「綺麗な映画でした」ルックバック 盲田里亭さんの映画レビュー(感想・評価)
綺麗な映画でした
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藤野という努力家と京本という天才の話。
あらすじは飛ばします。
まず、藤野が自分の才能のなさに絶望するシーン。
教室が無限に広がっていくのだが、凄い。実際に自分の努力の結果が才能のある者に及ばなかった時の気持ちという物は、他に無いほど悔しくて、やるせない。それがよく表現されていた。
そしてパラレルワールドの干渉だ。
藤野が四コマ漫画の破片のみを入れた場合には、お互いがそこそこ上手くいく人生をおくれていた。少なくとも京本は死ななかった。
四コマの完成形を入れたら、京本は死ぬが、藤野は大成する。
親友の命あるいは自分の夢かの分岐だった。それを選んだり変えたりはしない。
どちらの世界の話も後半は書かれており、どの世界の2人も、できるだけ前に進もうとしていた。
よくできた映画だった。
最後の方にあった、漫画的表現、コマが出てきて演じ終わったコマが止まり、横に下にと移っていくのが斬新な表現でよかった。
努力する凡人に送りたい映画。心の支えになるかもしれません。
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