劇場公開日 2024年6月28日

「ひっかかる、でも」ルックバック えふいーねこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 ひっかかる、でも

2025年10月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

斬新

原作未読。高い評価ばかりきいててハードル上げすぎてたのかもしれないですが、高評価は理解できる…と思いつつ、自分には…チグハグ?
なんだろう、食べたものが変なほうへ入っちゃったような、胸苦しさがありました。

リアルさが迫るとか、心情が刺さるとかじゃなくて、なんか作者の作為が見えてしまってる気がして。作者にとって、これは「切実」な作品だったのだろうか…と考えてしまい、いまいち入れませんでした。汚れてるのかなぁ(苦笑)

レビューをみてて本気で感動してる方々がこれだけいる作品で「作者の作為が気になる」と思っちゃったことが自分でもなかなかショックです、なぜなのか。

1つには、主人公が「マンガかいてたけどやめちゃった女の子」で、続けていたほうの子が事件に巻き込まれて…という展開だと、勘違いしてたんですね。だいぶ話違っちゃう。
ちなみに自分はマンガ業界のはしっこに関わっている人間で、この作品の中の、ひたすらに描く、ということの熱さ魔力悲惨さは実感として自分の中にもあります。
だからこそのひっかかりなんでしょうか。

声の人たちはすばらしく、情景描写や音楽もすごくよかったです。ひっかかるが刺さらなかった、ということでしばらく悩みそう。
時間置いてから見たらまた印象変わる…かなぁ。いや変わらないかな。
妙に、考えこんでしまう作品でした。

えふいーねこ