「かくしごとと嘘の境界線で。」かくしごと はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
かくしごとと嘘の境界線で。
少年との出会い方がひっかかるし、無理矢理な展開もあるけど、全体としてはとても見応えがあった。それぞれが抱えるかしくごとの先にあるもの。そして噓が暴かれる時。同じ景色が続く単調さもある中で終盤一気に加速してゆく感じも良かった。
ただ、この物語上とても重要な事件のシーンを予告で見せてしまっていて、その分こっちも待ち構えてしまうのでここは本当に残念だった。いやぁ、予告は大事なんよ。
最後の一言には涙がバーっと溢れたけど、冷静になったらあれが本心かどうかは実は分からないなって思えてきた。子供心に本当にそう思ったのか、それとも元に戻りたくない一心でそう言っただけなのか。彼の心の中は分からないけど、千紗子が救われたのは間違いない。
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