Cloud クラウドのレビュー・感想・評価
全156件中、101~120件目を表示
どちらが主役かはっきりしない作品
アカデミー賞外国語映画賞日本代表に選ばれた
作品で菅田将暉、黒沢清監督なら見逃せない作品と思い鑑賞。
ハラハラドキドキ感は満載だし、テーマが転売も興味深い作品。
ただ、菅田将暉演じた吉井と奥平大輝が演じた佐野はどちらが主役かはっきりしなかった作品。それだけ奥平大輝の演技が見事。
ちょっと期待外れだった作品でもある。
アカデミー賞外国語映画賞のノミネートは残念ながら厳しいと見る。
最近の日本人は皆んな銃を持ってるの?
菅田将暉演じる吉井良介は、町工場で働きながら、転売屋をやっていた。ちょっとちょっと!転売ってそんなに儲かるの?しかもあっという間に。そこそこ儲かると判断している吉井は会社を辞めて古川琴音演じる彼女の秋子と田舎の賃貸一軒家に引っ越す。安っ!あら、アシスタントを雇うって、どんだけ儲かってんのよ。吉井は商品を安く買って、サイトで売っている。えっ!そんなに高くしても売れるの?オークションなら、まだ分かるけどね。吉井のハンドルネームはラーテル、何で哺乳類の名前なんだろね。ん?販売中のバッグが偽ブランド品だとサイトで指摘される。本人は知らないと言う。それ、怪しすぎ。でも値下げしたら売れるてか。
怪しいと思っていたら、寝室に事件発生。それから始まる、殺し合い。何で皆んな銃を持ってんのよ。持ってるだけで犯罪だぞ。中盤までは吉井と秋子の行動が楽しかったんだけど、後半は大嫌いな殺し合い。殺しに来るなんて納得できず、逆に正当防衛なら相手を殺してもいいの?信じられない。
何より楽しかったのは、秋子が吉井を、りょうちゃんと呼んでたこと。自分は普段から自宅でりょうちゃんと呼ばれているので、ずっと琴音ちゃんに呼ばれてる気がしたのよ。最後はまさかの展開だったね。秋子の気持ちずっと分からなかったわ。中盤までソコソコ楽しめました。
一流の役者と三流の脚本
いやホントいい役者さんばかりなのに、なんであのような流れになっていくのかが未だによくわからない。先輩との関係性は?銃はどこで手に入れたの?なんでそういうことが起きるの?あと後半に主役級に活躍する子の正体が謎。そしてホントの最後の場面…よくわからない。いずれも自分の理解不足かもしれませんが…三流の脚本だなぁと。
佐野くーん!
2024年劇場鑑賞244本目。
予告の内容にたどり着くまで三分の二くらいかかります。伏線がいくつかあって、そのうち2つくらいははっきり明かされないので(想像はできる)そこがはっきりさせたい派としては減点ですが、菅田将暉、窪田正孝、荒川良々など演技派が集まることでどうなるのか分からず面白かったです。
佐野くんが良かったですね〜。
お金の無駄
ストーリー構成
登場人物の設定がゴミすぎる
これで金もらってんの?ってレベル
あまりにもご都合主義
しょうもない銃撃戦にありふれたカメラワーク
主演の菅田将暉の演技が上手な為に、他の役者の大根具合が際立つ
荒川さんの演技は〇
金と時間を無駄にした
途中で離席しなかった自分を褒めたい
これを国際映画祭に出品なんてやめてくれ
日本の映画がおもしろくないと思われるだろ
あまり深く考えず、頭をからっぽにし、ドンパチの奔流に身をまかせるのが吉
『黒沢清』のフィルモグラフィーを確認すれば、
ドラマ性の強い作品が続いたのちに、
暴力に彩られた一本が突如として撮られていることに気づく。
まるで普段は理性で抑え込んでいる残虐性が
突然発露するように。
ここ十年なら
〔クリーピー 偽りの隣人(2016年)〕
〔蛇の道(2024年)〕
がそれにあたるか(後者はリメイクだが)。
そして本作は前作に続き暴力に彩られた一本。
多少のご都合主義は全て脇に置き、
無慈悲な描写を堪能すべき。
『吉井良介(菅田将暉)』は転売ヤー。
ネット上の情報に注意を払い「セドリ」をし、
利ザヤをコツコツ稼ぐよりも、
弱みに付け込んで良品を買い叩き高額で売ったり、
出所不明な商品を扱ったりと、
そのやり口はかなり怪しい。
が、本人は商品そのものには何の興味を持たず、
いかに高く売り抜けるかだけを考える。
そうした手口は当然周囲にも軋轢を生むし
買われた側、売られた側からも恨みを持たれ
それが次第に澱のように沈殿していく。
重低音のような落ち着かない感覚は全編に付き纏い、
挟み込まれる薄気味の悪いエピソードが積み重なり、
クライマックスで爆発する。
モノに対する関心は薄く、
金に強く執着する『吉井』だが
意外にも恋人の『秋子(古川琴音)』にはゾッコン。
気まぐれで我儘な彼女に寛容な態度で接し、
それが終局のシーンの慟哭に繋がる。
圧巻は全編の1/4ほどの尺を占める撃ち合いのシークエンス。
それもたった一人のプロを除き、
残り七人ほどは全て素人という驚愕の設定。
機械が多く置かれている場所でも、
跳弾など気にせずにばんばんと発砲しまくる。
その節操の無さが
独特の緊張感と迫力を生むのは逆転の発想か。
面白い。
タイトルの「クラウド」には
雲、群衆、曖昧模糊、陰鬱などと複数の意味があるが、
本作には何れもが当てはまりそう。
とりわけ、登場人物のほぼほぼが
死んだ魚のような目をしているのは象徴的。
曇った瞳には、いったい何が見えていたのだろうか。
皆んな謎、だれにも共感出来ない
工場で働きながら転売で金を稼いでる吉井良介は、勤務先の工場の社長・滝本から管理職への昇進を打診されたが、断り、工場を辞めた。30個9万円で仕入れた商品を、1個20万円で売り切り、約600万円のあぶく銭を得たことがきっかけだった。転売で生計を立てようと、群馬の湖のそばに事務所兼自宅を借りて、恋人・秋子との新たな生活を始めた。地元の佐野を雇い、転売業を拡大していったが、周囲で不審な出来事が相次ぐようになった。吉井が無自覚で行なった転売で不良品や偽物を掴まされた人達により、ネットで叩かれ、お互いを知らない集団により狩りゲームの標的となった。吉井はどうなる、という話。
1個3,000円で仕入れ、20万円で売れたら、そりゃあ美味しい話だよなぁ、まともに働く気なくなるわなぁ、なんて観てた。
吉井の行動は理解できるが、そんなうまい話がいつまでも続くわけないよなぁ、とも思った。案の定・・・だし。
恋人の秋子は結局吉井にまともに相手をしてもらえず怒りの行動に出たってことなのかな?彼女は何を考えてたのか、よくわからなかった。
工場の社長の滝本はストーカーみたいな事をした頃から不気味で、1番壊れてた人かも。もちろん共感できず。
ネカフェで生活してた三宅も小心者でそんなに恨みがある訳じゃなさそうなのに狩ゲームに参加したりしてアホらしいし。
吉井を転売に誘った先輩の村岡も元々気持ち悪いし。
とにかく登場人物の誰にも共感出来なかった。
唯一、佐野はクールでカッコ良かったが、どこかのヤクザの孫?みたいな設定だったのかな?奥平大兼はピッタリだった。
ちょい役だったが松重豊も観れたし、良かった。
もちろん、吉井役の菅田将暉はさすがでの演技で魅了されたし、秋子役の古川琴音も不思議な女を魅力的に演じて良かった。
社長役の荒川良々、村岡役の窪田正孝、三宅役の岡山天音など、みんな流石だった。
黒沢清
いつものように上映開始前に余裕をもって着くように電車に乗っていたのだが、降りる駅を一つ間違えてしまう(なかなか降車駅に着かないと思っていたら、過ぎていた…)
これでは開始5分はロスする計算、コーヒーも買えない、一瞬落ち込む、自己嫌悪⤵️
案の定、劇場に入ると真っ暗闇で菅田将暉が誰かに非難されている
他の観客に迷惑が掛からぬよう空いている席に適当に座る
ペースが乱れ落ち着かないが、なんとか映画に没頭(コーヒーが飲みたい…)
映画自体は黒沢清映画、THE不穏です! オワリ
ナニコレ珍シネマ
他の人のレビューとかぶる点が多いので、止めとこかなと思いましたが、やっぱり投稿します。普段日本映画はあまり観ないのですが、今年は「PERFECT DAYS」や「夜明けのすべて」など、心に染みる良作を観て、日本映画もレベルアップしてきたなと思っていました。さらに今回黒沢清監督の作品を初めて鑑賞ということで期待していたのですが、結果はなんとも残念でがっくり。前半は独特の不穏なムードで緊張感もあって、結構引き込まれていたのですが、後半の極端ないい加減さに愕然としました。安っぽくてリアルさのかけらもない銃撃戦と人物描写。前半の伏線回収とかあるのかと思いきや何もない。せっかく上手い役者が多数出演しているのに、感情移入したくなる登場人物が皆無で、主人公含め、とにかく人物描写が薄っぺらい。なんで主人公をここまで恨むのか背景描写が弱すぎ。
転売屋を主人公にするのは、今風で面白い着眼点だと思うのですが、いかんせん全体的にリアルさが無さすぎる。あんな方法で転売する?あんな不便なところに仕事場を構える?現代の日本で素人が銃を大量に入手して撃ちまくる?そもそもアシスタントの男は何者で目的は何? ・・・途中からついて行けない、というか考えるのがアホらしくなりました。どうせなら、もっとぶっ飛んでブラックなコメディに仕立てればよかったのではと思います。観たあと考察を楽しむタイプの映画なら、「あの人物はなぜあんなことをしたのか」を考えるのも一興ですが、これだけ単純な展開のストーリーで何の背景説明もないのは、脚本が手抜きというか破綻している。まあ、あまり映画を観ない人には、「最後の銃撃戦はすごい」とか思えるのかもしれませんが、人より少し多めに映画を観ている者からすれば、あきこのオチ含め全部予想通りの展開で何のヒネリもなかった。
今年観た中ではダントツのハズレ作品でした。
リアリティが空の彼方に飛んでく。クラウドだけに
じゃないんですよ。序盤も粗い設定だったけど、後半になってくると少年マンガみたいにチート級の助っ人が登場。トドメは、ミエミエの裏切りのくだり。これ必要ですか?
誰だって商品を出品できる時代に若造に買い叩かれる社長っています? 自分で直販するよね。
前半は、不穏な空気感もあり、多少の粗さは身にならなかった。だけど、後半になると一気にリアリティラインが崩れていく。猟銃ならともかく、一般人が拳銃を調達するなんて至難の業。
銃撃戦自体は緊迫感があって悪くはないんだけど、バックグラウンドの設定に足を引っ張られる。そんな作品でございます。
地獄の入り口
雲のように集まったネット上の人々や上司に、知らないうちに妬みを買われ膨らみに膨らんで命狙われることになってしまうという…
滝本(荒川良々)の正体を知った殿山の「ふ〜ん」が笑えた😂
前半はホラーのようでゾクゾクしました。後半はガラッとジャンルが変わります。やはり黒沢監督はホラーかなぁと思うので…今後も楽しみにしています!
黒沢監督節全開映画
互いに明後日の方向を向いたままの会話シーン
意味もなく部屋をウロつくシーン
ただこっちを見て立っている人のシーン
生活感ゼロの倉庫のような部屋のシーン
くすんだビニールで部屋が区切られ向こうが見えないシーン
急に部屋が薄暗くなっていくシーン
森を走って逃げるシーン
車内の景色は合成シーン
他多数...
今までの黒沢監督の映画が好きな方は黒沢監督のお約束演出テンコ盛りで期待を裏切らない間違いなく好きなタイプの映画ではないかと思います。
登場人物全員がどこか感情が欠落している普通ではないような人達ばかりで、終始、違和感と不穏な空気感が漂う、人コワ映画に仕上がっていました。
今、豪華キャストで昔の「復讐」「蛇の道」「蜘蛛の瞳」のような作品を撮ったらこんな感じに仕上がりましたといった感じでしょうか。
後半は最近の邦画ではなかなか見ない銃撃戦が見れたのも良かったです。
やっぱり黒沢作品は面白い!
久しぶりに怒りを覚えるくらいつまらなかった
怒りを覚えるレベルでつまらなかったのは大怪獣のあとしまつ以来だろうか
キャラクターに厚みがないから
行動原理がよくわからないし
盛り上がるまでがダル過ぎるし
やっと盛り上がって来たと思ったら
説得力の欠片もない展開で
有り得ないくらい安い銃撃戦を延々繰り広げるし
有名俳優使ってこんなつまらない映画作るから邦画は駄目なんだみたいな気持ちになってしまったよ
まず映画館じゃなかったら途中で観るの止めてたと思う
最近は邦画でも比較的ちゃんとしたヤツばっかり観てたから油断してた
そうだよな…邦画ってこんなもんだよな…
警察や装弾数や法律やらのツッコミはNG
誰かを虐めたり傷つけたりする衝動を抑えられず、それが劣等感や何かの信条と結びついたとき大義名分を得たと錯覚する人は残念ながらいる。そして、たとえ対象人物に悪気が無くても言葉遣いや態度など些細な事を引金に実行に移す。相手が勝ち組だから、公務員だから、米軍人家族だから、医者だから、自衛隊員だから、よそ者だから嫌がらせしてもいい…転売屋という後ろめたそうに見える稼業ならなおさら大手を振って成敗できる。こういう、人間のいや〜な部分は確かに自分も持ってるよな、と思わせられる。
終盤はひたすら逸脱して、ダークなタランティーノみたいで面白かった。
期待値下げて行きました(笑)
おかげで、残念感はそこまで酷いものではありませんが、ストーリーが退屈で前半は何度寝落ちしたことか😅
ガラスが割れる音で目が覚めて、ドンパチ始まってまた目が覚めての繰り返しでした🤣
隣にいるおっさんなんかは予告編からずっといびきかいていて、ドンパチ始まってようやく目を覚ましたぐらいの散状でしたし😮💨
せっかくの窪田正孝が使ってのラスボスなのに、あれもちょっと😓
誰か黒沢清監督に真のラスボスとはベイビーワルキューレに出てくる池松壮亮のようなキャラだって教えてあげてくだせぇ😁
そうそう、シティーハンター目当てで調布のイオンシネマ来て、ついでにこの作品観たっていうのも、そこまで失望はなかった理由ですが、それで2.5って(^^ゞ
海老名、座間、新百合ヶ丘、多摩センターのイオンシネマに比べて、調布はシアターへの入口が狭いからか、べらぼうに長い行列ができたり、ムダに長いエスカレーターがある割には、廊下の天井は低くてせせこましいなど、かなりストレスも溜まるので、余程の事がない限りは来ないだろうな、下手したらもう一生来ないだろうなと思いました😌
登場人物の背景が薄い
菅田将暉さんの演技力がありきでこの評価です。細かな演技はさすがの菅田将暉さんです!が内容がよくわかりません、何を伝えたかったのかな?という印象。
特にラストは謎のままで、俳優陣はそれぞれ良かったのですが残念な印象です。
MVPは古川琴音かな
「蛇の道」、「Chime」に続く2024年黒沢清監督三部作(?)の掉尾を飾る作品でした。4か月で3回目ということで、短期間に立て続けに黒沢ワールドに浸ったせいか、理不尽系の物語にも慣れて来て、本作では物語世界そのものを楽しむことが出来ました。「Chime」でもそうでしたが、序盤は普通の世界なのに、ハッキリとした理由が分からないままに徐々に歯車の回転がおかしくなって行き、やがて地獄行きになるという展開に快感すら覚えました。
また本作の見所は、菅田将暉をはじめとする俳優陣。古川琴音や窪田正孝、岡山天音、「Chime」では主演を務めた吉岡睦雄、さらには松重豊をチョイ役に使う贅沢な布陣で、彼らの絶妙な演技が本作の浮世離れしたとも言えるストーリーにリアリティを与えているところが流石でした。
そしてそんな俳優陣の中で最も印象に残ったのは、菅田将暉を抑えて古川琴音でした。菅田将暉演じる主人公・吉井の恋人役でしたが、最後に吉井に見せた般若の如き表情は、悪夢に出て来るレベル。俳優だからシナリオ通りに何でも演ずるのは当然と言えば当然ですが、従来の古川琴音のイメージを完全に一変させたあの演技は、間違いなくMVPものでした。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
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