「児童虐待と認知症介護に切り込んだ傑作。」かくしごと てつさんの映画レビュー(感想・評価)
児童虐待と認知症介護に切り込んだ傑作。
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認知症の父の介護のために実家に帰省した女性と、虐待の痕跡のある記憶喪失の男の子が共に暮らすお話。
嫌いで仕方のなかった父ともその間に子供が1人いるとなると家族の仲が変わってくるところがまず面白いところだと思った。
それと登場人物それぞれが法に外れた"してはいけない事"を平気でするために次に何が起こるかわからない緊張感がずっとあってスクリーンから常に目が離せなかった。
皆それぞれが「かくしごと」を抱えて、生きているんだなと観て思った。
物語の最後の言葉は、主人公にとってその後の人生全てを引き換えにしてもいいくらいの言葉だったんだろうなと思う。
主人公の役を杏が演じることに意味をすごく感じたし、とても引き込まれた。
そして虐待や介護といった普段自分が関わらない社会の一部分を考えさせられた。
この作品を鑑賞できてよかった。
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