「花の都パリの行政を告発する厳しい作品」バティモン5 望まれざる者 エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
花の都パリの行政を告発する厳しい作品
2019年の「レ・ミゼラブル」に続くラジ・リ監督作。
自分的には演出過多でドラマチック過ぎた印象。ドキュメンタリーな前作のナチュラルな感動には遠く及ばなかった。
パリ郊外、移民が多く暮らす一画・バティモン5。再開発に向け老朽化した団地から移民たちを一掃しようとする市長、行政と住民たちの衝突。
同じ日に「関心領域」を観たが、ナチスドイツの親衛隊あるいは強制収容所で働く者たちと今作の行政に違いは無かった。ただただ任務に忠実で善悪のものさしは無かった。
移民に対する行政の理不尽な横暴を告発するが如き今作。果たしてパリ市民はどうとらえているのだろう?
市長を支持する人も少なくないはず。
まあ、外国人を恐れるチキンな自分には何も語る資格はない。自分のようなクソが移民を拒絶する日本を作った。外国人を安価な労働力としてしか受け入れない日本を作った。
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