劇場公開日 2024年9月27日

Cloud クラウドのレビュー・感想・評価

全186件中、141~160件目を表示

1.5ナニコレ珍シネマ

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

 他の人のレビューとかぶる点が多いので、止めとこかなと思いましたが、やっぱり投稿します。普段日本映画はあまり観ないのですが、今年は「PERFECT DAYS」や「夜明けのすべて」など、心に染みる良作を観て、日本映画もレベルアップしてきたなと思っていました。さらに今回黒沢清監督の作品を初めて鑑賞ということで期待していたのですが、結果はなんとも残念でがっくり。前半は独特の不穏なムードで緊張感もあって、結構引き込まれていたのですが、後半の極端ないい加減さに愕然としました。安っぽくてリアルさのかけらもない銃撃戦と人物描写。前半の伏線回収とかあるのかと思いきや何もない。せっかく上手い役者が多数出演しているのに、感情移入したくなる登場人物が皆無で、主人公含め、とにかく人物描写が薄っぺらい。なんで主人公をここまで恨むのか背景描写が弱すぎ。
 転売屋を主人公にするのは、今風で面白い着眼点だと思うのですが、いかんせん全体的にリアルさが無さすぎる。あんな方法で転売する?あんな不便なところに仕事場を構える?現代の日本で素人が銃を大量に入手して撃ちまくる?そもそもアシスタントの男は何者で目的は何? ・・・途中からついて行けない、というか考えるのがアホらしくなりました。どうせなら、もっとぶっ飛んでブラックなコメディに仕立てればよかったのではと思います。観たあと考察を楽しむタイプの映画なら、「あの人物はなぜあんなことをしたのか」を考えるのも一興ですが、これだけ単純な展開のストーリーで何の背景説明もないのは、脚本が手抜きというか破綻している。まあ、あまり映画を観ない人には、「最後の銃撃戦はすごい」とか思えるのかもしれませんが、人より少し多めに映画を観ている者からすれば、あきこのオチ含め全部予想通りの展開で何のヒネリもなかった。
 今年観た中ではダントツのハズレ作品でした。

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TSアラヨット

2.5リアリティが空の彼方に飛んでく。クラウドだけに

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

 じゃないんですよ。序盤も粗い設定だったけど、後半になってくると少年マンガみたいにチート級の助っ人が登場。トドメは、ミエミエの裏切りのくだり。これ必要ですか?

 誰だって商品を出品できる時代に若造に買い叩かれる社長っています? 自分で直販するよね。
 前半は、不穏な空気感もあり、多少の粗さは身にならなかった。だけど、後半になると一気にリアリティラインが崩れていく。猟銃ならともかく、一般人が拳銃を調達するなんて至難の業。

 銃撃戦自体は緊迫感があって悪くはないんだけど、バックグラウンドの設定に足を引っ張られる。そんな作品でございます。

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bion

3.0地獄の入り口

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

雲のように集まったネット上の人々や上司に、知らないうちに妬みを買われ膨らみに膨らんで命狙われることになってしまうという…

滝本(荒川良々)の正体を知った殿山の「ふ〜ん」が笑えた😂

前半はホラーのようでゾクゾクしました。後半はガラッとジャンルが変わります。やはり黒沢監督はホラーかなぁと思うので…今後も楽しみにしています!

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Yum

4.0黒沢監督節全開映画

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

互いに明後日の方向を向いたままの会話シーン
意味もなく部屋をウロつくシーン
ただこっちを見て立っている人のシーン
生活感ゼロの倉庫のような部屋のシーン
くすんだビニールで部屋が区切られ向こうが見えないシーン
急に部屋が薄暗くなっていくシーン
森を走って逃げるシーン
車内の景色は合成シーン
他多数...

今までの黒沢監督の映画が好きな方は黒沢監督のお約束演出テンコ盛りで期待を裏切らない間違いなく好きなタイプの映画ではないかと思います。

登場人物全員がどこか感情が欠落している普通ではないような人達ばかりで、終始、違和感と不穏な空気感が漂う、人コワ映画に仕上がっていました。

今、豪華キャストで昔の「復讐」「蛇の道」「蜘蛛の瞳」のような作品を撮ったらこんな感じに仕上がりましたといった感じでしょうか。

後半は最近の邦画ではなかなか見ない銃撃戦が見れたのも良かったです。

やっぱり黒沢作品は面白い!

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nao

0.5久しぶりに怒りを覚えるくらいつまらなかった

2024年9月28日
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怒りを覚えるレベルでつまらなかったのは大怪獣のあとしまつ以来だろうか

キャラクターに厚みがないから
行動原理がよくわからないし
盛り上がるまでがダル過ぎるし
やっと盛り上がって来たと思ったら
説得力の欠片もない展開で
有り得ないくらい安い銃撃戦を延々繰り広げるし

有名俳優使ってこんなつまらない映画作るから邦画は駄目なんだみたいな気持ちになってしまったよ

まず映画館じゃなかったら途中で観るの止めてたと思う

最近は邦画でも比較的ちゃんとしたヤツばっかり観てたから油断してた

そうだよな…邦画ってこんなもんだよな…

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龍神

3.5警察や装弾数や法律やらのツッコミはNG

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

誰かを虐めたり傷つけたりする衝動を抑えられず、それが劣等感や何かの信条と結びついたとき大義名分を得たと錯覚する人は残念ながらいる。そして、たとえ対象人物に悪気が無くても言葉遣いや態度など些細な事を引金に実行に移す。相手が勝ち組だから、公務員だから、米軍人家族だから、医者だから、自衛隊員だから、よそ者だから嫌がらせしてもいい…転売屋という後ろめたそうに見える稼業ならなおさら大手を振って成敗できる。こういう、人間のいや〜な部分は確かに自分も持ってるよな、と思わせられる。
終盤はひたすら逸脱して、ダークなタランティーノみたいで面白かった。

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ひろちゃんのカレシ

2.5期待値下げて行きました(笑)

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

おかげで、残念感はそこまで酷いものではありませんが、ストーリーが退屈で前半は何度寝落ちしたことか😅
ガラスが割れる音で目が覚めて、ドンパチ始まってまた目が覚めての繰り返しでした🤣

隣にいるおっさんなんかは予告編からずっといびきかいていて、ドンパチ始まってようやく目を覚ましたぐらいの散状でしたし😮‍💨

せっかくの窪田正孝が使ってのラスボスなのに、あれもちょっと😓
誰か黒沢清監督に真のラスボスとはベイビーワルキューレに出てくる池松壮亮のようなキャラだって教えてあげてくだせぇ😁

そうそう、シティーハンター目当てで調布のイオンシネマ来て、ついでにこの作品観たっていうのも、そこまで失望はなかった理由ですが、それで2.5って(^^ゞ

海老名、座間、新百合ヶ丘、多摩センターのイオンシネマに比べて、調布はシアターへの入口が狭いからか、べらぼうに長い行列ができたり、ムダに長いエスカレーターがある割には、廊下の天井は低くてせせこましいなど、かなりストレスも溜まるので、余程の事がない限りは来ないだろうな、下手したらもう一生来ないだろうなと思いました😌

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おたか

2.5登場人物の背景が薄い

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

怖い

単純

菅田将暉さんの演技力がありきでこの評価です。細かな演技はさすがの菅田将暉さんです!が内容がよくわかりません、何を伝えたかったのかな?という印象。
特にラストは謎のままで、俳優陣はそれぞれ良かったのですが残念な印象です。

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ひろひろ

4.0MVPは古川琴音かな

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

「蛇の道」、「Chime」に続く2024年黒沢清監督三部作(?)の掉尾を飾る作品でした。4か月で3回目ということで、短期間に立て続けに黒沢ワールドに浸ったせいか、理不尽系の物語にも慣れて来て、本作では物語世界そのものを楽しむことが出来ました。「Chime」でもそうでしたが、序盤は普通の世界なのに、ハッキリとした理由が分からないままに徐々に歯車の回転がおかしくなって行き、やがて地獄行きになるという展開に快感すら覚えました。

また本作の見所は、菅田将暉をはじめとする俳優陣。古川琴音や窪田正孝、岡山天音、「Chime」では主演を務めた吉岡睦雄、さらには松重豊をチョイ役に使う贅沢な布陣で、彼らの絶妙な演技が本作の浮世離れしたとも言えるストーリーにリアリティを与えているところが流石でした。

そしてそんな俳優陣の中で最も印象に残ったのは、菅田将暉を抑えて古川琴音でした。菅田将暉演じる主人公・吉井の恋人役でしたが、最後に吉井に見せた般若の如き表情は、悪夢に出て来るレベル。俳優だからシナリオ通りに何でも演ずるのは当然と言えば当然ですが、従来の古川琴音のイメージを完全に一変させたあの演技は、間違いなくMVPものでした。

そんな訳で、本作の評価は★4とします。

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鶏

2.0ずっと微妙

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

特段怖いとかドキドキとかハラハラとかなくずっとびみょーーな感じで終わった。
映画館だから見れたけど家ならスマホ触っちゃうか離脱してる。
役者さんはよかったのに。内容が薄すぎる。
さのくんは何者なの?って気になったのだけが唯一の救い。楽しみにしてたのにがっかり。

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はず

3.5格好良いけど

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

興奮

転売屋が恨みを買って集団殺人のターゲットになる。転売屋を中心にしたことは新しいなと思ったが、途中からはギャングの抗争のよう。アシスタントが何故最後まで味方するのかもボンヤリしており、ちょっと物足りない。

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ショカタロウ

4.0希薄過ぎる人間描写

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

登場人物の人間関係や性格、動機などが希薄、というか描かれてない。
まるで雲の中に押し込めてしまったように・・
無駄な贅肉を削ぎ落として創り込まれたようですね。
前半はミステリー、後半は銃撃戦、見どころは満載。
カメラカットも黒沢清らしさが出て良かったと思います。
荒川良々、いつもながら見事な脇っぷり、素晴らしい。

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ちゆう

3.5フオンも

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

菅田くんや琴音さんが出てるだけで、和らぐ気がする。アイドル力って凄いなぁ。
まあ、びくびくしていた頃がクロサワサンの見せ場で、銃撃戦になるとちょっとあっさり目になってしまったけれど。女に取りすがって号泣も、もっとあっさりにしてほしかった。
菅田将暉くんのルックスが黒沢清監督寄せに見えた、これも役作り?

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トミー

2.5何、このエスプレッソマシーン…

2024年9月28日
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前半久々にらしさの「ナンカおるかもしれない」ぞわぞわ感があっただけに…銃撃戦って…そしてラストもらしいだけに残念…

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shige12

2.0地獄の入口

2024年9月28日
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怖い

単純

転売を本業として儲け始めた男が何者かに狙われる様になる話。

転売を副業とする町工場で働いて3年の男が、出世話しを持ちかけられたことを機に会社を辞めて巻き起こっていくストーリー。

とりあえず、怪しげな上司に始まって何だか彼女も…そして先輩もねぇ。

いよいよ転売を本業にして仕事がうまく行っているのかいないのか、からの佐野君の狙いが良くわからないけれど、随分自信満々な彼女だこと。

と思っていたら、話しが随分大きくなるし、駅に西洋雑貨商もどきの登場で話しが、飛躍し過ぎの様な雰囲気に…これ日本が舞台ですよね?

コミカルだったり軽いノリだったり、もしくはそういう世界を題材にした作品ならまだしも何だかね。
そしてわけわからんその流れのまま捻りもなく終了されて、ちょっと自分には刺さらなかった。

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Bacchus

4.0シュピーゲルグランツ

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

前半のだんだん追い込まれていく具合は黒沢清監督作らしくて実に良かった。
狩りが始まってからもまぁそうだったんだけど、佐野無双になってからは、ねぇ…
ただ、ずっと助手を名乗りながら無双してゆく様子を見て、なるほど彼は相手を助けながら魂を手に入れようとする悪魔、佐藤亜紀「鏡の影」のシュピーゲルグランツみたいな存在なんだなと気がついた。だから面白いかというとそれはまた別の話なんだけど。

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ぱんちょ

2.5薄すぎるネット文化批評

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

たしかに黒沢清ならではの刻印は、あちこちにあるんですよね。素早いクロスカッティングを使って、バスの中で視野の隅を一瞬だけ横切る不安な黒い影。空っぽの工場で風にはためく半透明のビニールのカーテン。逆光で真っ白に飛んだ窓ガラス。そして何よりも、菅田将暉の不思議な存在感は忘れがたい。

でもねえ、それらすべてを足し合わせても、これ要するにあんまり脚本が練れてない薄っぺらいネット文化批評の映画としか言いようがないんですよね。どこからともなく現れる反社集団とか、ネットの転売くらいでキレる一般人とかさ、あまりにもご都合主義がすぎる。黒沢清が教壇に立ってる藝大映画学科の脚本課題でこんなの提出されたら、「まあもう少し頭を冷やして伏線を整理してみたら」と講評を書かれると思うんだよね。そんなの映画として撮ってちゃいかんですよ。

朝日新聞のレビューで大久保清朗が「銃撃シーンは圧巻」と書いてるんだけど、本気ですかね? シロートが適当に乱射してるだけですって。画面を見ろ画面を。

俳優の演技も、この監督はぜんぜんコミットしてないのがありあり。ぜんぶTVドラマだねこれは。それをぶっちぎって異様な迫力を放っているのは菅田将暉で、彼の撮り方だけでぎりぎり持ちこたえている、そういう映画。

蓮實重彦なんか年寄りのくせに小ずるいから、知り合いの作品だと致命的な欠陥には触れずに「菅田将暉がすごい」とだけコメントを出すんだよね。そんなの真に受けちゃダメです。菅田さんは凄いよ、でも映画はくだらないよ、ってことです。

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milou

5.0憎しみも好意も恐怖になる

2024年9月28日
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2024年。黒沢清監督。工場で働きながらネットでほそぼそと「転売屋」として稼いでいる男は、ちょっとした儲けが出たことと会社で昇進しそうになったことを契機に工場をやめて転売で生きていこうとする。ただ、偽物か本物かに無頓着に売れそうなものを買い占めて転売するきわどい手法は反感を買い、ネットで標的とされて命さえ狙われることに。その時、たまたま雇っていた青年が裏社会に通じた人殺しも辞さない人として現れて男を救うという話。
小賢しい男にすぎない主人公が、あれよあれよという間に恨みを集め、ネットの力で憎悪の的になっていくことがまず恐ろしいが(この程度のぼくがなぜ?1)、土壇場で救世主のように現れる青年に命を救われることで、逆に後戻りのできない地獄に突き進んでいくというのも恐ろしい(人の道を外れていく2)。1では恋人を含む周囲のあらゆる人間が自分を憎んでいることを突き付けられ、それがそもそも自分の無関心から発していることを知る。2では逆にこちらの想定を超えた好意を向けられ、その底知れぬ行為の行きつく先の恐ろしさを知る。どちらにせよ、他人や世間に対して無関心な主人公(訪ねて来た工場主に対する居留守、先輩に携帯番号を訪ねられたときの能面など。積極的に関係を切断し続けている)が、過剰な関心を寄せられることで恐怖を抱く姿を描いている。
黒沢監督の恐怖映画が常にそうであるようにぞわぞわする。主演の菅田将暉がどこかのインタビューで話していたが、後半で男が手にする拳銃には常にライトが当たるように計算して撮影していたとか。きらりと光る拳銃が「ぞわぞわ」に貢献しているのは間違いない。

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文字読み

5.0黒沢清は進むことを恐れない。あの頼もしき奥平大兼のように

2024年9月28日
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リメイク版『蛇の道』を観るのは辛かった。
黒沢清が面白くないという現実は受け入れ難かった。
これぞというショットを撮らず、悪戯に間延びした格闘で尺を伸ばす、これを撮ったのは本当に黒沢清なのか。
黒沢清に明らかな変化が起きている、しかしその変化が良いものだとは到底思えない。
ただつまらない映画を観ることより遥かに、それは辛い体験だった。

黒沢清は、進むことを恐れなかった。
銃を手に変貌した奥平大兼が「進みましょう」と繰り返すように、変化することにいささかの躊躇いもなかった。
映画『Cloud クラウド』で黒沢清は、ペキンパーへの憧憬を抱きつつ、イーストウッド的な軽さで撮りつつ、スピルバーグへの対抗心を燃やしつつ、『回路』の頃の黒沢清でありつつ、しかしそのいずれでもない。
菅田将暉と古川琴音が互いを見つめ合う時、異様に速いバスの中で寄り添う二人の後ろに黒い影が出現する時、かつてない長さにも拘らず一切の緊張を失わない銃撃戦の最中、倉庫の外に雪が降るのを目撃する時、「進みましょう」と促す奥平大兼に導かれ、映画の世界に生きることを決意した菅田将暉が走り出す時、そんな矛盾した感覚を覚えつつ、自身の変化の全てを肯定する黒沢清の強さに涙を堪えきれなかった。

進み続けたい、スクリーンプロセスを背に光る眼を前に向ける菅田将暉のように。

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Ka!

3.0うむ

2024年9月28日
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退屈だった…
眠かった…
が、転売屋が腹立たしいのには共感!

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SHO