「悲しみを誤魔化さない」ルックバック Velgaさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しみを誤魔化さない
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作品の背景として、ある事件の影響を強く受けた映画なのは、もはや言うまでもありません。
事件のやり切れなさ、行き場の無い怒り、悲しみを、あくまで第三者として共感の意を示すことに作品として意味があったのかも知れません。
日本人は体面を気にして感情を表には出さないけれど、「悲しいときには悲しんでいいんだよ」というメッセージを感じました。
現実にIFは無い。
けれど、そんな空想に逃げることすらできなくなったら、この世はとかく生きにくい。
悲しみは消えないけれど、また立ち上がって歩く。
そんな強い背中(バック)を見て(ルック)励まされる映画です。
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