「エンドロールのオーケストラ音楽はいかにして演奏できたのか」ありふれた教室 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)
エンドロールのオーケストラ音楽はいかにして演奏できたのか
【オススメしたい人】
・教育に興味がある人
・正しいやり方について悩んだことがある人
・そして、日本の学校に通ったことがある人
日本の義務教育では自分で考える力を養うことが難しい、なんてのはしばしば聞かれる指摘だが今作でもそこが気になった
「これが普通の授業なんだったら、そりゃ考える力が問われるわ」と思わされる
でもそれは本筋でもないんだよね。そんな教育を受ける生徒達と、受けて育った大人達がぶつかる難問の物語
舞台はドイツ。主人公は中学1年(相当)の教師
校内で繰り返される窃盗に学校全体が困らされていた
他に悩みがあってつい盗みを働いてしまったとある生徒。主人公はその子に語りかけ、最後は反省してみんなで卒業を向かえる
・・・なんて話じゃないんだな。そんなきれいな話では許してくれない
いびつなのか真っすぐなのかも分からない物語
映画の序盤オーケストラの調音前のようなバラバラの音が使われていた
エンドロールでは音の合ったクラシックが流れる
この学校がいかに調律されたかを見ることは誰にとっても価値があるはずだ
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