「こんな嫌な雰囲気が終始続く作品も珍しいのでは?」ありふれた教室 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな嫌な雰囲気が終始続く作品も珍しいのでは?
学校の先生の大変さが痛いほど伝わる作品でした。
学校での盗難事件から端を発し、
主人公が自分のPCの動画録画機能を職員室内でONにしていたところ
犯人らしき人物がうつっており、そこからのコンフリクトがこの映画の始まりです。
主人公も生徒を守りたい一心で、この愚挙に出ているのですが(気持ちはわかる!)
これが裏目に出続け、負の連鎖を生んでいくんですね。
特に中盤に生徒から反発される展開は
本当に胸が痛くなりました。
「先生にあわせてあげてたんだよ」って言われた日にゃ、もう立ち直れないレベルで
傷つきますよ、先生は。
予告編で主人公がシャウトするシーンがあるのですが、
本編では私の予想とは異なっていて、
つらい場面ではなく、むしろ良い場面だったので、ちょっぴり安心しました。
ミステリー要素がありながらも、
結局はグレーなまま完結するのですが、
ラストもちょっとだけ光が見える終わり方だったので、鑑賞後観はさほど悪くありませんでした。
なにはともあれ、学校の先生にはリスペクトしかないです。
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