Ike Boys イケボーイズのレビュー・感想・評価
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決め技はドカン
日本オタクの米国人監督による特撮ヒーローものという特殊案件。冒頭の会議シーンから金子修介監督がカメオ出演していたり、膝下スカートのメガネっ娘というオタク嗜好な比嘉クリスティーナの女子っぷり、「合気道」と書のある空手のタマシイ道場、中国と日本の違いがわからない親父、日本人の英語の誤解あるあるまでネタにしていて、エリック・マキーバー監督は日本を熟知しているかなりのナードである。怪獣とロボ系ヒーローが闘う構図はメキシコのオタクの星、ギレルモ・デルトロ監督のパシリムに通じているし。
チープ感のある映像も昔の特撮っぽさを感じさせ(予算不足もあるかも)、撮影が大変そうなところはアニメでクリアしていてうまい。まあ、友情とか合体とか世界滅亡とかの話はなんだかよくわからず、鑑賞後2週間ですでにかなり忘却しているが…。
ちなみに先般鑑賞したタイ映画・ふたごのユーとミーでもノストラダムスがネタにされていたが、今作でオクラホマにまで五島勉の影響を持ち込んでくれてノストラ世代としてはうれしいかぎり! イッターダキーメス!
潔いのか?
やけくそなのか? 日本語に字幕が出ず、実写とアニメがひんぱんに入れ替わる。でも入れ替わりに関しては「プロレスの星アステカイザー」なんかよりずっと巧くやってる。
ミキが段々可愛く見えて来て不思議。「宇宙刑事ギャバン」の歌に脱力、イケにも意味が有った。
この映画の公開に対しての勇気には、賞賛に値するが…
アニメと実写が融合。アニメオタク、ロボットオタク。B級いやZ級映画。なぜか釈由美子、有名人。
iké = 行け。これアメリカ人に理解できるのか?ただRotten Tomatoes 100%。嘘は言っていないが 11Reviews と少ないし、見たい人だけが見る映画。でも私にはストーリーはさっぱり分からなかったけど。
20世紀終盤、1999年に人類が滅亡すると「本気のギャグ」で恐れられていたからよく分かる。ただ2000年問題は対策が十分なのか、ギャグ抜きで不安だった。
当地区は1週間限定公開だけど、直前に観たBad Boys よりも人が入っていた。
しかもパンフレットのみならずクリアファイルやシールも売っていた。誰が買う?パンフ買った自分も十分病気だが。
この様な映画が公開される。しかも大手シネコンで。中身は見ないと評価出来ない。とにかく公開してくれた事に感謝。感謝の意味で 0.5 評価を上げました。でもそれ以上の勇気は私には無い。
……追記……
1週間限定公開が1週間伸びました。なんかスゴイ。
そして追加グッズ購入しちゃいました。ファイルとシールだけで、マグ・T・トートはさすがムリだけんど。
低評価だけど「愛ある低評価」という事で、ホントに大好きなファンの方にはゴメンチャイ。
ポスターデザイン期待させすぎ。
内容が…つまらんかった。カルト集団も迫力ないし、地球滅亡予言も半端だし、いじめっ子もとってつけたような登場だし、せっかくなアニメと実写の融合もただ単に予算削減理由?って思わすながれ。全てもりあがらず残念。
この映画も、映画内のDVDのような、一部のマニアに支持される作品になるのだろうか
2024.6.18 一部字幕 TOHOシネマズ二条
2021年のアメリカ映画(80分、G)
日本の特撮マニアがあるDVDを見てスーパーパワーを手に入れる様子を描いたヒーロー映画
監督はエリック・マキーバー
脚本はエリック・マキーバー&ジェフ・ハマー
原題の『Iké Boys』は「パワーを得た少年たち」という意味
「Iké」はアイボ語で「強さ」を意味する言葉
物語は、日本のとある場所にて秘密会議が開かれ、人類を救うために「あるビデオを作ること」が決まる様子が描かれて始まる
そのビデオにて啓発をしようとしたものの失敗し、その映像がどこかに消えてしまった
それから数十年後、舞台はアメリカのオクラホマの田舎町へと移っていく
そこには、日本の特撮やアニメを信奉している高校生ショーン(クイン・ロード)がいて、彼は親友のヴィクラム(ローナック・ガンディ)と昼夜を問わず、その話題で盛り上がっていた
彼らは、スクールカーストは最底辺で、クラスメイトのハンター(サム・アシュビィ)たちからバカにされる毎日だった
ある日、ショーンはレア度の高いマニアックなDVDを見つけ、ヴィクラムにその貴重さを力説する
いまいち伝わらなかったものの、今度その鑑賞会をしようということになった
そんな折、日本からの留学生ミキ(比嘉クリスティーナ)がやっていて、彼女もそれに興味があるという
そこで3人でビデオを見ることになったのだが、それを見始めた途端、3人は雷撃を受けて気絶してしまう
だが、その後ショーンはビームを放てるようになり、ヴィクラムも怪力を手に入れてしまう
そして、二人の体は徐々にスーパーヒーローと怪獣へと変化していくのである
映画は、特撮とアニメが登場し、彼らの周りでは大きな陰謀が渦巻いている、という展開を迎える
このクオリティが昭和時代を彷彿させるものになっていて、そう言ったノリが好きたっだらOKだと思う
個人的には、ほぼ全編棒読みに近いミキが気になってしまい、展開もゆるゆるなので眠気に襲われてしまった
岩松了がこれまでにないくらいノリノリだなあとか、釈由美子の生存確認ができたぐらいの記憶しか持てず、面白かったのかは何とも言えない
怪力を手に入れていきなりモテモテになるヴィクラムとか、力を入れて使命感に駆られるショーンなどは見ていて面白かったものの、何ともまとまりのない話だったなあと思ってしまった
いずれにせよ、「懐かしいなあ」という感じの作品で、懐古的な感情で見られたらOKだとは思うが、物語がかなり浅めのように思えた
映像をチープにしたり、棒読みっぽいセリフを演出したりしているのはわざとだと思うのだが、これを映画館で観る意味があるのかは何とも言えないところだろうか
本作も劇中のDVDと同じような末路を辿りそうな雰囲気があるので、そう言った意味では「映画館で観た」というのが語種になる作品なのかなと思った
特撮やアニメへの愛情は嬉しいが、話がつまらな過ぎる
日本の特撮やアニメに対する愛情が、痛いほど感じられて嬉しくなる。
舞台となっている1999年の映像技術に合わせたかのような、アナログ感と手作り感満載のVFXも微笑ましい。
金子修介や樋口真嗣といったゲストや、日本語のセリフの多さから、当時の特撮ものを米国で再現しようという、作り手の本気度も伝わってくる。
だが、いかんせん、肝心の話がつまらな過ぎる。
幻のDVDによって2人の少年が「スーパーパワー」を手に入れた後も、少女には変化が見られないし、取り留めもない話がダラダラと続くだけで、眠たくなってくる。
敵である白装束の軍団も、何が目的で、何をしようとしているのかがちっとも分からないため、全然「悪い奴ら」に思えない。
日本人の少女にしても、ネイティブ・アメリカンに会うという目的を達成できないまま、見様見真似で行ったビジョン・クエストで「ヒーロー」に覚醒してしまうという展開には、釈然としないものを感じてしまう。
ラストで、人類の存亡を懸けた戦いが、大草原の真ん中で小ぢんまりと繰り広げられる様子には、どこかシュールな味わいがあるのだが、こうした「誰も知らないところで、誰も知らない間に、誰も知らないヒーローによって、人類は救われていた」というプロットがうまく描かれていたら、もっと面白い映画になったのではないかと、非常に残念に思ってしまった。
熱狂より愛を込めて
特にあらすじも読んでなかったし、上映館が少ないせいか予告を一回も観なかったなーと色々考えつつも、日本特撮への愛が詰まった楽しい特撮が観れるならそれでいいや!と寝ぼけながらもルンルンで珍しく劇場の真ん中の座席に着席しました。
幻(大コケ)日本映画を観て特別な力を得た少年2人と留学生の少女が世界を救う…といった壮大な話に見えてとってもミニマムかつコミカルな作品で、こういうものを好んで観る身としては流れてくれて良かったですし、なぜTOHOがOKを出したのかいう疑問も含めて面白かったです。
日本特撮への愛を持った作品となると名作「サイコ・ゴアマン」と比較してしまい、あちらの方がはっちゃけていましたし、怪人もマスコットも可愛げがあったりと、予算的な問題もあるんだとは思いますが、好きの原動力が「サイコ・ゴアマン」のが上だったと思いました。
ポスターにもガッツリ出てる仮面ヒーローが結構活躍してくれるのかな?と思って観ていたら、なぜか小さめ(キャストの方よりも縮んでる気がするのは見せ方なのかアクターの方に合わせてしまったのか)で座席から転げ落ちそうになりましたが、「メタルマン」みたいにパーツが永久的に外れないことを申し訳ないと言われるより、映画を観た結果パーツが徐々に体についていって離れないという理不尽に襲われる主人公ボーイはちょっと可哀想でした笑
対抗する怪人も割とイカつめデザインなのに役者さんの声が気持ち高めのせいかあまりおどろおどろしさを感じない不思議で、ヒロインがインディアンにのめり込んだらなんか教祖になったりと、日本でもこんな作品滅多に作られんぞとぶっ飛んだヲタク要素は変にクセになりました。
特撮シーンは古き良き、伝統的なもので、近年の作品には観られないコテコテなアクションも楽しめましたし、急に足枷外してぶっ飛んでみたり、アニメーションも差し込んでみたりと監督含め製作陣が嬉々として作ってそうで微笑ましかったです。
金子監督がカメオ出演してたり、樋口監督がナレーションをやっていたり、釈由美子さんが重要な役で出ていたりと、日本キャストの誘致に力が入っているのか、キャストが熱意に応えてくれたのか、どっちにしろ熱の感じられるものでよかったです。
もっと弾けてくれても良かったのになぁと思いましたが、監督への日本カルチャーへの愛は存分に伝わってきました。
監督のトークショーに行ってみたいし、また違う作品が上映されるとなったら喜んで観に行くことでしょう。
鑑賞日 6/16
鑑賞時間 9:10〜10:50
座席 C-14
心配ましゅた
両国文化に対するそれぞれの誤解を面白がるという視点は悪くないが、友情や父子関係や自分探しをほとんど義務的に突っ込んだせいでアホさの純度が下がってしまったのが残念。
様々な引用を散りばめた音楽はよかった(始めの方でゴジラ出てきたし)。
合気道は空手じゃない
1999年12月のオクラホマで、終末思想の白装束軍団と対峙することになる不思議な力に目覚めた米国人ヲタと印系ヲタと日本人留学生の話。
30年前に日本で製作されたカルトアニメ映画「行け!虹の世紀末大決戦」のDVDを観たら、山場てまさかの砂嵐!?
そしてなぜか登場人物たちの様な力が目覚め…。
変身というより変化で、姿も変わってもとに戻れないんですね。
そしてやけに物わかりの良い留学生ですことw
なんかキャストとしては釈由美子が一人で頑張ってる感じ!?w
ストーリーの根幹部分の白装束のやりたいことは良くわからなかったけれど、ファンタジーでありコメディでありヒーロー映画であり、もっとおバカに振っても良かったかなとは思うけれど、どうでも良い感じがなかなか面白かった。
いわゆるアメリカから見たなんちゃって日本の文化のお話。
今年218本目(合計1,310本目/今月(2024年6月度)18本目)。
(前の作品 「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」→この作品「Ike Boys イケボーイズ」→次の作品「」)
アメリカの片田舎(?)で、たまたま日本の古いB級というかC級の映画のDVDを見つけてしまった高校生と、そこに留学してきた日本人女性との交流の物語。これとは別に…というか平行して、1999年のいわゆるy2k問題も描かれていますが、後者はおまけ程度です。
まぁ、1999年といっても今から20年ちょっと前で、インターネットは不十分ながらにもありましたから、「なんちゃって日本」というのがどこまで信じられていたのかは「実際には」不明ですが、そこを踏まえてもなかなか良かったです。なおその関係で、1999年ごろの(現在ではない)日本のアニメゲーム・芸能などの知識ネタがいくつか出るので、ある程度把握しておくとよいかもしれません。
映画も内容としてネタだということは了知してみるならそこまで減点の対象はないだろうというところです。一部やや不愉快かなぁ…という字幕も出ないワケではないんですが(アダルト関係)、アメリカの片田舎の高校生が当時日本語を話せた(DVD経由?それとも学校で初級の日本語くらいは学習していたのかな)関係で、まぁ「若い子にあるある」のネタの範囲を超えているものではないしそこはまぁ…。むしろ、留学してきた女の子(ミキさんだったはず)の謎なほどの英語のできなさがすごく(英検5級にすら達していない?)、一方で博物館にいくシーン(この「博物館」がどこを指すかはネタバレになるので回避)等でのききとりは英検準1くらいあるような漢字で「リスニング・スピーキングのバランス」が無茶苦茶なのもすごいんですが(ある程度話すのは苦手だとして、ネイティブの会話を6割も理解できるなら英検準1以上はあるはずだし、そういう前提で英検5級レベルの英会話もヘンテコ)、それも含めて「ネタ」なんだろうと思います。
採点にあたっては特に気になる部分はないのでフルスコアにしています。
まぁ90分ほどでさくっと見たいならおすすめ以上といったところでしょう。
なんか知らんが熱い思いは伝わった
日本のオタク文化へのリスペクトを強く感じた。
エンドロールを見てもキャスト以外に日本人スタッフが多くは見当たらなかったので、現地の生粋のオタク達が嬉々として好きなものを詰め込み本作を製作したのだろうと思うと、逆にこっちがリスペクトしたくなった。
約四半世紀前の特にアメリカの田舎町だとギーク達へは理解だけでなく市民権さえ与えられなかったろうが、白人の方の父親が何とか息子に歩み寄ろうとする姿は素敵に思えた。
一方、インディアン好きにもかかわらず現地でネイティブアメリカンの事を平気で「インディアン」と連呼しまくるヒロインには呆れたが、制作側の必殺の日本人オモシロアルアルなのかなと思ったり。
女の子の下手すぎ加減が絶妙だったが、日本人の演技の良し悪しを判断する人がいなかったのだろうと勝手に推測。
岩松了の口元のアップで始まり、口元のアップで終わったのは何かの意味があるのかわからんが、次作を仄めかせる終わり方にこれ一作では語り尽くせないと言う強い思いを感じた。
色々熱くなりましたが・・・。
はい、この作品に関して
「作品の上映時間以上の時間を費やして熱く語る方」
が結構いそうで、私もその一員でもあるのですが
僕にとっての最大のヒットポイントは
日本からオクラホマへの留学生の設定の為「カタカナの英語(わかるよね)」でしゃべる眼鏡着用地味系ヒロインで
むちゃくちゃ刺さりまくりました。
味わい深くて、独特な世界観
正直、少し不安なところがありましたは─この手のものはテキトーに誤魔化されることもかなりあるので─。確かに、チープな雰囲気は否めず、つなぎや展開もかなり強引。でも、ちゃんと作ってるという情熱というか熱意がこもっている印象で、アニメと実写が融合したイマジネーションなどにはかなり魅せられました。もうちょっとデザイン的のどうにかならなかったかとは思うんですが・・・
まさに、リスペクトという感じで、あらゆる名作や懐かしい事柄が想起され、意外とニンマリした気がします。
タイトルからビジュアル、演出や音楽、キャストや特撮、CG等々、どれをとっても安さ満載なのですが結構しっかりと見ることができました。
ようこそ、"nerd" の世界へ!?
意地悪で nerd を小馬鹿にする同じクラスのハンターからショーンはこのように聞かれます。
How do you say "eat a dick" in Japanese?
Shawn:チ〇ポ 食べたいください?
※これは誤字ではありません。このように聞こえましたマル
ところで80年代に "アメ リカにおける家族の 「伝統的」構造" は、終わったという人がいるなら... ショーンがヴィクに次のように映画の冒頭で父親の事を少しシニカルに批判します。
He doesn't understand anything. He
can't even tell the difference between
Japan and China.
I haven't seen my dad in a month.
全体の38%を占める大卒者を含め、一般的アメリカ人では日本と中華(差別用語ではありません)が地球儀でどこにあるかなんて、サラサラ知らないのは当然の人たちが、まして、その違いの区別がつかないことが、当たり前ならば、特にアメリカの笑えないジョークの連続でカナダ人の風習や発音を冷笑的におちょくった映画『Yoga Hosers(2016)』が反面教師とするなら、そのことを日本人のあたしからするとカナダ人特有の発音「Canadian Raising」をアイロニー的に示した...
"Sorry 'boot that"
※(“out and about” をカナダの人は、“oot and aboot” と発音する場合が多いとアメリカ人は言う。ただし、 oat and a boat とも)
とJKコンビのアホ娘たちが客に言う時に大げさに使っているのに彼らの発音の違いですら知り由もない稚拙なエイプとしては、アメリカ人もカナダ人も区別がつきやしない... 日本人がカナダ人に対して「あらっ、やだ!? あなた英語も話すし~ぃ、アメリカ人じゃ~ぁなかったの?」なんて口が滑ろうものなら... アメリカ人と同じように先住民族の文化や言語を破壊するための政策が行われたカナダでは希少価値の頭のいいイーゴゥのバランスが取れている方なら「おバカな尻尾のないイ〇ローがまた変なこと言ってら~ぁ」 なんて済ませるかもね?
(※カナダでは、2021年に先住民の同化政策の寄宿学校跡地から3才と思われる子供を含めた未成年215人の遺体が発見されている。政府から依頼された宗教団体(カトリック系)によって19世紀から1990年代まで運営されていた寄宿学校が139校ほどあったとされ、全容を解決するにはまだまだ時間がかかるらしい。)
そんなことよりも
"I haven't seen my dad in a month." の方が映画としたら大事です。
話は変わって、
本作を観る前は映画の題名『Iké Boys』の "Iké" がどういう意味か?分からなかった。調べてみると e の上にある点の
「アキュート・アクセント( ´ )」は『Pokémon』と同じ "e" を発音するためで、その事はショーンとヴィクとの会話より知ることに...(ただし、その事は別の映画サイトでも但し書きにありました。)
Vik:Are you sure that's the right movie?
Shawn:Well, yeah. The title says "Iké."
Vik:Icky?
Shawn:Yeah, yeah, "ee-kay." The
imperative for "Go."
Vik:I thought "Iké Man" meant like,
hot guy.
この映画にはもう一つのサブトピックとしての
VISION QUEST
がある。それは1999年に放送された Sci-Fi シリーズより...
※スタートレック・ヴォイジャーの副長であり、ネイティブアメリカンを祖先に持つチャコティが:5S19E『眩惑のカオス・スペース』で異星人との交信に使われている。少し解釈や意味が違うけど
この映画は等身大で優しい映画なんですマス
2000年を迎える前にY2K問題で散々騒いだのはいい思い出として、日本の80年代と90年代を代表するポップカルチャーとオクラホマで起こる出来事のシンクロニシティをバックグラウンドとして、誰もが一度は通過しないといけない10代の儀礼的親子関係や恋愛や友情、そして「自分は一体全体、誰で何なんだ?」なんてことを探す旅へのシンパシーに対して、表現は悪いかもしれないけど甘くて淡いノスタルジックへのラブレターとなる映画なのかもしれない。その事は、監督のエリック・マキーバーがインタビュアーから自伝的要素の占める割合を聞かれた時にこのように答えている。(映画サイト Cinema Scholars の2021.10.2のインタビュー記事より)
A great deal of it. I mean, the lead character, Shawn, is
mostly based off of me. The character of Vik is loosely
inspired by my best friend. Miki is an amalgam of
various close Japanese female friends that I’ve met
since going to Tokyo. And then there’s just a lot of little
things in there. I mean the character of Shawn’s father,
he’s kind of a mixture of several childhood friends. And
there’s a lot of little subtle things in there, like the school
that we shot, that’s the school I grew up at.
ソフビの販促のためのギミック...着ぐるみ文化
本編で実写とシンクロさせる2Dアニメは、フランスと台湾のチームが製作をし、ラストのシーンは日本人も参加している。その事は、テレビで60年代から90年代にかけて安価なアメリカのアニメーションと日本やアジア諸国との絵づらやフィルム・スコアの微妙な違いを知っている監督ならではのことで敬意の表れであり、また神秘主義的で儀式の意味合いの強いネイティブ・アメリカンの "VISION QUEST" を描くあたり、キリスト教至上主義のコケージョンとしては稀なのかもしれない。
とにもかくにもファンタジー色のファクターを含む映画を拝見するとトラウマのようにキングが気に食わないモノ(映画や脚本)に対して放った言葉を思い出さずにはいられない。
‘The Shining’ Is “Like A Big, Beautiful
Cadillac With No Engine Inside It”
返歌のように
自己満の強い原作者であり時代の寵児である小説家よりも超感覚的知覚:ESP(イー・エス・ピー)に興味があったから『シャイニング』の製作をしたきっかけだと語るキューブリックがフランスの映画評論家シメントとの対談でこんなことを
I believe fantasy stories at their best serve the same
function for us that fairy tales and mythology formerly
did. The current popularity of fantasy, particularly in
films, suggests that popular culture, at least, isn't
getting what it wants from realism. The nineteenth
century was the golden age of realistic fiction. The
twentieth century may be the golden age of fantasy.
今の映画産業を見ていると20世紀のみならず、その事は21世紀になっても引き継がれていると思えるかも?
そして... 恋愛やファンタジーって核分裂と同じなのよね? 1968年の映画『Charly』では主人公のチャーリーがあることを尋ねた時に下記のセリフよりアリスの返事が "YES" だと思っていたあたし...
でもその陰には悲しいセオリーとして
Alice:Didn't Einstein say...
that everything was in motion,
that nothing ever stands still?
ところで個人的なことで恐縮するけれど映画が始まって、間もなく登場するショーンの空手の先生:ニュート・グラフストロム役の役者さんが「どっかで見たことがあるけど誰だっけ~ぇ?」なんて考えていると... 『タイタニック』で嫌な野郎?失礼、紳士役を演じていたビリー・ゼインさんでした。釈さんは、今話題のゴジラでお馴染みの東宝映画『ゴジラ×メカゴジラ 』の演技が監督にはうけたそうです。
みきちゃんが探していた答え...
"The thing I was looking for was
right there inside me all along."
...は、"me" を "you" に換えれば『オズの魔法使い』風な名言となりんすってか?
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