室町無頼のレビュー・感想・評価
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無頼の意味が良く分からない…
大泉洋が時代劇?似合わないだろ〜って思ったけど、この役は大泉洋以外考えられない!ってくらいさまになってました。
アイドルの人が出るとどうしても全体の評価が上がってしまうけど、長尾君は中々良かったです。
良かった点で言えばちゃんと仲間の死ぬところとかが描かれてるとこです。敵だけ死ぬなんてあり得ないですからね。
盛り上がりにはかけるけど、及第点でした。
新しい時代劇?
最初の方で時代劇に合わないようなBGMに戸惑いはありましたが、途中からは慣れてきた。というかむしろ良いとまで感じられるようになった。
基本のストーリー自体はシリアスだと思うがキャラや演出、音楽などの影響で重たくはなりすぎて無くて自分は好きかも
○蓮田兵衛(大泉洋)がとにかく良い
○才蔵(長尾謙杜)の成長も良かったかな。演技というか喋りがあんまりだったけど
○骨皮道賢は堤真一ってだけで無条件で好きになる
○全体的にメリハリがあって良かった
○エキストラというか飢えてる人々の描写のがんばりに
✕全体的に暗いから分かりづらい
✕一揆側の主要キャラ死ななさすぎる(もっと見せ場を)
✕悪党の見せ方が弱い
✕蓮田兵衛の一揆起こすまでの過程というか心情の描写が欲しい
✕喋りが重なるところや叫び声が多く聞き取りにくい(柄本明は素で聞き取りにくい)
✕蓮田兵衛と骨皮道賢のラストのBGMは好みだったがやり合わなくて蓮田兵衛が切られに行くみたいのを求めた
あと2人の過去の描写とかも
✕才蔵のその後がオリジナル演出として後々の〇〇になる。みたいなのが欲しかったしラストシーンで才蔵の姿をハッキリ見せて欲しくなかった(松本若菜が気付いて無音のまま才蔵の棒と兵衛の酒入れ?を映して終わりに)
全体的には好みな作品だっただけに注文つけたくなりました
でも鑑賞後、何だか清々しい気持ちにもなりました
まあ、所謂チャンバラ映画です
原作は6年も前に読んでいたのでストーリーは記憶になくて蓮田兵衛(大泉洋)が弟子となった才蔵を琵琶湖畔に住む師匠のところで鍛練するところで思い出しました。
応仁の乱の京都が舞台で大飢饉の室町幕府を転覆させようと一揆を起こす物語です。
京都を守る骨川道賢(堤真一)の絡みも面白かったのですが、個人的には最近お気に入りの松本若菜が演じる白拍子?が良かった。
まあ、殺しあい、死闘の連続でもう少し時代背景等々を丁寧に描いて欲しかった。
期待ハズレだった・・・
応仁の乱直前の京が舞台の垣根涼介著歴史小説「室町無頼」が原作。主人公「蓮田兵衛」=大泉洋と、「骨皮道賢」=堤真一、棒術の名手になる「才蔵」、京一番の遊女として知られる「芳王子」・・・。入江悠の監督・脚本作品。
先行上映されたIMAXGTスクリーンで観たが、IMAXでなくてもよかったかな。評価は★3.5。少々期待ハズレだった。原作は読んでないが、原作の方が面白いのかもしれない。
昨今の政治状況とどこか似てなくもない、室町中期。政治の退廃と重税。もうちょっと、悪い奴らを懲らしめる、スカッとした映画を期待したけどね。やはり邦画は力不足だな。遊女もなあ(>_<)・・・大活劇映画って評判の割りには戦闘シーンも、いまいちだった。残念。
今の世だと、上級国民が自分のために徳政令を悪用しているので、そろそろ何かが起きそうで怖いですねえ
2025.1.17 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(135分、PG12)
原作は垣根涼介の同名小説
実在の人物・蓮田兵衛の徳政一揆を描いたアクション時代劇
監督&脚本は入江悠
物語の舞台は、1461年(寛正1年)の京都
疫病と飢饉に見舞われた日本では、食うに困る者が続出し、重税によって人々はさらなる困窮に喘いでいた
悪党・骨皮道賢(堤真一)が洛中警護をする有様で、贅を尽くす貴族は洛中にこもって好き放題を行っていた
ある日のこと、借金を返せない家に押し入った金貸の僧兵・法名坊暁信(三宅弘城)は、落武者の倅・才蔵(長尾謙社)に主人を殺すように命じたが、彼には殺すことができなかった
その後、酒宴で泥酔する僧兵たちだったが、そこに道賢一味がやってきて、皆殺しにして金を奪ってしまう
才蔵も連れ去られ、彼らの所有物と成り果てた
そんな彼らの元に、道賢から呼び出された蓮田がやってきた
道賢は一揆を未然に防げと命じ、蓮田は才蔵を引き受けることになった
ひと仕事終えた蓮田は才蔵を解放しようとするものの、その強さに惚れ込んだ才蔵は弟子入りを志願する
蓮田は「1年命を預けろ」と言い、知人の唐崎の老人(柄本明)に彼を預けることになった
映画は、才蔵が老人の修行に耐え抜く様子を描きつつ、着実に一揆の準備をしていく蓮田が描かれていく
そして、才蔵の皆伝と共に手駒が揃い、決行日を決めることになった
馬借たちがふれ回るものの、隠密によって道賢にバレてしまい、彼は蓮田の元に直談判にやってくる
だが、蓮田は人々の証文を燃やすために半日だけ動くのを待ってほしいと頼み込んだ
物語は、蓮田と道賢の因縁を主軸として、2人の男を渡り歩いた高級遊女・芳王子(松本若菜)の視点も導入される
彼女は道賢の元カノで、蓮田の今カノなのだが、どちらかの子どもを二人育てているように思えた
また、才蔵を成長させる役割も担うのだが、蓮田の信念を継ぐ者として、彼の生き様を彼女に伝える役割も担っていた
ラストシーンはその伝達になると思うが、その先は察してねと言う感じに描かれていたと思う
映画は、才蔵がアクション担当という感じで、蓮田と道賢にもそれぞれ見せ場がある
勧善懲悪的な内容で、幕府を倒すまではいかないが、吉坂郷を攻撃した大名・名和(北村一輝)を簪で刺し殺すシーンは胸熱展開だったと思う
わかりやすい武士道の表現であり、民衆の我慢の限界とその打開がいつの世も変わらないことを描いていた
蓮田は御所の門に「無頼」の文字を貼り付けるのだが、これは「幕府不要」を意味するものだと思う
その後、徳政令が発布されるのだが、現代でも通じる金融のあり方と弱者救済を描いているので、アップデートをするならば「奨学金問題」あたりが何らかの動きを作りそうに思える
また、税負担の負担が収入の半分を超えてきて、それでも是正をしない政府を見ていると、令和版の一揆というものがいつ起こってもおかしくない
民衆はこのまま黙って死ぬならという思いと、施作によって犠牲になった者の無念を背負っていくので、室町の出来事だと高を括っていると、歴史の悪役になりかねないのかなと感じた
いずれにせよ、本作は「剣の達人を大泉洋が演じることをどう思うか」というところに分水嶺があり、それが評価軸になりかねないところがある
だが、一揆を企て、民衆をまとめる力であるとか、人懐こい性格で人気を得ていく素の部分においては、このキャラは合っていると思う
キャラもたくさん登場し、パンフレットでは主要な人物はほぼ網羅されているので参考になるが、モブのキャラについてはさすがに本人発信のSNSでもないと見分けるのは不可能に近い
同じような格好をして特殊メイクで顔がほとんどわからないし、瞬間芸のような登場をするキャラがたくさんいるので、キャストロールは「登場順」にでもしておいた方が良かったんじゃないかなあと思った
最高
骨頂
IMAX先行公開での鑑賞。
普段は遠い109シネマズのどデカいスクリーンで足を伸び伸びしながらの映画は良いですね〜。
特典はIMAXデザインのポストカードでした。
ド派手にぶちかます時代劇で、とにかく汚く暴れ回る感じが爽快で揺さぶられまくりでした。
蓮田兵衛というおちゃらけているように見えて最強、誇示であるが故に貧しい暮らしをしていた才蔵が出会い師弟関係のようになっていき、そこから庶民から金を巻き上げる幕府に逆襲するために力をつけていくという時代劇のプロットに少年漫画のような熱さを加えてくれていたのでそれは好きだわ〜と興奮しまくりでした。
最初は兵衛を気味悪がっていた才蔵が兵衛の人の良さや戦闘能力の高さに惹かれ、自分を強くしていくというのもとても良く、最初は不器用だったのにどんどん力をつけていってくれてなんだか嬉しかったです。
修行のシーンがかなり見応えがありました。
水上に建てられた木の釘を打つ躍動感、四方八方から襲いかかってくる刃物をとにかく避けまくる修行と無茶をこなせるようになる才蔵の成長がひしひしと感じられてとても良かったです。
才蔵の身のこなしもお見事ですし、長尾くん凄いな…となりました。
敵である骨川の理解あるものの立場は敵という絶妙なバランスなところを堤さんがやり切ってくれているので頼もしさ全開でしたし、この人を敵に回したら絶対アカンな…という雰囲気を醸し出していました。
仲間が徐々に集まっていく流れがとても滑らかで良かったですし、それによって起きたトラブルを機に進撃を決意するという見どころも熱がこもったままお届けしてくれるのでボルテージは上がりっぱなしです。
一揆を起こすシーンの迫力は凄まじかったです。
徐々に人を集めていき、一気に攻め込んでいき、そして民をも巻き込んでの大暴れはまさに逆襲というのに相応しい絵面で否が応でもテンションが上がりました。
大人数が走り回るところでキャッキャしてしまいましたし、様々な立ち位置からどうやって本拠地まで乗り込もうかというしっかり練られた作戦にも舌を巻きまたし、虫ケラなら群れながら一丸になってぶつかっていくスタイルが最高でした。
画面に映る人の数がとんでもない事になっており、敵味方入り乱れの大激突、そこに爆発も加わるので画面は大変なことになるのですが、それでも主要キャラはしっかりと見やすい位置にいますし、音楽でガンガン盛り立ててくれるので相乗効果が凄まじかったです。
カメラワークも大変なことになっており、パルクールをやってるかのようにグルングルン駆け巡るカメラワークに思わず体が動き出しそうになりました。
ラストシーンも圧巻。
こんなにズバッと終わらせてくれるのかという潔さに感動しましたし、才蔵と兵衛の関係性にもじんわりしましたしで昂りまくりでした。
ちょっと惜しかったのが劇伴で、めっちゃ明るい音楽が流れるのでその度に水曜どうでしょうがちらついてしまう自分がいました。
なんであんなポップだったんだろう…。
終盤は終わる終わる詐欺の連続でお腹いっぱいにはなってしまいましたが、パワーのある映画を堪能できて最高でした。
時代劇が盛り上がってきた中での今作、めちゃくちゃ楽しいのでオススメです。
鑑賞日 1/14
鑑賞時間 15:55〜18:20
座席 M-16
長尾謙杜くん演じる才蔵がとにかくかっこいい!!!
原作を拝読し、才蔵がこの作品の要であることは否応なしに伝わりました。才蔵を演じるに足る役者を探すのは本当に大変だったことと思います。しかし、先日IMAX上映にて映し出された才蔵は目を見張るものがありました。
まず、表情が素晴らしかった。映画冒頭の天涯孤独で餓死寸前の落胆や諦め、悲しみが入り混じっていながら、それらが主張しすぎず自然に物語に溶け込んでいたこと。そこから兵衛と出会い、人生が色づき始め、才蔵の人生の歯車が動き始める。少しずつ色づいていく表情に、先ほどまででは見られなかった少年らしい笑顔が見えました。そこからの修行シーンでは少年から青年に変わっていく、洗練された表情を見ることができました。時代の先を見ているかのような表情に惹き込まれました。表情のグラデーションが素晴らしい。
そして圧巻の殺陣。これに関しては公開前に監督が偉業であると話されていたり、別の方には佐藤健さんが主演を務めた『るろうに剣心』剣心の殺陣に似たものを感じると話されていたり、半信半疑になるような褒め方をされており、そこまで持ち上げて本当に大丈夫かと心配すらしていたのですが、そんな心配はいりませんでした。長尾くんが挑戦したワイヤーアクションには『るろうに剣心』のワイヤーコーディネーターの方がついており、そこからもクオリティの高さが保証されていましたが、そのワイヤーアクションがさらりと描かれていたところに技巧を感じました。もちろんこのワイヤーアクションも見所ですが、私が特に目を見張ったのは地上戦での棒術シーンです。修行シーンからスタントなしと聞いていたので、本当に?!と疑ってしまうほどのクオリティで驚きました。修行終盤から最後にかけての才蔵の棒術は流れるように無駄がなく、“動きを覚えた”アクションではなく、“自然に動いた”アクションにすら見えて、素晴らしかったです。また、修行前と修行後で棒術の軌道が明らかに読みづらくなっていたり、次に行く動作が速くなっていたり、今作の見どころである才蔵の“成長”を感じることができ、たいへんよかったです。また、幕府軍と一揆勢との大乱闘シーンでは人がごった返す中であの長さの獲物を振り回すのは難しかったと思いますが、とてもスムーズに立ち回られており、そこにも大感動でした。そして、外してはいけないのは最後の才蔵の独壇場での大立ち回り。あれは圧巻でした。皆が疲労困憊の中、才蔵が中央に躍り出て、感情のままに棒を振る様は鬼のような凄みがありつつ、冒頭の用心棒時代の大暴れシーンとの対比がなされており、才蔵の成長を感じました。
次の時代を切り開いていくであろう才蔵が幕府の門前に辿り着くシーンは、次世代の息吹を感じさせる、希望の光のような場面で、考えさせられるものがありました。
長尾くんに関してもう少しなところを上げるとすれば、滑舌でしょうか。表情や縦が素晴らしいので勿体無い!でも、本当にそれだけです。才蔵が時代の兵法者に成り上がったように、長尾謙杜という俳優の大きな可能性と未来を感じさせる作品でした。
圧巻の大立ち回りは必見!
ラストシーンで思わず一緒に声を出して一揆だー!と叫びたくなるような、物語に強く没入できる作品でした。
物語は大泉さん演じる兵衛の世直しと彼に拾われた少年・才蔵の成長物語の二軸。軽快でコミカルなシーンも挟みますが、基本のストーリーは重め。個人的には最初は獣のようだった才蔵が人に触れ成長し、ラストで兵衛に未来を託されるシーンにグッときました。
物語の面白さもさることながら、あれだけの人数を集めた大立ち回りを見れるのもこの作品の魅力。この作品の髄まで楽しみたいなら映画館の大画面で浴びるのがおすすめです。
映画であることの良さがぎゅっと詰まってた超力作でした。
普通の時代劇だった○○◎○○
大泉洋は意外にも時代劇がよく合う
IMAX先行上映に出動したぜ!
この映画の良いところは、背景や小物、人物に至るまで徹底的に作り込み、映るか映らないかの人や物に手を抜いていないところだと思う。この辺は未見だが「SOHGUN」で散々言われているところに通じるのかな?
賀茂川に死体を大量に遺棄する凄惨な場面も、地獄のような庶民の生活が実感できる。したがって子供には見せられないなあ。「アマデウス」で、コレラで死んだ人々を葬儀が終わるとひとつの穴に痛いだけ投棄てるシーンがあって一瞬とはいえショックだったが、この映画では至る所に餓死した人が転がっている。まさに「羅生門」の世界だ。
主人公兵衛(大泉洋)は武芸者として名を成しているせいもあり金も着るものにも不自由はしていないが、ひとりやふたりを助けたところでどうにもならないのは自明。
最近、地獄のような庶民生活をレミゼでも見たばかりだが、レ・ミゼラブルの庶民は服を着ているだけマシか?
いずれの世も庶民と特権階級との差は甚だしく、庶民は虫けら以下の扱いだ。レ・ミゼラブルの方は警官という正義がいるが、室町時代は💪✨と💰こそが命。人命はその辺の畜生と同じ軽さで、金にならないなら死んですら価値がない。
大名は金をむしり取ることしか考えず、贅沢な暮らしをしている。クーデターが起きるのも当然だ。
さて、映画はこのように時代を描写することにかなりのエネルギーを割いているがキャストも素晴らしい。大泉洋が時代を駆け抜ける剣客。堤真一が袂を分かった元盟友。ベスト・キッドの師匠みたいな汚ったないジジイが柄本明。美しい娼婦が松本若菜。いずれもセリフがよく響き、実に好演。残念なのは長尾謙杜。原作では主人公の才蔵役なのだが、とにかく喚いているだけで滑舌が絶望的。しかし、殺陣はスタントマンなのかなあ素晴らしくキレがいい。そこはいいところ。
この映画の後、応仁の乱が起き時代は戦国時代になだれ込む。そりゃそうだなあ。まさに、奢れるものは久しからず。
楽しい映画でした。
現代にも通じる
疲れた‥
人々の繋がりと才蔵の成長に胸を打たれる作品
先行上映で鑑賞しました。
現代社会にも繋がる目を瞑りたくなるような社会問題がリアルに描かれて、そんな社会を変えようと団結して闘う人々の姿に終始圧倒されました。
兵衛と蔵の師弟関係、またその2人に救われた人々が身をもって恩を返そうとする姿、一揆での民衆の団結
からわかる人の人の繋がりの強さは現代人が思い起こすべきものだと感じた。
特に、はじめに生きる希望を持たない死んだような目で汚れていた才蔵が、過酷な修行シーンからラストの一揆のシーンでは1人の少年が人の優しさに触れて強い青年に成長していく様子がたった2時間少しの作品の中で描かれていた。何年も時間が経過したように感じさせる成長ぶりでした。長尾謙杜さんの今後の俳優活動にも注目したいと思える作品でした。
劇場で何度観ても見応えが作品だと思う。
本作品公開後、また観に行きます!
全605件中、501~520件目を表示









