Cloud クラウドのレビュー・感想・評価
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自業自得・・・クズ達の末路。
本日、映画のハシゴの中で2本目の本作がメインだったんだけど・・・
ファンの人には申し訳ないですが、ちょっと期待はずれだったかな。
菅田将暉さんを筆頭に、窪田さん、岡山さん、荒川さんと、一癖も二癖もある役者さん達が、力を魅せつけてくれるのは、最高です。危機迫る狂気が、ビンビン伝わってくる。
でもね、ストーリーなのかな?
なんか、入り込めなかった。まぁ、元々が転売屋という、人間のクズみたいな人の話だから、余計に感情移入出来なかったのかもしれない。
追い詰められたところで、応援する気にもならないし、ドキドキハラハラもあまり感じなかった。
全くの余談ではありますが、菅田将暉さんと古川琴音さんと言えば「虹」のMVで共演されています。あの幸せそうだった二人が、こんな風になっちゃったのかと考えたら・・・なんか、悲しくなっちゃいました。
ネットの闇とガンファイト…⭐︎
予告編を見て、スリラーものは苦手だが、菅田将暉が出演ということで鑑賞。
サスペンススリラーと言う触れ込みだったけど何だかなぁ…。
前半は菅田将暉演じる吉井良介の転売ヤー絡みの物語でどう展開するかと期待を持って
見ていたが、彼が引っ越して アシスタントに奥平大兼演じる佐野(後半彼が主役
のようだった)を雇ってからどんどんへんな方向に進んでいく。
転売ヤーに復讐しようとする輩がネット上で集まってきて彼を襲撃。
そこは良しといても、訳のわからない元の会社の上司とか
転売ヤーの犠牲にになった社長などワラワラと湧いてきて、突然
ライフルだのピストルなどを持って菅田将暉を狙う。
このあたりから個人的に???だらけでそこに救世主のように
解雇された佐野が登場。
とにかく、最後はどっかの廃屋になった倉庫でネットの輩と吉井と佐野がひたすら
ガンファイト(日本なのに?)。
それが長い。
佐野の出自も全く分からず、どっかの反社の御曹司?かとか何で良井にこんなに
入れ込むの???とか最後まで疑問符だらけの作品だった。
黒沢清監督の映画は結構 鑑賞してたんだ…と自分にびっくり。
ずっと前に見た好きだった「トウキョウソナタ」 も彼の作品だった。
ずいぶん遠くなったなぁ…。
題材も悪くないのに
キャスト陣も豪勢に固め、題材も悪くないのに、なんでこの出来なのか。先が読めてしまう脚本のお粗末さ。ドキドキもハラハラもない、残念過ぎる映画。菅田将暉くんが、可哀想すぎる。奥平くんは、可愛カッコいい!
黒澤清を観なきゃいけないのかなあ!
日本文学なら大江健三郎(面白くはないが)は、はずせない。映画は黒沢清………。なにかこう義務感のようなものに背中を押されて観に行く。転売屋の日常にはそれなりの説得力はあるものの、その仕置きに銃を持ち出すのは飛躍しすぎでは?しかも演者が皆、扱い慣れた様子でバンバン撃ちあう。素人の菅田将暉も一度の説明で撃てるようになるってどうなの。まあリアルに見せたいなら撃った反動で掌が痺れるシーンを挟むとか。それから今回あんまり血を見せない演出だよね。
伏線回収や野暮ったい説明を避け、イメージ喚起とにおわせるスタイルで大御所の地位に居る監督だが、そんなに観客を突き放していいの? いくら月曜日でも観客たったの3人、すけさんの“推し”もあって来たのだが、うーんまあまあかな。
転売屋
黒沢清監督、憎悪の連鎖、スリラー、それだけの情報で、あらすじ読まず観ました。
どういう話なんだろうと思ってたら、だんだん不穏な雰囲気が増してきて…
最後おわり方は意外だった。
引き込まれて観てたけど、終盤はダレました(笑)
五郎さん…違った、松重豊さんの贅沢な使い方(笑)
『蛇の道』(リメイク)を観てから黒沢清監督の作品を観るようになったけど、今まで観た作品の中では1番好きかな。
スコアは、70点ぐらい。
倍返しが過ぎる「喰らう怒」(フラグ付き)
公開週なので番宣以上には本筋に言及しません。
良くも悪しくも黒沢清。前半と後半でテイストが変わると言っても、常に不穏で居心地の悪い黒沢節が貫かれてる。監督のファンには通常運転なのでお勧めかも。
🌨️
1. 罪と罰が釣り合わない
番宣やTrailerで明かされているように、転売ヤーが突然襲われるスリラー。転売で買った恨みが晴らされるのだが、罪に対して仕返しのタガが外れ過ぎている。転売で損させられた被害者も、そもそも自分でネット等で売り捌く努力を怠っていたり、本物と謳わず捨て値で売られた商品が偽物だったと怒るのも滑稽。主人公のヤリ口がアコギなのも確かだが、後半の仕返しも常軌を逸している。
これはネットにおける過剰な炎上や、マスゴミも一体となったタコ殴り体質に重なる。起こした不祥事に犯罪性もなく、当人同士は謝罪で収まっていても、ネット民とマスゴミの総攻撃で表舞台から抹殺される。時には、不祥事の原因になった言動と同じかより不適切な雑言が投げつけられる。批判対象を個人に定めた烏合の衆の集団心理こそスリラー。
⛅
2. 親切なフラグが立ち過ぎ
序盤から終盤を予測できる程、単純なプロットではないが、随所に分かりやすくフラグが目立つ。伏線は回収のされ方が解らないように貼るものだが、本作ではこの人これからアレしまっせと説明するようなカット(flag?)が散見される。親切ではあるが、いきなり結果を観せてからフラッシュバックで準備段階を種明かしされる方が、驚きがあって個人的には好き。
🌩️
3. 何故HDD? 10年以上前?
本筋には関係ないが、本作中で頻出するPCは常にHDDがカリカリ音を立ている。PCからHDDを取り出す場面もあるがSSDは取り出さないので、WindowsをHDDから起動していたたらしい。ご存知のように、HDDからのWindows起動は耐え難い程遅い。主人公が睡眠中もPC付けっぱなしなのは其れが原因っぽい。ただ現在はほぼSSDに置き換わっているし、付けっぱなしよりスリープやスタンバイにする場合が多い。10年以上昔?とも邪推したが、だからといってストーリーには関わりない。
🌧️
4. Cloud?
本作のテーマは1で述べた事に帰結しそうだが、表題のCloudって何? IT用語のcloudは、高度な計算処理や大容量の情報記憶をネット状にあるサービス(機器群)に任せる利用形態で、ユーザーはスマフォやシンクライアント等非力な端末から利用できる。
ただ、本作で関連しそうなのは転売で利用するオークションサイトぐらいで、cloudと呼ぶほど大袈裟なサービスじゃない。またHDDを取り出して情報を守ろうとする際にも、大事な情報をcloudに分散させてないの?と多くの観客がツッコミそう。烏合の衆もネットを介して集るけど、それってPC通信の頃からやってへん? cloudって概念が出来るかなり前からある掲示板サイトで十分な交流。
なので本作はcloudよりinternetの方がより本質的な気がする。
黒沢清、またまた奇作、怪作、超迷作。
前半の謎かけだらけのジリジリとしたサスペンスから、ホラーの様式的演出を徐々に強めつつ、後半はハチャメチャなバイオレンスが暴走し、謎は謎のまま。
これぞ、黒沢清…なのだろう。
登場人物はみな、得体がしれない。
何を考えているのか見えないし、行動原理も不明。
これも、黒沢清…なのだ。
芸達者な若手俳優たちがそれぞれの持場をキチンと固めていて、この説得力のないミステリーに有無を言わせぬ吸引力をもたせている。
役者の魅力が作品の価値になるのも、黒沢清なのだ。
✔菅田将暉(31歳)
✔窪田正孝(36歳)
✔古川琴音(27歳)
✔岡山天音(30歳)
✔奥平大兼(21歳)
……こうしてみると窪田正孝はもうベテランか。
他人から恨みを買っていることに気が付かず自分の利益を追求する男、自分の失敗を他人の所為にして恨みをつのらせていく男、彼らの自己中心的な思考は匿名のネット社会においてはあらぬ方向に増幅していく危険性をはらんでいる…というようなことが構想の背景にあったかもしれない。
が、しかし…
それはそれとして、あくまで後半の理由なきバイオレンスと、そこにおける攻守逆転劇を描きたかったのだろう、と思う。
黒沢清は観る人を選ぶのではないかと思うのだが、久しぶりに脇目も振らずに突っ走っていて、好きな人にはたまらない作品になっている。
展開の唐突感はあるも実力俳優陣がカバー
人としての良心を持ちつつ、生きるために粛々とグレーな仕事をこなしていく普通の青年を菅田将暉さんが演じてます。
展開の唐突感もあるので賛否はあるかもしれませんが、黒沢監督作品に初出演の菅田さんはじめ、豪華俳優陣により上質な作品で、目が離せない楽しさがありました。
サスペンスなので怖いシーンが多いですが、怖いがゆえにむしろ笑ってしまったり、「この期に及んでまだそれやる?」と突っ込みたくなるシーンにも笑いが出ました。
主演の菅田さんはさすがという演技でしたが、助演の奥平大兼さんがすごく存在感を増している作品だと感じました。あとは荒川良々さんがとにかく怖かったです。
転売ヤーに警鐘を鳴らした作品って感じだったけど良く解らなかった(笑)
何が良く解らないって登場人物達の行動心理。
何であんな事になっちゃうの?
菅田将暉さん演じる転売ヤーの吉井がメイン。
彼女役の秋子は古川琴音さん。
吉井の助手、佐野を演じるのは奥平大兼さん。
この3人を中心に進むストーリー。
秋子も佐野も行動心理が全くの謎。
特に佐野は何者なの?
佐野の謎が明かされないまま終わってしまったのが一番の消化不良(笑)
クリーニング屋の社長の行動も謎。
吉井に品物を販売した人達も謎。
納得して吉井に販売したはずなのに何故?
これは何も考えないで観た方が良かったかも(笑)
謎だらけなので色々と考えながら鑑賞したのが評価が低かった原因かもしれません( ´∀`)
世にも奇妙な物語2時間sp
主人公が奇妙なやつかと思って観ていたら、周りの人間が奇妙な奴らでした
この感じはちょっと出来の悪い「世にも奇妙な物語」を観たときの感覚に近いかな
全体に漂うB級映画感は意図的なものなのか、そうでないのか最後まで判断がつきませんでした
嫌いじゃないけど
後半が残念すぎる…
たびたび問題として取り上げられる転売ヤーを主人公に据えた、サスペンススリラーとして注目していた本作。緊張感の漂う予告にも興味を引かれ、公開2日目に鑑賞してきました。
ストーリーは、町工場に勤める傍ら転売屋として金儲けをしていた吉井良介が、社長からの管理職への打診を断って辞職し、転売屋に専念するため郊外の湖畔に一軒家を借り、恋人の秋子と暮らし始め、地元の若者・佐野を雇い、転売も順調に進んでいるかに見えたが、あこぎな買い占めと高額転売はいつしか多くの恨みを買い、吉井の生活を脅かすようになるというもの。
今日、社会問題にもなっている転売に鋭くメスを入れ、それを諌めるような展開を期待しての鑑賞スタート。冒頭から、人の痛みを1ミリも理解しようとせず、現金をちらつかせながら情け容赦なく商品を買いたたき、楽して儲けることだけに注力する転売ヤーの姿が,見る者に強烈な嫌悪感を抱かせます。そんな吉井にジリジリと迫る怪しい気配と不穏な空気が、この男に降りかかる災難を予感させます。この際、この男をうんと懲らしめちゃってくださいと期待してしまいます。
と、ここまではなかなか雰囲気があっておもしろいです。それなのに、なんじゃこりゃの後半展開!しかも、茶番のような攻防を長々と見せられるという謎のクライマックスシーン!もはや当初の設定やテーマはなんだったのかと言いたくなります。襲撃に加わる登場人物の造形も訳がわかりません。電子機械工場の社長とネカフェ住人の動機はかろうじてわかるものの、あとは意味不明です。社長の滝本と恋人の秋子は、もはや前半とは別人です。
そんな中、さらに謎の無双を繰り広げる佐野!君はどこかのエージェントなのか!?そのスキルと胆力と人脈があれば、プロとして食っていけるよ!それともあれか、バイトに身をやつしているのは、吉井を頂点とした一大転売組織を構築し、最終的にそれを牛耳ろうとする企みか!おまけに井之頭五郎は輸入雑貨の裏で拳銃も密輸してるのか!? 突然投げ捨てられたような終末のおかげで、その隙間は妄想で埋めるしかありません。笑
着想と前半の流れがよかっただけに、話の納め方が本当にもったいないです。転売が与える問題をもっと深刻にあぶり出し、吉井には合法的に社会的制裁を受けてほしかったです。それを現実的に描くことで、転売への警告と抑止に繋げてほしかったです。
主演は菅田将暉さんで、吉井のふてぶてしさと身バレしたときのギャップがよかったです。脇を固めるのは、古川琴音さん、奥平大兼くん、窪田正孝さん、荒川良々さん、岡山天音さん、矢柴俊博さん、森下能幸さん、松重豊さんら。
奇妙で、奇怪で、不自然で、キモい
かなり奇異な内容と演出で、違和感とか非現実感が半端ないんですが、ここまで徹底してキモくて異種な雰囲気だと笑えるんだなと─。しかも、現実離れした展開・内容とはいえ、作品の中の異常さは、何気にいまの社会を如実に表しているように感じて、この変な作品を見ながらある意味恐ろしいものを感じてしまいました。
かなり変で、なかなか好きになれない雰囲気・・・感情移入なんてできないし・・・なのに、なんかオモロくて、ホント、キモ!キショッ!っていう感じなんですけど、笑えたし、楽しんでしまったなぁという悔しさ、恐ろしさがあります。良く言えば唯一無二の作品なんでしょう。でも、どうも─・・・
「思ってたのと100倍違った」
と見終わった後に近くの観客が話してましたが、まさに同感…
前半はこれよこれ!というスリラー展開だったのに、後半はただのレザボアドッグズ。
序盤の犯人がわからない不気味さがたまらなかったのに、途中からどんどん姿を見せてしまって興醒め…
犯人達が分かったとしても、どれだけの被害や不幸を背負ったのかの描写が無いので全然感情移入できず、ただの逆ギレとしか思えない。
しかし俳優陣の演技は素晴らしく、特に奥平君はリアリティのある演技で菅田さんを食う位でした!
待望の黒沢清の新作なのに大変残念でしたが、俳優陣の熱演により星1つ追加とします
黒沢ファン必見
私の中では今年最高。
黒沢清のバランス感覚に脱帽です。
生活感の無い家、廃墟、クリーニング工場と馴染みのロケーションに渇いたアクション。
やはり佐野君の得体の知れない感が、かつての哀川翔を感じさせました。
菅田さんも素晴らしい、今時の感情を出せない(出さない)若者の勘違いされる感。
号泣からのラスト諦めた感じ
良かったです。
映し方はとっても良い
最初は淡々と転売屋として成功する吉井を、恨みを持っている人同士が集まって逆襲をする話かと思ったら、佐野君のサポートもあって銃撃戦の末に返り討ちにするという謎な結末でした。銃の調達や死体の処分も出来る佐野くんの正体が明かされないのはかなりのマイナスでしたが、一貫して吉井のサポートをするという不気味さは良かったです。
また、登場人物たちの映し方が非常にうまく、スクリーンに写っていない部分では何が起きているのかを観る側に想像させ、終始ハラハラしました。
不条理ハードボイルド
黒沢清×菅田将暉「Cloud クラウド」こんな黒沢清が観たかった、「回路」再びみたいな評価もあるけど、これ黒沢清の新境地だと思う。黒沢清版タランティーノ、北野武というか、不条理ハードボイルドですね。そしてそれぞれのキャラが自身の暴力を正当化する理屈を語るんだけど、全員狂っているというホラーでもある。
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