ルックバックのレビュー・感想・評価
全611件中、281~300件目を表示
この空気感を味わうのにこのストーリーでよかったのか
主人公2人が手を引き、引かれながら街中を駆け抜けるシーンを予告編で見て魅力的に思い、普段アニメを見ないのだが本編を鑑賞。
藤野は漫画に執着しているくせに努力を人に見せず、片手間で書けるように振る舞う。そこに強力なライバルの京本が現れ、必死に漫画に打ち込んだり、逆に筆を折ったりと漫画家生命を脅かされる。ある偶然が作用して、その京本とタッグを組むことになる。世知に長け虚勢を張る藤野とは対照的に、京本は純粋に藤野の才能を信奉する。
対人緊張で常に前髪で顔を隠している京本、普段はクールだが京本に褒められた嬉しさを一人になると爆発させる藤野。タイプの違う2人が出会い、広い世界に向けて自分を解放していくストーリーはちょうど「ソウルメイト」のようだ。
そうした2人の関係性が生き生きと伝わってくる映画なのだが、その空気感を味わううえで肝心のストーリーにひっかかってしまった。京本が事件に巻き込まれたあと、藤野は京本を漫画の世界に引き込んだこと自体を後悔する。それでも漫画を愛する気持ちは藤野も同じだったことを確認し、書き続けることを選ぶ。そのような結論だったように見えた。
しかしこのストーリーは、藤野と京本のすれ違いや別れのドラマを逆に薄めてしまったのではないか。あまりの大事件を持ち込むことで、それらの人間関係の機微が吹き飛んでしまったように思う。かつて藤野は京本に、「京本は背景を書いているだけ」と言い放った。人物を得意とする藤野と背景を描く京本、たとえばそのコラボレーションと葛藤などが深められるのかと思ったのだが(もしかすると「ルックバック」というタイトルに「背景」の含みがあるのだろうか)。
事件のあと回想シーンとして描かれる、2人が漫画に打ち込む長い時間。これも理不尽な事件のあとだからどうしても類型的な感動シーンのように見えるが、もう少し日常の姿として丁寧に描かれていたら本当に切ない場面になったのではと思う。
秀作
一時間に満たない上映時間で1700円はちょっと躊躇するけど、評判が良いようなので何かしら刺さったらいいなと思いつつ鑑賞。
何も刺さらなかった。
唯一二人が作品の結果を確認するシーンだけは良かった。ここが良かったのでもしかして大号泣あるかなとハンカチ握りしめてたけど特に没入もなくエンディングになってしまった。
この作者の作品はどれも未読。
でも人気作家の短編など秀逸な作品は多くあるのでこのように短編・オムニバス形式での映画制作もアリだなと思った。
芸術枠なのか割引も何も効かないので再度の鑑賞はない。
人間味溢れる主人公と純粋な相棒
視聴者に何を見せて、何を見せないかが巧みに選別されている。見せていない部分は表情や直後の展開でわかるようになっている。
本作のタイトルにもなっている「背中」
というテーマが、作中で別の表現で何度も登場する。いずれも展開を壊すことなくさりげなく組み込まれている。
上映時間が1時間とは思えないほど内容が濃く、もっと観ていたいと感じる不思議な魅力がある映画だった。
素直に感動したものの客観的評価はちょっと弱い
友達に誘われて鑑賞。特に原作、監督については何も知らないで見ました。若干、ファンの方々がたくさん見ている印象です。
ストーリーは切ないお話。恋愛ではなく、友情の話です。
田舎を舞台としているので、ジブリ、細川作品、新海作品のような日常が好きな方と相性はいいと思います。
逆に自分はそれらが苦手よりでしたが、恋愛要素がないためか、なかなか楽しめました。
ご家族で見に行くのも問題ないと思いますが、ちょっと切なさがショッキングになる可能性も。
おデートにも問題ないです。
さて客観的な評価ですが、ストーリーに関しては共感する、しないは別れるのはどんな作品でも一部仕方ないことでしょう。
しかし、そういう経験のない人たち、共感しないであろう人たちを巻き込む引力があったかというと、かなり弱いと感じました。
これは単純に、アニメーションとしての出来がちょっと目につくところが多かったからです。
例えば、音楽の面。
かなり似た雰囲気の音楽を多用し、食傷気味になります。抑揚が少なく、ひたすら感動しろと言わんばかりに感動的なメロディのパターンを連発するので、ひたすら甘い物を食べまくる感覚です。
カット、コマ割り、つまり絵コンテ、演出が関わる部分に関してもかなり手数が少ないです。間を保てず一定のテンポですぐに切り替わってしまうところ、定番無難であろう手法の多用、さほど効果的と思えない小手先の技術はある意味原作(特典でもらった漫画)を忠実にしているのかもしれませんが、これがかなり気になりました。カメラアングルも、似たアングルが多いので、この辺に気づくと入り込めなくなる要因に繋がってきます。(これらは原作の方でも言えるところがあります。)
だからか、名言と思い込めるシーン、名シーンの印象がかなり弱いです。
対して、作画、一枚絵に関してはかなりこだわりを感じ、心情を表すであろう空気感や、背景と人物のギャップにはこの作品の世界の人が描いているかのような感覚を味わえるのはなかなか良い世界感を出してくれます。
ストーリーについてはさほど斬新とは感じないのですが、作者の経験にもとづいているという点やリアルさがすごくぐっときました。クリエイターの苦悩も感じます。
チェンソーマンを見ている方、田舎系の空気感が好きな方には相性はいいと思うのですが、そういうコンテキスト(見る人の価値観、前提、文化)に依存するところは多く、ジブリ作品等のように海外、時代を超えるかというと怪しいラインの作品。駄作ではないですが、至高の作品とまでは届かないライン。
でも、原作者の方のマインドに関しては上昇志向があると作品から伝わってきますので、きっとまだまだ伸びると思います!
逆に監督の方は監督よりも作画担当の方がいいかもしれない、描くのも相当な枚数頑張ったと聞いていますので
じゃあ藤野ちゃんは、なんで描いてるの?
1時間に満たない映画で、ここまで心揺さぶられるとは思わなかった。頭っから、丁寧に作り上げられていることが伝わってきた。キャラの細かい動きも、感情を絶妙に表す間も、キャラと一体の声も、場面転換のテンポも、細部にまで行き届いた背景画も、鎮魂歌のような音楽も。すぐあとに別の映画を観ていてもずっと京本の声が耳から離れず、観ている映画そっちのけで途中で引き上げ、もう一回観だした。同日に二回みた映画なんて今までなかった。
この映画は、喪失と成長の物語。成功者が必ず一度は通るであろう、挫折と敗北感と反骨と努力が藤野を駆り立てる。いや、その努力は藤野にとっては苦労というより喜びかも知れない。そして京本というかけがえのない友の存在も喜びだ。照れ屋な彼女は素直な態度こそ見せないが、京本という友の存在すべてが藤野にとってかけがえのないものだ。
京本にとっても、藤野は特別。なにより藤野がいたからこそ外の世界に飛び出すことができた。藤野は、京本にとってヒロインなのだ。そのヒロインのためなら労を惜しまない気持ちは、アイドルとファンの関係性にも似ているな。一回目では、本棚に同じ巻が何巻もある理由に気付かなかったが、そうかアンケートを何枚を書いていたのかとハッとし、進む道が別々になっても支え続けているんだなと胸が熱くなった。だいたい京本にとっては、別の道を行っているつもりはないのだろう。美大進学はもっと絵が上手くなる手段で、また藤野の背景を描くつもりだと思うからだ。だから、藤野が「京本を部屋から出さなけりゃ死ぬことはなかった」と泣き崩れても、京本本人はその短い人生が不幸だと思ってないと思う。死んでよかったという意味ではけしてないが、部屋から出してくれたことに感謝こそすれ、後悔はないと思うのだ。(劇中、京本の"京"は京アニを匂わせているのか?とドキリとした)
ある考察動画で、京本は藤野にとってイマジナリーフレンドだと言っていた。例えれば、のび太にとってのドラえもん。ドラえもん最終話『電池切れ説』のような、京本の喪失による藤野の成長という側面。だけど、そうなるとあくまで藤野が主人公で京本がサブキャラとなってしまう。たしかに物語は藤野主観で進むのだけど、二人は同列でいて欲しいと願う気持ちがあるので、それを京本が死んでしまう理由にしてほしくはないかな。それよりも、そもそも京本という存在が藤野の想像の世界の人間だった(それではまるで『ぼくは麻理のなか』のようになってしまうが)という仮定のほうが、個人的にはしっくり想像ができた。
ラスト、悲しみに立ち向かうように、そして亡き友に捧げるように、窓に張り付けた4コマ漫画をお守りにして机に向かう藤野の背中が勇敢にも見えた。何度も見せてきた藤野の背中。そう、Look Back!!と訴えているかのような藤野の背中。いつまでも京本に自分の背中を見せるように。この先も京本に恥ずかしくない漫画を描き続ける決意をにじませて。
そして最後に。エンドロールにずらずらっと流れる個人名やスタジオの名前。この誰にも人生がある。この映画に行きつくまでの日々と努力がある。彼ら彼女らの一人一人が藤野たちのように天才と言われ努力を重ねてエンドロールに名を連ねていることに、今更ながら敬意を持った。これだけ多くの情熱が集まって作られた映画なんだなって思えて胸熱になった。
1時間程度の映画だけど胸を打つものがあった。 藤野は何をやっても成...
1時間程度の映画だけど胸を打つものがあった。
藤野は何をやっても成立しそうだが、引きこもりだった京本は絵を描くこと以外では生きていけなさそうだ。だから、京本が家から出られるようになって、大学進学したのは喜ばしい。しかし、その後に事件に巻き込まれてしまうのはとても悲しかった。
藤野が京本が被害にあったことを自分のせいだと捉えていたが、それは共感出来なかった。
ルックバックって…
ルックバックっていうタイトルの意味がわかりました。劇中の「私の背中を見ろ」という意味と、過去を振り返るという意味も込めてたのですね。原作に忠実ですし、作品の世界観に広がりを与える声優さんも完璧でした。
アニメへの見事な昇華
原作を読んだ上での鑑賞。
漫画原作のアニメ化はイメージが変わってしまうことが多く基本的に好きではないが、本作品では見事に原作のイメージを損なうことなく映像化されており、とても良かった。
アニメならではの表現法を加えながら、漫画の質感を損なわず、生き生きと動くキャラクターの瑞々しさに心打たれ、涙が出た。
必要最低限の脚色で、冗長にならず58分に収めたのも良かった。
アニメーションの良さ、漫画の良さが見事に融合していた作品だった。
改めて映画は長さではなく、感動の質量である
全編に渡り感情の波が押し寄せてくる。
京本との出会いの直後の主人公の田園ランは、単なる喜びではなく、努力してきた成果を実感しながら自尊心を取り戻す凱旋の歩みであり、人間の心を豊かに描いていたと思う。
アニメーターのエモーションを紡ぎ出す力が卓越している。原作からあの脚本にした力もお見事。冒頭を学校ではなく、主人公の後ろ姿にしたこと。描く苦労を見せるところから、始めたのは大正解だと思う。また、お母さんこれ捨てといてのスケッチブックの上にある白紙の四コマ、飛び散るオレンジジュース、原作にないものが付け足されて、エモーションを足している。これぞ、演出だといえるだろう。
と同時に、少女が自分の情熱をこうやって追いかけていいということを現代の少女にこうも伝えられる映画があるということにも感動した。日本の未来は明るいとさえ感じた。
あまり製作陣に下心のない企画だろうけれど、だからこそ、当たり前を問い直して、きちんと登場人物の心情や、観客に伝えたかったものに向き合っている。だから、素晴らしい作品ができたんだと思う。
つくづく、プロデューサーのヒット作への下心が、業界をこれまでダメにしてきたと反例的に証明しているかもしれない。
合わなくて残念だったな
微塵も刺さらなかったのは原作を知らないからなのか、それともあたしが人の心を無くしてしまったからなのか……
とっても繊細な人の気持ちの揺れ動きを捉えて上手に映画に落とし込んでいるな〜とは思ったけど、周りがワンワン号泣してたのにあたしは泣きどころがまったくわからず。
早く人間になりたい……
半分以上泣いていたかも。
漫画は未読でしたが、前情報で先の展開は何となく知っていたので。あの素晴らし過ぎる手書きのスキップのシーン以降はこれから待ち受ける運命と画のあまりの素晴らしさに延々と泣きっぱなしでした(疲れた)。
背景も含めた作画の力に本当に圧倒されました、書いている人間の気持ちが乗り移った様な画が繊細に動くその様に鳥肌立ち涙目です。
京都アニメーションでの事件の被害者の方々への鎮魂歌であり全ての表現者の方々への応援歌のような作品ですが、特に何か表現している人間では無い自分にも強く伝わる何かが確かにありました。
命かけて本気で誠実に作られた傑作です、観て良かった。
評価が難しい作品
大勢ファンの方がいる漫画だと思うが、原作未見の映画ファンの意見として書く。ストーリーの一番大事な部分は実は私は予告編を見て服装等から気づいてしまっていたが、間違いなく技術的にアニメーション表現として素晴らしく、キャラクターも非常に魅力的だった。私は実写アニメ問わず、映画におけるキャラクターという存在にあまり感情移入しない人間だと思うが、京本という人物をもっと知りたいと思うぐらい、彼女が魅力的に感じた。そのように実際の人物のような存在感がキャラクターに宿っているという事,そしてこの作品のテーマである創作における葛藤の描写だけで、もうこの作品は見る価値があるし、多くの人が共感出来ると思う。
が、それ故に映画と漫画というメディアのテンポの違い、つまり恐らくは同じストーリーを漫画で読んだときには気にならないであろうストーリーの展開の速さがもったいないなと思った。恐らくは漫画に忠実に作った結果なのだろうが、映画というメディアには最低でも90分ぐらいの時間の流れが深く物語に入り込むためには必要だと思う。もちろん作品内容にもよるが、今作のように主人公たちに感情移入する事が重要なドラマ作品なら、シンプルな物語でも、そのぐらいの尺が必要になってくると思う。前半から中盤の二人の関係をもっとゆったりと見せることが出来れば、後半に起こることとのコントラストがより深まり、更に観客の感情に深く残る作品になったのではないだろうか。
つまり、既に完成度は高いのだけど、脚色次第で映画として更に一つ上の傑作になったのでは、という伸びしろが見えるだけに、複雑な気持ちになる作品なのだ。
創作する人泣くと思う
泣いた。
漫画読んだ時も泣いたけど、
映画、もう序盤から泣きっぱなしだった。
初日に観たけど、
他にも泣いてる人達いて
「だよね〜〜〜〜〜〜‼︎‼︎わかるよぉこんなん泣いちゃうよね‼︎‼︎僕も泣いてます。くるしい」
ってなった。
自分の楽しくて沢山描いてきた記憶とか、
挫折とか、
すげぇって思う人との出会いとか、
逆にそうやって心を寄せてくれた人との出会いとか、
それがすごく楽しかった記憶とか、
ここまでいきたかったとか、
どうしようもなくなった記憶とか、
もう全部しっちゃかめっちゃかになっちゃってウワーとなった。
気になるなら絶対に見てください!その先にどう生きるか?
まずは気になっているならすぐに見に行きましょう!
料金は1700円と少し高く感じると思います、ですがそんな事どうでもいいと思えるほどの体験ができるはずです。
私はルックバックの前情報を全く知りませんでした、チェーンソーマンのタツキ先生の読み切りという情報くらいで何やら絵を描くのが好きな子供たちのお話かな〜くらいの想像をしていました。
ネタバレせず書くのはおそらく無理ですので、その先はご自分で確かめてください…少しだけ自分が感じた感情を描いてゆくと、こんな感じです
恐らくこの物語は大人になればなるほど共感できてしまう内容になっています、絵を描く、なんの為に、あのときどうしていたら、今何をするべきか
見た方に、これだけの感情を感じさせてくれるタツキ先生の才能に驚かされるし、漫画や絵を描く方なら嫉妬もあるでしょう
絵を描くだけじゃなく何かをするという事に対し、必ず自分より上の技術や才能を持った方に触れた時のエグい感情に溢れていきます
そしてその後の選択の先に後悔をする彼女に共感せずにはいられないはずです、自分は久しぶりに映画館で泣いてしまいました…
先ほど書いた大人であればあるほどこれを感じず生きるのは不可能であり、後悔だけでなくその先にあるものを見なくてはいけないという現実にどう対峙していくのかを見なくてはいけません
絵をあまり描かない自分には、今の自分の状況に釘を差された気分も少しあります
映画館に行ったあとにパチ屋か遊びに行こうと考えていた自分をぶん殴って今やるべき事があるやろ、と再認識させられました
最後に色々な映画を見ますが、楽しい、悲しい、嬉しい、泣ける、とにかく様々なジャンルがあると思います
この中でも、この先の未来に後悔しないために何かをしなければならないと思わされる映画はあまり会う機会はないと思っています
このルックバックは間違いなくそうゆう自分の人生に影響を与えてくれる素晴らしい映画だと思いました
もしかしたらここまで考えてる自分はお門違いの意見かもしれません、本当に絵を描く方たち向けの作品なのかもしれません
ですが私にはこれほどの気持ちと影響を与えてくれました、本当に見に行って良かったと思える作品でした
もし共感してもらえるならいいね、お前の意見は全然違うようでしたらコメントいただければと思います
レビュー見ていただきありがとうございました
ルックバック
京本が亡くなった後、藤野はルックバック(回想)して、自分がなぜ漫画を書いているかを思い出さされた。
思い出さされた、というのは、偶然?に京本の部屋から、背中を見て(ルックバック?)と書かれた四コマが舞ってきたから…
この話の繋がりが見事でした。
京本の部屋で回想のあと、背後に机がある状態で、あえて京本がまだいるかも?と思わせながら、振り返らず(ルックバックしないで)部屋を出たのが印象的でした。
4コマを仕事机の正面に貼ったのは、漫画を描く原点を振り返られるようにかな。
でも、もともとは京本が喜ぶから書いていたんだけど…
最後、エンディングの曲は京本の冥福を祈るような、そんな曲でした。
頑張れ、藤野!
安らかに、京本…
中学生の頃を思い出す
原作読んだときにすごく感動したので、映画化の話を聞いたときに絶対に見に行こうと思ってました。
友達と二人で漫画作るのが良いんですよね。
中学生の頃、漫画好きな友達何人かで集まってみんなで書いたりしたのを思い出します。その時はそれぞれが書いてたし、ちゃんと形になった物なんて無いから、この話とは全然違うんですけどね。
やっぱり、上手い、下手があってあいつより上手く書きたいとか、あいつに追いつきたいとか有りましたね。
読み切り作品の映画化なので、コンパクトな上映時間ですが、ほぼ原作通りで上手く映像化していたと思います。
映画化の話聞いてから、映画が楽しみで読み返していないので細かいところはうろ覚えですが。
声優も本職ではない俳優の方ですが、違和感なかったですね。
感情がぐぢゃぐぢゃになる
初めて原作を読んだときの衝撃が、原作者藤本タツキ先生の絵のまま動くキャラクターと感情を揺さぶる音楽によって苦しいくらいに蘇り、映画館で嗚咽を堪えるのに必死でした。
2回目を、少し落ち着いて観れました。
主演の河合さん吉田さんの演技がとても自然体で、原作を読んだときの2人のイメージにピッタリなことに改めて感嘆しました。
音楽が、マンガでは感じることのできない映画という媒体ならではの演出で世界観に寄り添い、盛り上げ、観客の心を揺さぶってきます。本当に素晴らしい映画でした。
何度も見直したい映画です
3時間を超える映画を「長さを感じさせず、あっという間」との誉め言葉がありますが、この作品は「58分という短編なのに3時間映画をみたような満足感」でした。
遠くに山々が見える風景、マンションから見える時間と共に変わっていく空の色、どれをとっても美しく、どんなに人生が変わっていっても世界は回っているんだと語っているかのようでした。
全611件中、281~300件目を表示