劇場公開日 2024年6月28日

「「絵を描く」ことのリアリティを欠くのでは」ルックバック こべっこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「絵を描く」ことのリアリティを欠くのでは

2024年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

幸せ

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こべっこ
かぼさんのコメント
2024年7月16日

共感ありがとうございました。
仰る通り漫画は画力だけのものでは無いですよね。
藤野は漫画が上手くて画力が無い人、京本は絵を上手くなりたくて、藤野の漫画が好きな人と理解してます。
京本は大好きな藤野漫画の横で描きたい絵を単純に4コマ描いてみた(決して面白い訳では無い)
藤野は京本の絵の才能に打ちのめされて基本画力を上げる為に頑張った。
小学生の学友は残酷で、漫画の上手さと絵の上手さの違いが分からず上手い下手を言う。小学生の藤野自身でさえその差を理解出来ず筆を折る。
けれど2人が出会った時の京本の藤野対するリスペクトが、藤野の描く事の意味を知る事になる。
京本は藤野に巻き込まれて漫画の背景を描くも、漫画の魅力より絵の力に惹かれ絵が上手くなりたいと言うアイデンティティに改めて気づく。
私自身、漫画のキャラの模写から始めて美大生になった身として、
絵画を描く人、漫画家を目指した人には、ブッ刺さるリアリティだと思いました。
特に引きこもってた京本の作品のモチーフがドアだったのには、やられました。
藤本タツキ氏自身、美大出身の様で色んな想いを塗り込めた作品だと思ってます。
長々と失礼しました。

かぼ