劇場公開日 2024年6月28日

「そして、フィクションは現実を生きる力になる」ルックバック shironさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0そして、フィクションは現実を生きる力になる

2024年6月26日
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鑑賞方法:試写会

原作のファンです。
あのシーンはどうなるのかな?
このシーンはどんなかなぁ?と、不安と期待が入り混じった気持ちで鑑賞しましたが、
今この瞬間を大切に思える、とても素敵な映画でした。
“映画”好きな原作者も満足されたのではないでしょうか?

とにかく二人の一瞬一瞬が尊くて、かなり序盤から泣いてしまいました。
先の展開を知っているからだけではなく、ワンシーンワンシーンがとても丁寧に作られているから、なんでもない時間を愛おしく感じられました。

どんな小さな関わりでも、人と人は影響し合って生きている。
直接的であれ、間接的であれ、人との関わりのなかから「もっと上手くなりたい」「もっと喜んでもらいたい」というものづくりの原動力が生まれる。

そして、フィクションだから出来ることがある。
フィクションにしか出来ないことがある!!

河合優実さんにも期待していましたが、期待を超える素晴らしさでした。

shiron
shironさんのコメント
2024年7月2日

押山監督はトークショーで好きなシーンを聞かれて「最後の一緒に制作している回想シーン。自分の制作と重なる。」と答えた後、泣きだされました。
どれだけの思いと熱量で向き合われていたのか…
「アニメは持久戦なのでモチベーションを保つのが大変。」
高いテンションを維持し続ける為に『タイタニック』を流しながら作業していたお話も面白かったです。

shiron
shironさんのコメント
2024年7月2日

Mさん、コメントありがとうございます。
『数分間のエールを』も素敵な映画なんですね。教えてくださり有難う御座います。

『ルックバック』は手書きの線にこだわっているところもすごかった。
トレースせずに原画の線を活かしているのだそうです。

shiron
Mさんのコメント
2024年7月1日

shironさん。お久しぶりです。「人と人は影響し合って生きている」まさにそんな映画でしたね。
私にとっては、最後が少し寂しすぎましたが、みんながほめているだけあるなあ、と思いました。
よく比較に出されているようですが、「数分間のエールを」に続き、心に残る映画になりました。

M