「なんか知らんが熱い思いは伝わった」Ike Boys イケボーイズ カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
なんか知らんが熱い思いは伝わった
日本のオタク文化へのリスペクトを強く感じた。
エンドロールを見てもキャスト以外に日本人スタッフが多くは見当たらなかったので、現地の生粋のオタク達が嬉々として好きなものを詰め込み本作を製作したのだろうと思うと、逆にこっちがリスペクトしたくなった。
約四半世紀前の特にアメリカの田舎町だとギーク達へは理解だけでなく市民権さえ与えられなかったろうが、白人の方の父親が何とか息子に歩み寄ろうとする姿は素敵に思えた。
一方、インディアン好きにもかかわらず現地でネイティブアメリカンの事を平気で「インディアン」と連呼しまくるヒロインには呆れたが、制作側の必殺の日本人オモシロアルアルなのかなと思ったり。
女の子の下手すぎ加減が絶妙だったが、日本人の演技の良し悪しを判断する人がいなかったのだろうと勝手に推測。
岩松了の口元のアップで始まり、口元のアップで終わったのは何かの意味があるのかわからんが、次作を仄めかせる終わり方にこれ一作では語り尽くせないと言う強い思いを感じた。
コメントする