劇場公開日 2024年6月14日

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「特撮やアニメへの愛情は嬉しいが、話がつまらな過ぎる」Ike Boys イケボーイズ tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0特撮やアニメへの愛情は嬉しいが、話がつまらな過ぎる

2024年6月17日
Androidアプリから投稿

日本の特撮やアニメに対する愛情が、痛いほど感じられて嬉しくなる。
舞台となっている1999年の映像技術に合わせたかのような、アナログ感と手作り感満載のVFXも微笑ましい。
金子修介や樋口真嗣といったゲストや、日本語のセリフの多さから、当時の特撮ものを米国で再現しようという、作り手の本気度も伝わってくる。
だが、いかんせん、肝心の話がつまらな過ぎる。
幻のDVDによって2人の少年が「スーパーパワー」を手に入れた後も、少女には変化が見られないし、取り留めもない話がダラダラと続くだけで、眠たくなってくる。
敵である白装束の軍団も、何が目的で、何をしようとしているのかがちっとも分からないため、全然「悪い奴ら」に思えない。
日本人の少女にしても、ネイティブ・アメリカンに会うという目的を達成できないまま、見様見真似で行ったビジョン・クエストで「ヒーロー」に覚醒してしまうという展開には、釈然としないものを感じてしまう。
ラストで、人類の存亡を懸けた戦いが、大草原の真ん中で小ぢんまりと繰り広げられる様子には、どこかシュールな味わいがあるのだが、こうした「誰も知らないところで、誰も知らない間に、誰も知らないヒーローによって、人類は救われていた」というプロットがうまく描かれていたら、もっと面白い映画になったのではないかと、非常に残念に思ってしまった。

tomato
tomatoさんのコメント
2024年6月24日

ありがとうございます。
着眼点は良かったのですが、ふざけているのか真面目なのかがよく分からず、中途半端な話になってしまったのは残念でしたね。

tomato
ひろちゃんのカレシさんのコメント
2024年6月24日

今晩は。
全く同感です。もっと面白くできただろうにと残念です。

ひろちゃんのカレシ