劇場公開日 2024年6月7日

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「それぞれの分かれ道 Each Crossroad」かくしごと 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0それぞれの分かれ道 Each Crossroad

2024年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

人と人が一緒に住む、
特に家族というのは、
かかわりが深い分だけ、
影響も大きい。

職場や、趣味の集まりもしかり。

通常は良い影響が大半だろうけれど、
もちろん逆もある。

話の軸になるのは、
一人の小学生の男の子だけれど、
いくつかの家族の問題が、
縦糸と横糸のように絡まりながら、
今の世の中を浮かび上がらせる。

皆、弱く、同時に強かに、
生きようとしている。
正しいって、間違っているって、何だろう
不幸って、幸福って何だろう
と映画を見ながらグルグルと考えてしまった。

それぞれの登場人物に
あったかもしれない「if」が、
良い方向へ行ったかもしれない道が、
あったかもしれないと思ってしまった。

「お前はいいよな」
というセリフにドキッとした。
その言葉の裏に、
もう、引き返せない悲しみを見たからだ。

Living together with others, especially as a family, involves deep connections and consequently, significant influences.

The same goes for workplaces and hobby groups.

Usually, these influences are mostly positive, but there are, of course, negative ones too.

The story centers around one elementary school boy, but it weaves together various family issues, intertwining them like warp and weft threads, bringing today's society into focus.

Everyone is weak, and at the same time, cunningly trying to live.

What does it mean to be right or wrong? What is happiness or unhappiness? These thoughts kept swirling in my mind while watching the movie.

Each character might have had an "if" moment, a path that might have led to a better outcome.

The line, "You're lucky," caught me off guard. It revealed a deep, irreversible sorrow hidden beneath those words.

新米エヴァンゲリスト