「短いながらも秀作」ルックバック jfs2019さんの映画レビュー(感想・評価)
短いながらも秀作
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丁寧に作られたアニメでした。コンビ解消してもペンネームを藤野キョウから変えなかったのは、いつかまた二人で漫画を描く日がくるのを信じていたんだろうな。編集者との電話での受け答えに主人公の成長を感じました。
原作の漫画は京都アニメーションの放火事件を思わせる描写があるということでネットで炎上したそうですが、俺のネタをパクっただろ!と事件を起こした犯人のアイデアをパクるというメタな「パクり」はむしろ犯人に対する皮肉が効いてると感じました。炎上して内容を修正したそうですが、修正後のものしか知らないわたしには修正するような内容だったのかはよくわかりません。
季節の移り変わりが、淡々と窓の外の景色の変化で表現されていたり、小津安二郎作品を思わせる低ーいアングルからの固定ショットがそこここに出てくるのもわたし好みでした。
映画館は高校生〜大学生ぐらいのお客さんが多かったです。上映時間58分は昭和生まれのわたしは短いかなと思うけど、YouTube世代の彼らにはちょうどいい長さなのかもしれない。
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