「教師を無理ゲーにした現代社会」ありふれた教室 Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
教師を無理ゲーにした現代社会
教員不足にクレーマー親などは日本と同じで、どこの国でも先生は今、大変だと思うが、日本にないドイツ的な事情がさらに大変にしている気がする。ドイツで育った移民の子ども、日本ほどガッチリとした各人の机のないオープンスペースの職員室、ジャーナリスト気質高い学校新聞部、生徒の人権尊重、生徒代表を含む対応委員会など。実際、この映画の焦点になる事件も疑われた人が本当にしたのかどうかも最後まで分からない。なさそうでありそうなストーリー。日本でも心を病んだり辞める教師が多いが、現代社会は教師受難の構造が固まっていて、教師稼業はどうしようもない無理ゲーになっている気がする。
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