劇場公開日 2024年9月27日

Cloud クラウドのレビュー・感想・評価

全186件中、121~140件目を表示

3.5黒沢清、またまた奇作、怪作、超迷作。

2024年9月30日
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鑑賞方法:映画館

前半の謎かけだらけのジリジリとしたサスペンスから、ホラーの様式的演出を徐々に強めつつ、後半はハチャメチャなバイオレンスが暴走し、謎は謎のまま。
これぞ、黒沢清…なのだろう。

登場人物はみな、得体がしれない。
何を考えているのか見えないし、行動原理も不明。
これも、黒沢清…なのだ。

芸達者な若手俳優たちがそれぞれの持場をキチンと固めていて、この説得力のないミステリーに有無を言わせぬ吸引力をもたせている。
役者の魅力が作品の価値になるのも、黒沢清なのだ。

✔菅田将暉(31歳)
✔窪田正孝(36歳)
✔古川琴音(27歳)
✔岡山天音(30歳)
✔奥平大兼(21歳)
……こうしてみると窪田正孝はもうベテランか。

他人から恨みを買っていることに気が付かず自分の利益を追求する男、自分の失敗を他人の所為にして恨みをつのらせていく男、彼らの自己中心的な思考は匿名のネット社会においてはあらぬ方向に増幅していく危険性をはらんでいる…というようなことが構想の背景にあったかもしれない。
が、しかし…
それはそれとして、あくまで後半の理由なきバイオレンスと、そこにおける攻守逆転劇を描きたかったのだろう、と思う。

黒沢清は観る人を選ぶのではないかと思うのだが、久しぶりに脇目も振らずに突っ走っていて、好きな人にはたまらない作品になっている。

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kazz

4.0展開の唐突感はあるも実力俳優陣がカバー

2024年9月30日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

人としての良心を持ちつつ、生きるために粛々とグレーな仕事をこなしていく普通の青年を菅田将暉さんが演じてます。

展開の唐突感もあるので賛否はあるかもしれませんが、黒沢監督作品に初出演の菅田さんはじめ、豪華俳優陣により上質な作品で、目が離せない楽しさがありました。

サスペンスなので怖いシーンが多いですが、怖いがゆえにむしろ笑ってしまったり、「この期に及んでまだそれやる?」と突っ込みたくなるシーンにも笑いが出ました。

主演の菅田さんはさすがという演技でしたが、助演の奥平大兼さんがすごく存在感を増している作品だと感じました。あとは荒川良々さんがとにかく怖かったです。

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Uchi

2.5転売ヤーに警鐘を鳴らした作品って感じだったけど良く解らなかった(笑)

2024年9月30日
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鑑賞方法:映画館

何が良く解らないって登場人物達の行動心理。
何であんな事になっちゃうの?

菅田将暉さん演じる転売ヤーの吉井がメイン。
彼女役の秋子は古川琴音さん。
吉井の助手、佐野を演じるのは奥平大兼さん。
この3人を中心に進むストーリー。

秋子も佐野も行動心理が全くの謎。
特に佐野は何者なの?
佐野の謎が明かされないまま終わってしまったのが一番の消化不良(笑)

クリーニング屋の社長の行動も謎。
吉井に品物を販売した人達も謎。
納得して吉井に販売したはずなのに何故?

これは何も考えないで観た方が良かったかも(笑)
謎だらけなので色々と考えながら鑑賞したのが評価が低かった原因かもしれません( ´∀`)

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イゲ

3.0世にも奇妙な物語2時間sp

2024年9月30日
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主人公が奇妙なやつかと思って観ていたら、周りの人間が奇妙な奴らでした
この感じはちょっと出来の悪い「世にも奇妙な物語」を観たときの感覚に近いかな
全体に漂うB級映画感は意図的なものなのか、そうでないのか最後まで判断がつきませんでした
嫌いじゃないけど

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puleco3

2.5後半が残念すぎる…

2024年9月30日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

たびたび問題として取り上げられる転売ヤーを主人公に据えた、サスペンススリラーとして注目していた本作。緊張感の漂う予告にも興味を引かれ、公開2日目に鑑賞してきました。

ストーリーは、町工場に勤める傍ら転売屋として金儲けをしていた吉井良介が、社長からの管理職への打診を断って辞職し、転売屋に専念するため郊外の湖畔に一軒家を借り、恋人の秋子と暮らし始め、地元の若者・佐野を雇い、転売も順調に進んでいるかに見えたが、あこぎな買い占めと高額転売はいつしか多くの恨みを買い、吉井の生活を脅かすようになるというもの。

今日、社会問題にもなっている転売に鋭くメスを入れ、それを諌めるような展開を期待しての鑑賞スタート。冒頭から、人の痛みを1ミリも理解しようとせず、現金をちらつかせながら情け容赦なく商品を買いたたき、楽して儲けることだけに注力する転売ヤーの姿が,見る者に強烈な嫌悪感を抱かせます。そんな吉井にジリジリと迫る怪しい気配と不穏な空気が、この男に降りかかる災難を予感させます。この際、この男をうんと懲らしめちゃってくださいと期待してしまいます。

と、ここまではなかなか雰囲気があっておもしろいです。それなのに、なんじゃこりゃの後半展開!しかも、茶番のような攻防を長々と見せられるという謎のクライマックスシーン!もはや当初の設定やテーマはなんだったのかと言いたくなります。襲撃に加わる登場人物の造形も訳がわかりません。電子機械工場の社長とネカフェ住人の動機はかろうじてわかるものの、あとは意味不明です。社長の滝本と恋人の秋子は、もはや前半とは別人です。

そんな中、さらに謎の無双を繰り広げる佐野!君はどこかのエージェントなのか!?そのスキルと胆力と人脈があれば、プロとして食っていけるよ!それともあれか、バイトに身をやつしているのは、吉井を頂点とした一大転売組織を構築し、最終的にそれを牛耳ろうとする企みか!おまけに井之頭五郎は輸入雑貨の裏で拳銃も密輸してるのか!? 突然投げ捨てられたような終末のおかげで、その隙間は妄想で埋めるしかありません。笑

着想と前半の流れがよかっただけに、話の納め方が本当にもったいないです。転売が与える問題をもっと深刻にあぶり出し、吉井には合法的に社会的制裁を受けてほしかったです。それを現実的に描くことで、転売への警告と抑止に繋げてほしかったです。

主演は菅田将暉さんで、吉井のふてぶてしさと身バレしたときのギャップがよかったです。脇を固めるのは、古川琴音さん、奥平大兼くん、窪田正孝さん、荒川良々さん、岡山天音さん、矢柴俊博さん、森下能幸さん、松重豊さんら。

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おじゃる

3.5奇妙で、奇怪で、不自然で、キモい

2024年9月29日
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笑える

怖い

かなり奇異な内容と演出で、違和感とか非現実感が半端ないんですが、ここまで徹底してキモくて異種な雰囲気だと笑えるんだなと─。しかも、現実離れした展開・内容とはいえ、作品の中の異常さは、何気にいまの社会を如実に表しているように感じて、この変な作品を見ながらある意味恐ろしいものを感じてしまいました。
かなり変で、なかなか好きになれない雰囲気・・・感情移入なんてできないし・・・なのに、なんかオモロくて、ホント、キモ!キショッ!っていう感じなんですけど、笑えたし、楽しんでしまったなぁという悔しさ、恐ろしさがあります。良く言えば唯一無二の作品なんでしょう。でも、どうも─・・・

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SH

3.0「思ってたのと100倍違った」

2024年9月29日
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と見終わった後に近くの観客が話してましたが、まさに同感…
前半はこれよこれ!というスリラー展開だったのに、後半はただのレザボアドッグズ。
序盤の犯人がわからない不気味さがたまらなかったのに、途中からどんどん姿を見せてしまって興醒め…
犯人達が分かったとしても、どれだけの被害や不幸を背負ったのかの描写が無いので全然感情移入できず、ただの逆ギレとしか思えない。
しかし俳優陣の演技は素晴らしく、特に奥平君はリアリティのある演技で菅田さんを食う位でした!
待望の黒沢清の新作なのに大変残念でしたが、俳優陣の熱演により星1つ追加とします

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ぺぺまる

5.0黒沢ファン必見

2024年9月29日
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私の中では今年最高。
黒沢清のバランス感覚に脱帽です。
生活感の無い家、廃墟、クリーニング工場と馴染みのロケーションに渇いたアクション。
やはり佐野君の得体の知れない感が、かつての哀川翔を感じさせました。
菅田さんも素晴らしい、今時の感情を出せない(出さない)若者の勘違いされる感。
号泣からのラスト諦めた感じ
良かったです。

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mmmk

3.5映し方はとっても良い

2024年9月29日
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楽しい

知的

最初は淡々と転売屋として成功する吉井を、恨みを持っている人同士が集まって逆襲をする話かと思ったら、佐野君のサポートもあって銃撃戦の末に返り討ちにするという謎な結末でした。銃の調達や死体の処分も出来る佐野くんの正体が明かされないのはかなりのマイナスでしたが、一貫して吉井のサポートをするという不気味さは良かったです。
また、登場人物たちの映し方が非常にうまく、スクリーンに写っていない部分では何が起きているのかを観る側に想像させ、終始ハラハラしました。

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しんかまぼこ

4.0不条理ハードボイルド

2024年9月29日
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黒沢清×菅田将暉「Cloud クラウド」こんな黒沢清が観たかった、「回路」再びみたいな評価もあるけど、これ黒沢清の新境地だと思う。黒沢清版タランティーノ、北野武というか、不条理ハードボイルドですね。そしてそれぞれのキャラが自身の暴力を正当化する理屈を語るんだけど、全員狂っているというホラーでもある。

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ピンボール

1.0びっっくりした

2024年9月29日
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つまらなすぎて。笑

サノ君がイケメンなのと、主演の菅田さんの演技が良かったからギリギリ最後まで見れたけど
エンドロールまでは無理だったね。

『はよ終われー』って思いながら見たのは『ボー』以来だわ。
なんなんあのチープな銃撃戦と腹立つことしかない彼女は。シリアスに見せてネタなの?

これ見るのは他のなんでもいいから見とき!っと伝えたい。

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KP

3.5どちらが主役かはっきりしない作品

2024年9月29日
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怖い

単純

アカデミー賞外国語映画賞日本代表に選ばれた
作品で菅田将暉、黒沢清監督なら見逃せない作品と思い鑑賞。
ハラハラドキドキ感は満載だし、テーマが転売も興味深い作品。
ただ、菅田将暉演じた吉井と奥平大輝が演じた佐野はどちらが主役かはっきりしなかった作品。それだけ奥平大輝の演技が見事。
ちょっと期待外れだった作品でもある。
アカデミー賞外国語映画賞のノミネートは残念ながら厳しいと見る。

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ナベウーロンティー

3.5最近の日本人は皆んな銃を持ってるの?

2024年9月29日
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菅田将暉演じる吉井良介は、町工場で働きながら、転売屋をやっていた。ちょっとちょっと!転売ってそんなに儲かるの?しかもあっという間に。そこそこ儲かると判断している吉井は会社を辞めて古川琴音演じる彼女の秋子と田舎の賃貸一軒家に引っ越す。安っ!あら、アシスタントを雇うって、どんだけ儲かってんのよ。吉井は商品を安く買って、サイトで売っている。えっ!そんなに高くしても売れるの?オークションなら、まだ分かるけどね。吉井のハンドルネームはラーテル、何で哺乳類の名前なんだろね。ん?販売中のバッグが偽ブランド品だとサイトで指摘される。本人は知らないと言う。それ、怪しすぎ。でも値下げしたら売れるてか。
怪しいと思っていたら、寝室に事件発生。それから始まる、殺し合い。何で皆んな銃を持ってんのよ。持ってるだけで犯罪だぞ。中盤までは吉井と秋子の行動が楽しかったんだけど、後半は大嫌いな殺し合い。殺しに来るなんて納得できず、逆に正当防衛なら相手を殺してもいいの?信じられない。
何より楽しかったのは、秋子が吉井を、りょうちゃんと呼んでたこと。自分は普段から自宅でりょうちゃんと呼ばれているので、ずっと琴音ちゃんに呼ばれてる気がしたのよ。最後はまさかの展開だったね。秋子の気持ちずっと分からなかったわ。中盤までソコソコ楽しめました。

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涼介

2.5一流の役者と三流の脚本

2024年9月29日
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難しい

寝られる

いやホントいい役者さんばかりなのに、なんであのような流れになっていくのかが未だによくわからない。先輩との関係性は?銃はどこで手に入れたの?なんでそういうことが起きるの?あと後半に主役級に活躍する子の正体が謎。そしてホントの最後の場面…よくわからない。いずれも自分の理解不足かもしれませんが…三流の脚本だなぁと。

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@1333

4.5佐野くーん!

2024年9月29日
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2024年劇場鑑賞244本目。
予告の内容にたどり着くまで三分の二くらいかかります。伏線がいくつかあって、そのうち2つくらいははっきり明かされないので(想像はできる)そこがはっきりさせたい派としては減点ですが、菅田将暉、窪田正孝、荒川良々など演技派が集まることでどうなるのか分からず面白かったです。
佐野くんが良かったですね〜。

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ガゾーサ

3.0転売

2024年9月29日
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なぜ襲われた?

9万が600万はすごい!

アシスタントに助けられた。

勝った。

古川琴音も死んだ。

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完

1.0お金の無駄

2024年9月29日
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寝られる

ストーリー構成
登場人物の設定がゴミすぎる
これで金もらってんの?ってレベル
あまりにもご都合主義
しょうもない銃撃戦にありふれたカメラワーク
主演の菅田将暉の演技が上手な為に、他の役者の大根具合が際立つ
荒川さんの演技は〇
金と時間を無駄にした
途中で離席しなかった自分を褒めたい
これを国際映画祭に出品なんてやめてくれ
日本の映画がおもしろくないと思われるだろ

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みよし@

3.5あまり深く考えず、頭をからっぽにし、ドンパチの奔流に身をまかせるのが吉

2024年9月29日
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怖い

単純

興奮

『黒沢清』のフィルモグラフィーを確認すれば、
ドラマ性の強い作品が続いたのちに、
暴力に彩られた一本が突如として撮られていることに気づく。

まるで普段は理性で抑え込んでいる残虐性が
突然発露するように。

ここ十年なら
〔クリーピー 偽りの隣人(2016年)〕
〔蛇の道(2024年)〕
がそれにあたるか(後者はリメイクだが)。

そして本作は前作に続き暴力に彩られた一本。

多少のご都合主義は全て脇に置き、
無慈悲な描写を堪能すべき。

『吉井良介(菅田将暉)』は転売ヤー。

ネット上の情報に注意を払い「セドリ」をし、
利ザヤをコツコツ稼ぐよりも、
弱みに付け込んで良品を買い叩き高額で売ったり、
出所不明な商品を扱ったりと、
そのやり口はかなり怪しい。

が、本人は商品そのものには何の興味を持たず、
いかに高く売り抜けるかだけを考える。

そうした手口は当然周囲にも軋轢を生むし
買われた側、売られた側からも恨みを持たれ
それが次第に澱のように沈殿していく。

重低音のような落ち着かない感覚は全編に付き纏い、
挟み込まれる薄気味の悪いエピソードが積み重なり、
クライマックスで爆発する。

モノに対する関心は薄く、
金に強く執着する『吉井』だが
意外にも恋人の『秋子(古川琴音)』にはゾッコン。

気まぐれで我儘な彼女に寛容な態度で接し、
それが終局のシーンの慟哭に繋がる。

圧巻は全編の1/4ほどの尺を占める撃ち合いのシークエンス。

それもたった一人のプロを除き、
残り七人ほどは全て素人という驚愕の設定。

機械が多く置かれている場所でも、
跳弾など気にせずにばんばんと発砲しまくる。

その節操の無さが
独特の緊張感と迫力を生むのは逆転の発想か。
面白い。

タイトルの「クラウド」には
雲、群衆、曖昧模糊、陰鬱などと複数の意味があるが、
本作には何れもが当てはまりそう。

とりわけ、登場人物のほぼほぼが
死んだ魚のような目をしているのは象徴的。

曇った瞳には、いったい何が見えていたのだろうか。

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ジュン一

3.0皆んな謎、だれにも共感出来ない

2024年9月29日
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笑える

怖い

興奮

工場で働きながら転売で金を稼いでる吉井良介は、勤務先の工場の社長・滝本から管理職への昇進を打診されたが、断り、工場を辞めた。30個9万円で仕入れた商品を、1個20万円で売り切り、約600万円のあぶく銭を得たことがきっかけだった。転売で生計を立てようと、群馬の湖のそばに事務所兼自宅を借りて、恋人・秋子との新たな生活を始めた。地元の佐野を雇い、転売業を拡大していったが、周囲で不審な出来事が相次ぐようになった。吉井が無自覚で行なった転売で不良品や偽物を掴まされた人達により、ネットで叩かれ、お互いを知らない集団により狩りゲームの標的となった。吉井はどうなる、という話。

1個3,000円で仕入れ、20万円で売れたら、そりゃあ美味しい話だよなぁ、まともに働く気なくなるわなぁ、なんて観てた。
吉井の行動は理解できるが、そんなうまい話がいつまでも続くわけないよなぁ、とも思った。案の定・・・だし。
恋人の秋子は結局吉井にまともに相手をしてもらえず怒りの行動に出たってことなのかな?彼女は何を考えてたのか、よくわからなかった。
工場の社長の滝本はストーカーみたいな事をした頃から不気味で、1番壊れてた人かも。もちろん共感できず。
ネカフェで生活してた三宅も小心者でそんなに恨みがある訳じゃなさそうなのに狩ゲームに参加したりしてアホらしいし。
吉井を転売に誘った先輩の村岡も元々気持ち悪いし。
とにかく登場人物の誰にも共感出来なかった。
唯一、佐野はクールでカッコ良かったが、どこかのヤクザの孫?みたいな設定だったのかな?奥平大兼はピッタリだった。
ちょい役だったが松重豊も観れたし、良かった。
もちろん、吉井役の菅田将暉はさすがでの演技で魅了されたし、秋子役の古川琴音も不思議な女を魅力的に演じて良かった。
社長役の荒川良々、村岡役の窪田正孝、三宅役の岡山天音など、みんな流石だった。

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りあの

4.5黒沢清

2024年9月29日
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鑑賞方法:映画館

いつものように上映開始前に余裕をもって着くように電車に乗っていたのだが、降りる駅を一つ間違えてしまう(なかなか降車駅に着かないと思っていたら、過ぎていた…)

これでは開始5分はロスする計算、コーヒーも買えない、一瞬落ち込む、自己嫌悪⤵️

案の定、劇場に入ると真っ暗闇で菅田将暉が誰かに非難されている

他の観客に迷惑が掛からぬよう空いている席に適当に座る

ペースが乱れ落ち着かないが、なんとか映画に没頭(コーヒーが飲みたい…)

映画自体は黒沢清映画、THE不穏です! オワリ

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うんこたれぞう