Cloud クラウドのレビュー・感想・評価
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期待が大き過ぎた
正直、拍子抜けした。
あの巨匠が手掛けた作品であれだけのキャストの作品なら期待しない訳がない。
個人的には奥平大兼の憎しみ、嫌悪、苛立ち、様々な感情を抱きつつ何事にも揺るがない淡々とした演技に脱帽。
主演菅田将暉に至っては飄々と、それでいて恐怖に慄く様は当然の如く圧巻。
もちろん他の役者陣も最高の演技だった。
では何が足りないのだろう。
まず、時間の流れに乗り切れなかった。
あそこまでの人間にあれだけの恨みを買うのに要した時間はどれくらいだった?
引っ越しをしてあきこに呆れ果てるまでどれくらいたった?転売ヤー如きが殺意を持たれる程の人間になるには吉井の人間性はもっとクズであるべきとも思うし、殺意を持ち始めた人間の心模様ももう一歩深堀した所も見たかった。
楽をして稼ぐ人間が懸命に働く者を嘲笑う事で湧き上がった殺意が大きなテーマなんだろうが今ひとつその根底の殺意が見えなかった。
ある意味『こんな事くらいで人殺し?』と思わせるのも監督のやり方なのかも知れないがあまりにもそのまま終わり過ぎた気がする。
これが映画祭に???
どうやって代表作を選出してるんだろうってしか思えない。
菅田将暉の初の銃アクションってだけの作品になってしまった気がして残念。
あきこも恨みを持っていた事も想定の範囲だし。
特に意外性はない。
転売ヤーの最終の結末とは?
冴えない風貌の菅田将暉演じる工場労働者(裏の仕事は凄腕転売ヤー)、余った在庫を二足三文である時は買い叩き、プレミアがつきそうな商品は定価の二倍で買い叩く。
二足三文又は定価の二倍で買い叩きプレミア価格で売られるのだから、買い叩かれた人達は当然ながら怒り心頭になる。
そして事件はおこりべくしておこる。
買い叩かれた人達が凄腕転売ヤーに遅いかかる、そして信じていた恋人までも狂っていく。
転売ヤー時代にアルバイトでやとったアルバイト(ある組織の幹部?)に助けられる。自分も銃をもたされ戦う羽目に。
そして恋人までもに裏切られ悲痛の嗚咽をあげる。果たして転売ヤーの最終の結末とは?是非とも劇場にてご覧ください。
メチャクチャなストーリーです
菅田将暉はクリーニング工場でアルバイトをしつつ、プライベートで転売ヤーをしている。
そんな中、クリーニング工場の工場長に人柄を認められ管理職を打診されたがそれに嫌気して退職。
その後、彼女も連れて湖畔の一軒家を借りて、謎の村の若者をアルバイトとして採用し本格的に転売ヤーとしてスタートする。
ところが、管理職に推薦したのに退職されてしまった工場長、不良品を掴まされてしまった人達たちが転売ヤー探しを始め遂に居所を突き止める。
ここから、ストーリーがムチャクチャに。
居所を突き止めた連中が集団で殺害を試みるが、なぜか村の若者と一緒になって銃で反撃して殺害を試みた全員を射殺、ついでにカネをせびる彼女まで射殺。
なんで??
酷すぎた涙
あまりの酷さに唖然。今期ワースト候補。人物もストーリーも設定も全てにおいていいところが無い。
まず、広告文から違う。「気がつけば標的」ではなく因果応報。先に日常を破壊したのは吉井。「見えない悪意」は吉井のことなら納得。
ストーリー前半は胸糞悪い転売ヤーの日常を描いただけで何も面白くない。(贔屓目に見れば、転売ヤーも苦労してるんだなくらいか。)
後半はガンアクションって、なぜか吉井は打たずに、違う人には平気で発砲・殺す。
味方が殺されてやっと発砲するも、吉井には当たらない。初めて銃を手にした吉井の弾が当たるなんてあり得ないでしょう。
佐野ってなんなの。秋子もなんなの。意味不明。
最後、何で吉井が生き残ってるの?全く関係ない第三者を平気で殺しておいて、張本人を生かしておくって何。
菅田将暉、古川琴音、窪田正孝、岡山天音の無駄遣いでした。
なーぜ、なーぜ?
登場人物の行動がなぜそうなるの?というストーリーが連発し、違和感をずっと感じながら観てました。
途中、登場人物の関連性や繋がりを無理矢理予想するも、特にその要素もなく、???が続く感じです。
登場人物の設定がよくわからない感じです。
主人公もそこまで成功していないのになぜ?取引もさほどしてないですよね?
一般人がそんなに簡単に人を殺す?
なんでみんな銃持ってんの?
フィギュアを売ってる店主、そのタイミングたかが倍の金額で全部売っちゃう?
アシスタントの男性は何者?なぜそこまでしてくれるの?目的は?
終盤あたりで彼女のとった行動は?(最初に出てきた工場のおじさんの娘かと思った)
おまけで、アシスタントの後輩がエンジンの部品投げて2階の窓ガラス割ったけど、結構重量あるよね?どんだけ力持ちなの?石じゃダメだったの?
サスペンス要素もキャラクターぐらいを期待していたのですが、全然そこまでではない気がします。
観た後悔を食らうど!
助成金:文化庁文化芸術振興費補助金 作品
※(日本映画製作支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
こんなのだから。いい加減なプロットで補助金申請し製作されたのかな。
または資金難で急遽申請なのか。
脚本メチャクチャ。最初4割程度ぐらいはまともだが、後半6割程 駄目すぎる。
流れパワ-が極度に落ちてます。
今時の検索ワードを載せて、テンバイヤー問題とか、闇バイト、ダ-クウェブとかで適当に煽ったのかと思いますね。
今回は「Cloud クラウド」 チェックしましたよ。
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監督・脚本:黒沢清氏
吉井良介(ラ-テル:転売屋):菅田将暉さん
秋子(彼女):古川琴音氏
佐野(雇われた転売屋バイト):奥平大兼さん
村岡(転売屋の先輩):窪田正孝さん
滝本(勤務先社長):荒川良々さん
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なんでテンバイヤー(闇売り)主なのに、ドンパチ物になってるの?
闇で病んでますね。ガンアクション系の裏方さんへ仕事発注を増やすため?
出だしは まあまあ良い感じだったのにね。
闇バイト的な集団殺し合いになって シラケましたわ。
しかも永遠に後半続くし 途中で感づきましたよ。
彼女の行動も変だし。
本も演出も酷いの一言。
黒沢さんまたやったの?って感じしました。
菅田さんだけは 一生懸命に、一般人の転売屋吉井を演じてたと思います。
表情は良かった。そこだけですかね。
雇われ佐野の正体がある組織からきた潜入者プロのようなのだが
全く背景が不明。
興味も何も湧かないし、何の警鐘にも成ってない様にも思えますね。役不明。
村岡の新事業って?? 結局、お前は最初から嫌いだったとか・・・意味不明。
滝本社長はヤバイ犯罪者って知らされたけど、同時にライフルで撃ちまくりとか
繋がらん。
結局、転売屋やってるの こんな感じ~ 大変なんだよ~恨まれるし危ないし・・・だけの映画でしたね。
この前ネットに、蔓延るチャイナ転売屋を成敗するために、
玩具販売店と対象の玩具ファンとがタッグで ニセ情報を垂れ流し、
不良在庫一掃に罠を仕掛けた話が載ってたな。
まんまと不良在庫を大量に買い付けて激損したチャイナ転売屋さん。
こう言う話を ちゃんと映画にすると面白いと思うのよね。
以上、地雷原の報告でした。
すごく面白い
今週は必見映画がラッシュで全部見切れないほどで、この映画はスルーでもいいかな、黒沢清監督はそんなにファンでもないしと思っていたところたまたま時間が合って見た。すると、めちゃくちゃ面白い。その後、今週の映画はどれも全部面白かったのだけど、一番だ。薄っぺらい人間同士の本気の殺し合いがすごい。だれもかれも厚みがない。冒頭に買いたたかれる機械を開発した社長さんは厚みのある人物のはずなのに行動に厚みが全然ない。そもそも買いたたかれるくらいなら自分でメルカリに出品すればそこまで大損せずに済んでいる。
この映画を見てから人間の厚みとは一体なんなのだろうと考えるようになった。バイトでもなんでも他者と関わりがないと薄くなっていくように思う。転売ヤーには厚みがない。闇バイトの犯罪者にも厚みがない。農家や漁師には厚みを感じるのはなぜだろう。
あの人は何者ですか?
ずっと気になってて菅田将暉さんが出演されるので鑑賞!
世間から忌み嫌われる“転売ヤー”として真面目に働く主人公・吉井
彼が知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒はネット社会の闇を吸って成長し、どす黒い“集団狂気”へとエスカレートしてゆく
誹謗中傷、フェイクニュース――悪意のスパイラルによって拡がった憎悪は、実体をもった不特定多数の集団へと姿を変え、暴走をはじめる
やがて彼らがはじめた“狩りゲーム”の標的となった吉井の「日常」は、急速に破壊されていく……
というのがあらすじ!
前半はスマホの画面をのぞいてる影があったり得体の知れない恐怖が散りばめられててなんかぞっとしました
後半は銃撃戦…
途中からがらっと変わって違う映画を観てる?ってなりました笑
そして狩りのゲームに集まってたメンバーやばい人ばっかりだった
ぶっ飛んでていい感じでしたね
そして佐野って何者なの?
窓ガラス割った犯人は何もされてないのにめちゃくちゃ怖がってたし銃も手配してるし…
あと撃った音でどんな銃かわかるのがすごい
銃の扱いも知ってるし平気で人を撃っている感じからするとかなり慣れてるしそういう仕事をしてたのかな🤔
しかも組織とか会長とか言ってて逆探知もしてるし何者かかなり気になったけどそこはわからないまま…
一度クビにしたにも関わらず助けに来るし謎な人物ですね
もしかして全部仕組んでたとか?
個人的に佐野が1番怖かったです
悪という感じでしたね
最後のセリフとか特に…
佐野も地獄の入り口かと呟いてましたね
個人的に楽しめました!
面白い映画をありがとうございました😊
最高でした!
最初から最後まで日常と少し違うような違和感・・・だけどそれは今の現代人を写してる違和感であり、ネット社会であるからこそ起きる恐怖。周りとのコミュニケーションも取れなくなり、誹謗中傷などの書き込みは痛みを伴わずに済むため日常に。いざ集まって行動してみると現実に戻され後戻り出来ない状況に。よく分からず銃を持って戦ってみると、ゲームのように人が死んでいく。ゲームが終わっても現実か夢の中か分からない状態。ふと我にかえると出品していたオークションの様子が気になりチェックする。
この違和感はいつ誰のもとに起こってもおかしくない現実だと思う。面と向かって人と向き合えない社会になってしまった現代に向けたメッセージ的な映画だと思うが、もう遅いか・・・
人間の闇が雲のように広がっていく。 ITは無感情だが、受け止める人間の感情が無くなることはない。
登場人物が全員何考えてるかわからない。
とりわけ主人公はまるで心が無いように淡々と振る舞う。
商品を二束三文で買い叩くときも、職場を辞めるときも、先輩と居るときも。
恋人の前ですら感情の起伏が少ない。
本人にとっては煩わしいだけで無感情に接していても、相手には感情があり傷つけられたことは決して忘れない。
そのことが、本人が感知しないところで徐々に広がっていく。
まるで暗雲が立ち込めていくように。
あるとき気が付く自分が追い詰められているという恐怖。
後半、廃工場での銃撃戦という展開が前作「蛇の道」と同じ。
「ベイビーわるきゅーれ」じゃないけれど、「掃除係」と言う万能の存在が、映画での壮大な殺し合いを可能にしたと思う。
古川琴音のわかりにくい得体のしれない感じ、吉岡睦雄の独特の感じがイイ。
最後、この先に広がる闇の世界へと進んでいく二人、主人公が地獄の入り口に着てしまったという感覚が印象に残る。
鑑賞動機:黒沢清と菅田将暉で何が起きるか9割。東京テアトルさん1割。
9/27公開作が結構面白く観ることができた。
前半の不穏な感覚や登場人物たちのちょっとした違和感が積み重なっていくところとかゾワゾワする。一人本気出しちゃってる人が混じっていたら集団心理でエスカレートしていってもおかしくないと思っている。
そして佐野くんが有能すぎてむしろコワイ。
エンディングの車外シーンを観て連想したのは『リング』(小説)。地獄の釜の蓋が開いちゃった、というか「一切の希望を捨てよ」とどこかに書いてありそうな。
悪気がないのが一番の悪
■あらすじ
町工場で働きながら、転売ヤーとして金を稼ぐ、主人公の吉井。
ある日、工場の社長から管理職への昇進を打診されるも、断る。
そして、まとまったお金ができたことをきっかけに退職。
郊外の湖畔の建物を借り、自宅兼職場とし、恋人と暮らし始める。
地元の佐野という若者を雇い、転売業は軌道を乗り始めたが、
周辺で不審な出来事が相次ぐ。
さらには悪気もなく転売によりばらまいた憎悪の種が
次第に狂気へと変化、吉井は狩りゲームの標的となる。
■感想
前半は転売ヤーの仕事っぷり?を実際に目の当たりにしていてわけだが、
まあ、そりゃ手間暇かかりますよね。
そして、売れるかどうかもわからない、不良在庫を抱える可能性、
リスクがたっぷり。
後半は狩りゲーム、そしてドンパチ・・・
人殺しをゲーム感覚でやるところが、恐ろしいところ。
それにしても、そんなに簡単に銃が手に入るのか、おそろしや。
謎が謎のまま、残った点もいくつか。
なぜアパートの電気、消えた?そして、タイミングよく?点いた?
あと、地元のアシスタント佐野、そちらの世界の人ということ?
なぜアシスタント?それになぜ戻ってきた??
工場の社長も意味不明。居留守が理由??
前半はいろいろとミステリアスで面白かったけど、
後半はグダグダ、そして伏線回収しきれずのドンパチ。
がっかりでした。
ラストシーンの雲=Cloudは、何を意味していたのか。
地獄の入り口?転売屋としての?
最後の最後まで、何が言いたい映画だったのか、わからなかった。
【今作はある青年が楽して稼ごうと行った事が、SNSにより繋がったお互いの名も知らぬ人達の心を揺さぶり惹き起こす凶事を描いた作品である。黒沢清監督ならではの乾いた世界観に戦慄する作品でもある。】
■楽して稼ごうと、人の道を外れ転売を繰り返す吉井(菅田将暉)が開いた転売サイト”ラーテル:最強の哺乳類)は着実に利益を上げるが、彼の似非製品を買ったが故に、全てを失った転売屋達や、元勤務先の会社経営者(荒川良々)は吉井を殺すために、お互い素性も知らないのに結託し、壮絶な殺し合いに発展していく。
◆感想<Caution!やや内容に触れています。>
・黒沢清監督の前作「蛇の道」のレビューにも書いたが、黒沢清監督は邦画には稀なる乾性に満ちた作品をオリジナル脚本で製作する極北の作家性を持った監督だと思っている。
海外で言えば、人の道を外れるような作品を作り続けながらも評価が高い、ランス・フォー・トリアー監督や、ミヒャエル・ハネケ監督の風合に近いと思う。
・故に、黒沢清監督作の多くは不穏な雰囲気が漂い、展開は不条理極まりなく、人はモノのように扱われ、何の容赦もなく殺される。
・今作でもそれは同様で、謎多き恋人(古川琴音)だけが吉井の味方と思っていたら簡単に裏切られ、逆に彼が雇ったアルバイト佐野(奥平大兼)が、殺しのプロ組織と繋がっていて吉井を助けるという展開なども実にアイロニックである。
・そこには、日本的な情緒溢れる湿性感は皆無であり、只管に乾き切った殺し合いが展開されるのである。
アイロニックなのは、一番乾いた心を持っていると思われた吉井が、悪意溢れるSNSで繋がった人達に襲撃される時の表情である。
”ラーテル:最強の哺乳類”という転売サイトを立ち上げながら、恐れおののき逃げまわり、自身の身に起きた理由も分からない姿からは、”楽して、人の痛みを感じる事無く、金を稼ぐ。”ことに対して全く無自覚な吉井の人間性に対しての、強烈なる揶揄が感じられるのである。
それは、彼によって全てを失い自暴自棄になった彼を殺そうと襲って来た人たちにも言える事であるが・・。
<今作は、”最強の哺乳類”が楽して稼ごうと行った事が、SNSにより繋がったお互いの名も知らない人達の心を揺さぶり惹き起こす凶事をアイロニックに描いた作品である。
そして、黒沢清監督ならではの乾いた世界観に戦慄する作品でもあるのである。>
悪いことしちゃいけません
低評価もチラホラ。どんな感じかなと思いながら映画館へ。まあ面白かったけどモヤモヤ。
途中まで、転売ヤーへの警告ムービーか…なんて思いながら見てた。
20万を30個売ると…て見ながら頭の中が算数モードに。笑。
荒川良々が普通の上司のままなわけないよね。
でも何故に吉井(菅田君)にあんなに執着するのか。
みんな銃はどこから調達したのか。
ポンコツな人たち、殺しにまで発展、そんなん想像してなくて巻き込まれた感じ?だからか怖くない銃撃戦だった。
菅田将暉が後半から弱めだったし、秋子はよくわからなかった。
理不尽な世界の話ともちょっと違うけど?
松重さんはあれだけで、佐野君(奥平君)は一体何者、そっち系の大物なんだろうなという想像だけが残る。
動機の不明が最大の恐怖
主人公・吉井(菅田将暉)のハンドル名「ラーテル」は陸上生物最強と呼ばれるイタチ科の動物の名前から。あんまりストーリーと絡まない由来。
よく分からなかったのが、
①会社社長の滝本からの昇格の誘いを断り、自宅に来た滝本に対して居留守を使ったから、主人公にむかついてライフル銃で撃つ?そこまで恨むか?社長やぞ?
②主人公は転売屋の仕事に佐野っていうこま遣いを雇うんだけど、解雇。その後解雇された佐野は実はヤクザか何かの孫?で、大した理由もなく何故か主人公を助けに来て、主人公に恨みがある奴らを殺しまくる。動機が不明過ぎる。金ではないし、、、
③主人公の彼女が、主人公を殺そうとする動機が全く無い。もし金目当てなら短絡過ぎる。
とにかく佐野が謎過ぎる。佐野が一番怖いわ。
気づかずに人を傷つけ恨みをかうのは怖いですね・・・
転売屋の吉井くんは、あるあるの男性です。良いものを安く叩き購入し
10倍以上の金額でネット販売する。人の弱みに付け込んでも全く罪悪感を
感じない少し氷の心のようです。しかしネットで商品を検索したり販売
したりする時の目はある意味”行っちゃってます”その目は凶器に見えます。
レビューでは色々言ってますが、私はドンパチもやけくそな軍団も面白かったです。
佐野くんの善良そうなのですが、実はサイコっぽい演技に直ちにファンになりました。
パートナーを助ける優しい心と他人が死んだんでしょ、じゃいいじゃんと言う悪魔!
余談ですが、ハンドルネームのラーテルは私の大好きな最強の哺乳類。毒蛇に噛まれ
一瞬失神はするが直ぐに解毒しちゃうのです。体皮がゴムみたいにクネクネしていて
噛んでも歯が上手く刺さらないとの事。タヌキ位小さいのあっぱれ!
1時間15分の前戯
拳銃を構えた菅田将暉の宣伝ポスターのように、黒沢清のガンアクション映画を期待していたら、菅田将暉は劇中ずっとカタギの商売をしているので拍子抜けしてしまう。
菅田将暉は劇中で、クリーニング工場に勤めていて、その働きぶりを認められて幹部候補になるも、
転売ヤーの先輩に一口100万円の怪しい儲け話に耳をかさずに、昇進の話しを蹴って、クリーニング工場を退職。
何で、ある程度稼いだ金持ちって、怪しい商売に走るんだろ?
俺が実演販売員のカリスマの人に弟子入りしかけた時に、弟子にしてくれないのに、マルチ商法に勧誘されて一口乗らないか?って、誘われたなぁ、果物のベリーを抽出したドリンクで、
「 これで癌が治った人がいるんだよ?」
って、言われてさぁ?んなわけねぇーから、LINE既読無視しました。ブロックはしなかったけど。
閑話休題、菅田将暉はぼろ儲けした金で湖の近くの、ホラー映画に出てくる強盗や殺人鬼にここを襲ってくださいと言わんばかり死亡フラグが立ちまくりの一軒家に引っ越す。
ちなみに、家賃7万円なんだけどそんな格安物件あり得ないと思うけど関係ないのでスルー参照。
菅田将暉の彼女に「 お母さんが一緒」の三女役だった古川琴音、この彼女なんだけど、発する言葉の端々になんか違和感を感じるのが気味が悪い。子持ちの彼氏とうまくいっていないからではなく、この気味の悪さは後々伏線となる。
菅田将暉は、雑用を手伝うアシスタントを雇うも、菅田将暉的ルールを守らなかった為に速攻クビにする。
「 何かあったら呼んでください」
と、気味の悪い一言を残して。これも後々伏線となる。
転売ヤーがやりがちな偽ブランドを転売するという悪事の被害者達がネットにスレッドを作って、菅田将暉の隠し撮りをうPしたり、本名を調べたり、住所を特定して菅田将暉を成敗しようとする動きがあるが、警察に通報すると自分が過去に偽ブランド品を転売していた事がバレてしまうので、にっちもさっちもいかなくなる。
と、まぁこれまでが腕時計で測って、約1時間15分くらい続くのだ。トランスフォーマーONEで、トランスフォーマーが完全体になる時間よりは早いからいいけど、ちょっと、長いかなぁ?
黒沢清監督作品にありがちな、
謎の心霊現象。
特定の人にしか見えない幽霊。
ひとりでに開く扉。
街中で見かける電波の人。
突然、プッツンして人を殺す人。
世界の終わりに必ず立ち会う役所広司、ドラゲナイ、ドラゲナイ。
のお約束が、全く無く、
唯一のびっくりシーンが菅田将暉の新宅のガラスに投げ込まれるのが、車のエンジンときたもんだ。そこは、カラスか、豚の生首でしょーよ?
でも、安心してください!履いてますよ!
じゃなくて、いつもの黒沢清監督の虐殺はちゃんと始まりますよ?
さぁ!皆さんお待ちかねの虐殺が始まります!
諸君、私は虐殺が好きだ。
諸君、私は虐殺が好きだ。
諸君、私は大虐殺が大好きだ。
以下、略。
名前と役柄には一切触れないけど、劇中に登場する怪しい人達がキレまくる!キレまくる!
え?この人本当はこんな人だったの?何それ怖い!
と、スパイの家で僕らを裏切った( おい) 黒沢清監督が過去作よりも、大盛り、厚盛り、デカ盛りで、バイオレンスを魅せてくれる。お帰りなさい、黒沢清監督、ずっと信じて待っていて良かったです!
ラストに菅田将暉がどうなるかは、ナ・イ・ショ❤️
皆さんのレビューを読むと、ラストの車の中から見える景色の意味が分からない人が多いですね。黒沢清監督を追っている人って、少ないのかな?あの車のシーンは黒沢清監督のお約束なのですぞ?
ラストは二人が空中を飛んでいるかのように見える車に乗って対話する。いつものように、窓から見える景色は曇天の曇り空。( あれ?晴天の晴れた空みたいな言い間違いか?)
今回、空中を漂うのは、スポンサーの関係で古いバスではなく、ルノーのワゴン車。
さぁ、黒沢清監督の過去作を知らない人には全く伝わらないけど、これを機に過去作を見てくれると嬉しいです。
一つ、文句を言うならば
松重豊の役は、役所広司に演じて欲しかったかなぁ?
← まだ言うか。
恨みを買うのは怖い…
主人公の吉井くん、最初はそれほど悪い人ではないのかな、、と思いきや、どんどんクズ男くんに感じられるように。人に恨まれるのは怖いな〜、恨まれることはしちゃいかんな~と思いながらみていました。恨み怒り心頭の皆さんはイッちゃってるし、アルバイト?の佐野くんも、彼女さんもみーんなイッちゃってて終始ドキドキとスリル、皆さんの演技がとてもリアルなのでこのみんなイってる世界観を疑似体験、どっぷり映画に入り込めました。これほどの役を演じ、見てる私にドッキドキの恐怖感を与えてくれる皆さんはホントにスゴイなぁと思いました!
見えない悪意
登場する人全員、どうかしてる人たちだった。。
転売ヤー。
自分の人生には全く起こり得ないと思う話だから観ても観なくてもどっちでもよい話だったけど、菅田くんの演技力はやっぱりすごく高かった。
タダの転売ヤーで平凡な人間が、ヒトを殺す事になるなんて。初めて人を殺してしまった時の表情。そしてそれに慣れてしまう軽薄さ。想像力の無さ。人の恨みは怖い。それに全く気付かない鈍感さがまた恐ろしい。転売すればするほど人としての価値は落ちていく。
まとわりつくヘドロのような窪田正孝がほんまに怖え〜...
サスペンススリラー、あまり観ないジャンルだったし黒沢清監督作品はあまり好みではないかもだけど、菅田くんとの対談の記事はおもしろかった。
様々なジャンルの融合
前半はミステリースリラー、ちょっとホラー的な画面の暗さや見せ方が秀逸で、
後半はガンアクションで、まさかそういう展開になるとは思っておらず、
ラストまで読めない展開がとても楽しめました。
主人公が転売屋という設定もありそうでなかったように思いますし、
それでレアな物が買えるというポジティブな一面もあるのでしょうが、
やはり買い占めをして高い値付けで売るという公平性には欠くので、
いい思いをしない人の方が圧倒的に多いのでしょう。
かく言う私も転売屋の存在のおかげで苦々しい思いをしたことがあります。
なので、全面的な肯定はできないですね。
だから、菅田将暉演じる吉井の巻き込まれ方も、ある意味わかるっちゃわかるんですが、
その異常性は許容できないといった感じです。
でもまあ映画ですからね。これくらい異常なくらいが面白いですね。
俳優は、
荒川良々演じる滝本がめっちゃ不気味且つ怖いし、吉岡睦雄演じる矢部はむかつきますし、
古川琴音演じる秋子も含みを持たせた演技で、「気持ち悪さ」をこの演者たちが表現したことで
恐ろしさという調味料になっていました。
ラスボスに窪田正孝演じる村岡、小物感がハンパなかったですけどね(笑)
加えて、岡山天音演じる三宅の小物感もよかったです。
奥平大兼演じる佐野の謎な感じが素晴らしかったです。良い役者になってきましたよね。
ラストシーンは、車でどこかに向かっているだけなのに、
空の色とかが現実感を帯びておらず、地獄行きというのもまんざら架空のことではなく
本当にそうなのかもと思わせる締め方で良かったと思います。
もう一度観ようとは思いませんが、
実に面白かったです。
全79件中、41~60件目を表示