室町無頼のレビュー・感想・評価
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頑張っている感はあるけど…
ウ~ン…。
かなり金をかけているようですし、かなりのエキストラを使って、大作感満載で、多分大作?
でも面白くない。臭い。頑張っている感はあるけど、ダメでした~。
やっぱこの監督(入江悠監督)センスないかも。「あんのこと」はよかったけど。
大泉洋も大活躍ですが、あまり魅力的でない。他の役者も魅力的でない。北村一輝の使い方も勿体無い。
基本的に「夕陽のガンマン」。音楽がエンリオ・モリコーネ、演出はやはりセルジオ・レオーネ。それがなんか浮いている。ハマっていれば、全然許せるのですが。
この壮大なアクションもので、この空虚感は既視感がある。79年の「戦国自衛隊」(斉藤光正監督)を思い出した。
映画館で6回鑑賞 最初は気になった音楽も段々慣れてきてこれが正解な...
映画館で6回鑑賞
最初は気になった音楽も段々慣れてきてこれが正解なのかなと何回目かで思うようになった
一揆のシーン少しごちゃごちゃしててメインで喋ってる役者のセリフが聞きづらかったりしたが迫力があり何回観てもアガる
個人的には一揆のシーンより御所前での戦いの方が好き
最後簪でブッ刺したところは泣いた
兵衛の飄々とした中にある静かな怒りが爆発してすっごく良かった
才蔵役の長尾謙杜が好きで何回も観に行ったが推しが出てなくても最低2回は観たと思う
それくらい面白かったがあまり良さが伝わってなさそうな所が残念
大泉洋今までそんな意識してなかったけどかっこいいし演技上手いんだな
あとスタイルがすごく良い
柄本明も居るだけでその作品が良くなるようなそういう雰囲気の役者だと改めて感じた
堤真一はずっとかっこいい
そして推しの長尾謙杜、贔屓目なしにこれから俳優としてやっていける
セリフ回しは滑舌良くないしちょっと辿々しいとこあるが何より良い表情をするし
才蔵の成長の過程をしっかり演じきれたと思う
アクションも頑張ってた
最初と中盤、最後の芳王子との再会のシーン同じ人物とは思えないくらい顔つき纏う雰囲気まで変わるのがすごい
推しのこれからの可能性を感じる事が出来て良かった
蓮田兵衛の「策士」としての一面。
無頼とは、無法な行い、アウトローのことである。悪政がはびこり、秩序が崩壊したこの時代はまさに無頼がまかり通る「マッドマックス」の世界である。大泉洋演じる蓮田兵衛はそんな時代のまさにヒーローである。蓮田兵衛が何を考えているのかよく分からないが、どこにも所属せず、己の才覚だけで世を渡り、狂った世の中を壊そうとする姿はカッコいい。飄々としていながら、すごい事をやってのける姿は大泉洋にとても似合っている。彼がこんなに剣術が様になっているのも驚きである。映画のタイトルは、蓮田兵衛が無頼という意味だと思うが、才蔵を始め兵衛の周りにいる人物はみんな「無頼」である。
なぜ蓮田兵衛が一揆を起こしたのか気になるところである。彼はどこからも支配を受けない自由人であり、悪政から直接被害を被っているわけではない。自分に直接的な利益はない一揆を首謀する理由がよく分からない。そんな彼を突き動かした根底には、弱者に対する深い同情と、悪に対する強い反発心があるのだろうと推測する。そのあたりは詳しく描かれないが、自分が救いの手を差し伸べた母娘の骸に見せた寂しそうな表情に、彼の優しさと悪を憎む強さが感じられる。一方で一揆を成功に導く手腕があったことは分かりやすく描かれている。才蔵を最強の手下に育て、牢人集団を集め、農民をまとめ上げる。実行に際しては策謀をめぐらし、敵を翻弄する。蓮田兵衛の策士の面が良く出ている。戦国時代なら一流の軍師になれたのではないか。
蓮田兵衛の一揆は世の荒廃を加速させただけかもしれない。その後、応仁の乱、戦国時代へと続く混乱の時代の幕開けである。そんな時代の一瞬を切り取った今までにない時代劇でした。
一揆シーンもスカッとします!
サントラがちょっと合わないかな
アクション時代劇好きなので少し採点甘目かもですが全体としてはとても良かった
エンタメとしてちゃんと楽しめたし飢饉や税に苦しむ民と自分たちさえよければいい権力者たちの構図は現在の日本と重なるところもあり一揆は鎮圧されたけど徳政令を勝ち取ったことでスッとしました
大泉洋はあんまり時代劇のイメージがなかったのですがどこかつかみどころのない兵衛がとてもはまってました剣の達人って雰囲気もあってさすがです
また長尾くんの才蔵はアクションも素晴らしかったけど表情が最初の兵衛に拾われた頃と修業が終わった頃では別人のように目力が違っていて驚きました
松本若菜さんの妖艶ででも気の強い芳王子も素敵だったし道賢の堤真一が兵衛を倒した後に語り掛ける姿に泣きました
あくまで個人的な感想としてはサントラが映画の雰囲気にちょっと合わなかったような気がしたのでその分減点です
フィクションドラマでなく史実に基いたほうが良かったな
鑑賞後、史実が気になり調べてみた。台風による賀茂川の氾濫等で虫害と疫病も加わって飢饉が全国で拡大し、京都には多くの乞食が氾濫、8万人以上の餓死者が発生した『長禄・寛正の飢饉』に端を欲し、いわゆる借金棒引きを訴えた『寛正の土一揆』を率いた『蓮田兵衛』を描いているという。
物語はそれをヒントにしたフィクション。
自分としてはもっと史実に基いたほうが映画として深みがあったのでは?と残念。
蓮田兵衛をディフォルメしてカッコよく描きたかったのはいいけどもっと苦悩に満ちてやむにやまれず民を束ねて蜂起し、最期は打ち首、京都引き回しの無念を描いた史実のほうが胸に響いた。
そんな中、松本若菜さんのめちゃカッコいい演技が特に光った。#室町無頼 #大泉洋 #松本若菜
室町時代を少し覗いてみた感じ
室町時代背景はあまり描かれていない事がありどういう時代だったのかを知るきっかけになる映画作品だったと思います。この映画を観ようと思ったのは蓮田兵衛は実在する人物で寛政の土一揆を起こした人で、どの様に一揆を起こすきっかけになったのか気になって観てみる事にしました。
観てみると蓮田兵衛がいて室町時代背景がとても飢餓だった事をよく表している映画でした。この時代が今から500年ほど前の事だったのかと思うととても大変な時代を生きていた方達だったんだろうなと…
蓮田兵衛と骨皮道賢と言うもう1人の人物が現れるのですがその人とのやり取りも面白かったと思います。この2人がもし別々の道ではなく2人で力を合わせていたらどうなったのかとも思いました。
歴史の教科書に取り上げて載ってない方達の生きた姿を垣間見れた気がしました。
話の内容ストーリー展開は面白かったのですが、奥深い内容があまり描かれていなかったのでそこまで感動はありませんでした。
これから観ようかなと思ってる方には、蓮田兵衛役の大泉洋さんの演技が素晴らしく、骨皮道賢役の堤真一さんもとてもよかったです。なにわ男子の長尾くんの演技も見てて楽しかったです。
室町時代の背景をちょっと見てみたい方や一揆はどの様な感じでいつ突撃して行くのか、その人々の戦い方を見れるのは面白いと思います。
たまに場面にあってないようなBGMが流れるとこが気になりましたが大泉洋さんが戦うシーンのBGMはよかったです。
蓮田兵衛はどんな人だったかより、寛政の土一揆はどのような状況で起きたのかを知るきっかけで見る方がいいかなと感じました。
堅苦しい内容ではないので歴史が好きでちょっと見てみようかなと思う感じで見れると思いますのでまた気になる方は見てみてください。
時折入る西部劇の音楽は何の為?
可もなく不可もなく…
本格アクション映画
ここぞの凄みが……なかった
中途半端
歴史小説原作でありながら、入江監督がお祭りのような映画にしたかったとエンタメに寄せたが、寄せ切れていない印象。
登場人物の掘り下げが薄いため、感情移入出来ずに淡々と物語が進行してしまう。特に蓮田兵衛と骨川道賢については、共に天下をとろうとした戦友ということしか分からないのは勿体ない。正蔵の成長も物語の核となるが、正蔵のストーリが見えてこないため、アクションしか見どころが無くなってしまっている。
更に、劇中に流れるどこか聞いたことのある音楽は、安っぽい印象を受け、物語に入り込めない要因になっている。
入江監督は商業映画を作るようになってから、可もなく不可もなくといった作品が多い。「あんのこと」は河合優美、佐藤二朗をはじめとした役者陣に引っ張られた要素もあったが、素晴らしいヒューマンドラマを演出出来ていただけに残念だ。
泥臭さと迫力あるアクションの両立を目指した、意欲的な一作
大泉洋は様々な作品に主演していますが、本格的な剣術アクションは本作が初めてとのこと。確かにこれまでの彼のイメージからは、ものすんごいアクションを見せるという場面がなかなか想像しづらかったので、予告編のちょっと雰囲気の異なった彼の姿に興味津々でした。
彼が演ずる蓮田兵衛は、剣の達人である一方でどんな難局も受け流す飄々とした軽やかさも持ちつつ、しかしどこか腹の底を見せないしたたかさも垣間見せ、さらにそれでも隠しようのない人間味と誠実さがにじみ出ている、という、多様な側面を持った人物で、これはまさに「アクションができる大泉洋」のためのキャラクターといえますし、実際のところ緩急のついた彼の動きは見ごたえ十分で、剣豪としての人物像に強い説得力を与えていました。
ただ蓮田兵衛はどちらかというと、ある目的のために仲間を作っていく、という『七人の侍』(1954)における志村喬のような役回りであって、多くのアクション場面では脇を固める俳優たちが多彩なアクションを披露し、それが本作の見せ場となっています。中でも才蔵演じる長尾謙杜は、荒っぽい自己流棒術から修業を経て一流の棒術使いに成長していく様を様々な場面で披露していました。”汚れ”も厭わずぶつかっていく演技は絶賛したいところですが、彼と蓮田兵衛が出会う場面はなかなか衝撃的で、ファンは悲鳴を上げそう…。
通りを埋め尽くす群衆と彼らのたいまつのきらめきを俯瞰でとらえたショットは、シンプルさの中に壮観さを体感させる創意工夫がなされていて、某インド映画と空見しそうになったほど!
リアリティというよりはアクションの見せ方に重点を置いた作品ですが、それだけに例えば、『SHOGUN 将軍』と並行して時代劇としての描写の方向性の違いを味わうなど、楽しみ方の幅が広がりそう。
『十一人の賊軍』(2024)に続いてこれだけ本格的なアクション時代劇を鑑賞できることはうれしい限りです!
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