≦)素晴らしい映画。
感動して泣くことができなかった。おかしな物言いだ。
最後まで目に焼き付けようとしたのだろうか。こういう焼きつく映画、アニメ出会えて本当に良かったと思う。またこういう映画を見ると帰り道にワナワナしてしまい、2〜3日調子が悪くなる。
今までの人生振り返りお恥ずかしい人生を過ごしてきた小生にとってはとてもキツイ。
こんなにまで大切な友。私にはいませんよ。
あああああ、ワナワナする。
なぜ描くのか
大変な話題作だった原作は未読のまま鑑賞。
原作の発表当時は読まなきゃと思っているうちにSNSに次々と感想が流れてくるような状況で、あの感想はここのことを言っていたのか〜などと答え合わせのように見ました。
何もかもものすごく動く、というわけではなく、動くべきタイミングで動くべき場所がエモーショナルにものすごく動くアニメが心地よく、引き込まれました。藤野や京本が青春の時間の大半を注ぎ込んで向き合った絵というもので、またこの映画の世界も作り上げられているのだという構造だけですでに強い感慨を覚えます。
絵を描いて人に評価されることを知ってしまったがために、喜びにも苦しみにも溢れた世界に飛び込んでいく二人の姿の向こうに、この映画に関わるすべての人の苦労も透けて見える気がしました。
ところでSNSの感想で一番印象に残っていたのは、実在の事件を連想させる出来事が作中で起こることに対する評価や批判です。それに関しては、この時代の一作家のあの出来事に対するレスポンスとして、タイミングはどうあれこのような作品が発表されたことはとても価値があるのではないかと思いました。そのレスポンスの内容については、考察の余地がかなりあって、今もその意味を考えている最中です。
振り返ってもいつか
ルックバック
背景画集に感銘を受けて、(同様に)美術学校に通い、絵への愛情は貫かれる。つまり「藤野との出会い」だけが異なっている。理不尽な出来事自体は、変わらずに起こる。しかし藤野が打ち込んでいたものがそっくり空手に入れ替わり、地元から離れる理由もなく、救うことができる。その後で、藤野がまた漫画家を志したとして、そこからでも二人は一緒にやれただろうか。その後でもまた、一緒に漫画を作って、笑い合いたかった。
離れてデビューして、静かに描いているときに、再会を目指している気がした。いつもまず京本に向けて、物語を紡いでいたように見えた。
突然届いたあの漫画は、いつ描かれたものだろうか。助けてくれたこと、自分を導いてくれたことをいつまでも覚えている。
演出が惜しい
原作勢。ストーリー自体は特に原作との差はなく、一枚絵の補足描写や時系列の整理がされている程度。キャラデザもタツキ先生のタッチでそのまま動いているような印象で、丁寧に作られているんだなと開始数分で思わされた。劇伴も雰囲気によく合ってる!!
ただ、ところどころ少しん?というポイントがみられた(これに関しては完全に私の好き嫌いが入るので的外れな観点かもしれませんが一応気になったので)。
まず4コマ漫画をコミカルなアニメーションにして描写したこと。個人的には声があてられる程度にしてほしかったなぁ。作品の雰囲気的に、極力コミカルな描写は抑えて二人の日常会話とかそっちの方を描いてほしかった。欲を言えば、作品を描いている最中の何気ない会話とか。
あと襲撃犯が京本に言い寄る場面も気になった。凶器持ってて、もう少し速いテンポで言ってるのかと思ってたから違和感が大きかった。
でも全体的にはクオリティの高い一作に仕上がってると思う。エンドロールがとりわけ印象に残った。
漫画読んだからいいや←バカ
誰かの背中を追い やがて誰かの光になる
見ればみんな、心のどこかが揺さぶられるであろう作品
涙こそ流しませんでしたが、自らが生きてきた過程を振り返えらせてしまう、印象が強烈で、密度が濃く、鑑賞後満足感が高い作品で、強く心を揺さぶられました。
遅ればせながら、興味を持たずにいたチェーンソーマンの原作者と同じ原作者(チェーンソーマン第1シーズン後にルックバック執筆)と知って驚きました。早速、アマプラでチェーンソーマンを視聴したところ、想像していたものと違い、これまた驚きました。
ちなみに、鑑賞後、ネットにある、ルックバックのレビューを数多く見て、原作を読みたくなりましたが、どこも売り切れで、高値を付けた中古品▪️新古品しか見当たりません。
それにつけても、公開当初の入場者特典はかなり立派なものだったようで、今は、おざなりの入場者特典で残念です。
絵描きなら前半部分は共感せずにはいられない クリエイターに対するリ...
今を自分らしく生きる
憧れの藤野先生にサインをお願いした時、京本さんの心は喜びに弾けていました。卒業証書を届けた帰り道、藤野さんの抑えられない体は本当に生き生きしていました。
正直に生きる二人は本当に楽しそうで、私は嬉しいです。
日本のアニメと漫画の素晴らしさ
【『ルックバック』4回目を観に行きDon't Look Back In Angerと「背中」の含意の深さに唸る】
※すみません、かなりの長文です。
やはり名作は何度観ても味わえる。
というか、ますます味わいが深くなる。
そして新たな発見を繰り返す。
---------------------------------------------
まずトリビア的な前振りから。
3回目を観たときから、
「藤野が、京本の手を引いてひたすら走る」
というシーンがこんなに多かったか、と思った。
一度目は、デビュー作を集英社に持ち込むために出てきた東京の街で。
二度目は、走っているよりほとんど歩いているが、発売されたジャンプを買いにコンビニに向かう雪深い田舎道で。
三度目は、もらった賞金で豪遊するために出た街角で。
四度目は、京本の部屋で一夜を過ごす藤本の記憶の中の故郷の畦道で。
もっとあったかな?
この「繋がれた手」こそ『ルックバック』に込められた関係性の象徴だ。
結末を知っているからなおさら、最初の「繋がれた手」のシーンから繰り返し登場するに連れ、目頭が熱くなってしまう。
----------------------------------------------
そして手を引かれる京本は、藤野の背中を見ている。
当然、『ルックバック』には「背中を見ろ(見る)」という意味と「振り返る」の意味のダブル・ミーニングがある。
ここで、劇中のモヤモヤするやり取りが思い出される。
それは連載の話をもらったあとに田舎道を並んで歩く二人のやり取りだ。
画力と描くスピードの話になり、藤野が
「私、もっと上手くなる予定だからさ」と言い、
京本「じゃあ私、もっと絵ウマくなるね! 藤野ちゃんみたいに!」
藤野「おー。京本も私の背中みて成長するんだなー」
というやり取りだ。
これはかつて(小6)、藤野が京本の才能を超えられないことに絶望し、一旦は「やーめた」とペンを置いたことと矛盾するし、そんな藤野のセリフとしては不遜とも言える。
また、京本はなぜそこまで自分の技術と才能を肯定できないのか、とも取れる。
しかしこの一見逆転した関係こそ、『ルックバック』という物語の真髄かも知れない。
京本の背中を追い続けていたのは藤野であり、「私と離れて上手くいくわけがない」と詰る藤野こそが京本なしではやっていけない、と感じていたからだ。
---------------------------------------------
時空を超えて京本が藤野に届けた4コマ漫画のタイトルは「背中を見て」だった。
暗い部屋でヨロヨロと立ち上がった藤野の目に飛び込んできたのは、かつて藤野がサインした綿入れ半纏で、そこにはでかでかと「藤野歩」と書かれている。
京本は死ぬ日の朝までそれを着ていたはずだ。
つまり、毎日藤野を背負ってきた京本が「藤野、歩め」と言っているようにもとれる。
綿入れ半纏が掛けられているドアを開けて京本の部屋を出る時、藤野はその夜初めて呼吸するかのように「すうっ」と大きく音を立てて息を吸う。
まさに息を吹き返したように。
これは原作コミックにはないシーンで、映像監督の素晴らしい創造だと思う。
----------------------------------------------
そして本題のDon't Look Back In Anger"。
これはもう、ネットのマニアックな人々の間ではあまりにも有名となっているが、『ルックバック』というタイトルは、ロックバンドOASISが1996年英国チャートで1位を獲得した楽曲"Don't Look Back In Anger"に重ねているという符丁であり、しかも作画の中に巧妙にそれを練り込んでいる。
コミック版の最初の1コマでは、担任が
「はーい! 今週の学年新聞、配るぞー」
と言うその背景の黒板に
Don't
と書いてある。その先はコマに切れていて読めない。
そして物語の最後の1コマには、手前の床に散らばるDVDケースや大学案内?の冊子の他に「In Anger」と表紙にある冊子が見える。これもInの前に何があるのかは見えない。
つまり最初のコマの「Don't」と最後のコマの「In Anger」でコミックタイトル『ルックバック』を挟んでいて、続けて読むと"Don't Look Back In Anger"となる。
これが映画でどうなっていたか、改めて確かめに行った。
担任が学年新聞を配るシーンの背景はほんの一瞬しか写らず、しかも英語というより理科?の授業のようで、Don'tが見当たらない。。
だがそのシーンの前、まさにオープニングで月夜の街に降下していくカメラ目線の次に、呻吟しながら机に向かう藤野の後ろ姿のシーンで、机左手の本棚最下段の左から2冊目に背表紙が『DON'T』と読めるコミック誌が見える。見〜つけた♪
でも、ラストシーンでは残念ながらIn Angerがどこにも見つからない。
そこまではこだわらなかったのかもしれない。
----------------------------------------------
さて、OASISの楽曲はどんなものか。
YouTubeをちょっと漁ればすぐにMVを見つけることができるが、その歌詞を改めて確認すると二重三重に意味が込められているように思う。
作詞したノエル・ギャラガーによれば「俺の歌詞には意味はない」とうそぶいているようだが、英国でのとあるテロ事件の犠牲者追悼デモで、サビの部分に共鳴してか、この楽曲が参加者によって合唱されたという情報があった。
And so Sally can wait
She knows it's too late
As she's walking on by
My soul slides away
But don't look back in anger
I heard you say
So Sally can wait
She knows it's too late
As we're walking on by
Her soul slides away
But don't look back in anger
I heard you say
このSallyは特定の個人を意味していない、というのが定説のようだ。『いとしのエリー』のエリーが誰でもいいのと同じように。
しかしなぜ原作者の藤本タツキはそうまでしてこの楽曲を持ってきたのか。
と同時に、なぜ藤野には「歩」という名が与えられているのに、京本には名がないのか。
これは本当に僕の妄想というか幻視なのだけれど、原作者は京本に密かに「サリー」という名を与えているのではないか。
上記の歌詞のSallyを京本とイメージして読んでみると、にわかに物語が色彩を帯びてくる。
だがそう言ってしまうとあまりにもベタすぎるので、まるで余白に大きな意味を持つ絵のように「下の名が明かされない京本」を創造したのかもしれない。
決して嫌いではないけど
何故漫画を描き続けるのか
どちらの世界も美しいと思いたい
辛くても進む
すごく中身が詰まった映画でした。
画と題名の感じから、若い人向けの映画だと判断し、全く観に行くつもりはなかったのですが、大学生の息子に勧められ、鑑賞してみました。
予習せずに買い物ついでに行ったので、館内の混雑ぶりにビックリ。
途中からめちゃめちゃ色々な感情があふれてきて、涙がポロポロこぼれました。
ハンカチの出番を想定していなかったので、すぐに取り出せなくて困りました。
ご覧になる方は、念のためハンカチ持っておいた方がいいです。
学年新聞、四コマ漫画の懐かしさ。
陽キャと陰キャの友だち関係。
何かに夢中になって、日常生活が破綻する時期。
失って気づくかけがえのないものと後悔の念。
それでも、人生は続いていくこと。
58分とは思えない濃密さでした。
タイムスリップした気分。
構成が良くて、全く混乱することなく、主人公たちと一緒にその時を共有できました。
画も音楽も映画館で体感する価値大です。
全ての年代の人に響く作品だと思います!
ここ数年イチ泣けた
伊集院光がラジオの中でお勧めしていた縁で鑑賞
1時間足らずだということと、とっても良かったという以外の情報はなし
創作に携わっているわけでも不登校の経験もないのになんでこんなに感動するんだろう
共感するような生き方はないのになんでとめどなく涙が出てくるんだろう
たぶん人生の中でいくつも選択があってそのなかにいくつものifみたいなタラレバがあって
中学、高校、大学、社会人と進む中で失うものがなく生きてきた人なんていなくて
その中でスクリーンで小学生から打ち込んできたものは別にして追体験みたいにタラレバの後悔とまではいかない心の奥にそっとしまった柔らかいものをギューっと掴まれたような1時間たらず
それでもカット割のメリハリがいいのとセリフもない季節の移ろいや絵を描いている絵が効果的で尺の短さが全く気にならないぐらい
いっときの別れだったつもりが永遠の別れみたいにならないように同窓会みたいなのがあったら顔出そうかな
原作読んだ人も更に深い体感を得られそう
知り合いに説明もネタバレも出来ないから
Webで無料で見るところまでを読んで貰ったら「これお前じゃんww」
って、藤野が同学年の京本の画力を知ってめっちゃ走りながら悔しがる場面と、そんな京本に尊敬されているのを知って走りながらめっちゃ浮かれてる場面を指されて複雑な気持ちになった
というか走る場面が多かったけど
そのカットが映画で見ると凄く良い!
しかも前方、後方から見たカットが良い!
漫画読んだ人も映画で見るのオススメです
音声も含めてまた変わった雰囲気を楽しめるかもです
実は私も学級新聞に4コマ漫画描いてたので
あの頃は狭い世界で自尊心を得ていて承認欲求が満たされてたんだなーと思った
もし、京本みたいな存在が居たら私も藤野みたいに雷打たれたようにもっと絵を描いていたんだろうか?
なんて思ったり
それと家でこっそり描いてた漫画を親が隠れて読んでたのを知って全部捨てたんだよね
今思えば勿体ないことをしたなぁ…
なんて思ったり
全797件中、321~340件目を表示