朽ちないサクラのレビュー・感想・評価
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屋上行くのが好き
キャスト、スタッフの名前がローマ字で出て、タイトルが日本語で出る。英語の歌詞の歌が流れる。
これ大丈夫かなぁと心配してたら案の定、溺死させられる〜って必死で抵抗している人の頭を手で押さえてるけど腰引いたままで体重かけてない、無理やろ。
ちょっと引いて観はじめてしまった。
少し地味めなキャスト(最近はキャストだけ豪華な作品多いからね)の中で、豊原功補の刑事がいかにも叩き上げの刑事って感じでとてもよかった。黒川博行原作の警察物の映画化に出てほしいくらいさまになっていた。
藤田朋子は、坂井真紀が独占しているお母さん役のポジションに食い込んでくるかも。
杉咲花はさすがに何しても良い。最後の最後に期待に応えて泣いてくれた。
小説ならいいんだろうけど、屋上とレストランと料亭での会話で事件がほとんど解決してしまうので、もう少し映像で見せて話を進めてほしかった。桜はきれいでした、サクラじゃなくて。
100人を守るためなら1人をって、1人殺すほどのことあったのかな。
警察って慰安旅行行くんだ。
朽ちないサクラってそういうことか!?
原作未読の杉咲花にわかファンとして映画館へ
結果としては大満足で帰路に着けました
ストーリー途中まではゆったりした展開だったけど、終盤で一気に盛り返しましたね
また考察は後日行うつもりだけど、直後の感想としてはこのレビューのタイトルのとおり、朽ちないサクラってそういうことだったのか!でした
'24.06.26追記ネタバレ
直後のレビューではネガティブな感想は「ゆったりした展開」としてやんわり否定するに留めたが、個人的に気になったことをメモ代わりにつらつらと書き残す
酷評になるので作品が好きな方は見ない方がいい内容になります
この作品、設定がイマイチ機能してないのが本当に勿体なかったと思う
まず、主人公は刑事ではなく事務職員なんだそうだが、見始めからしばらく、この子はどうも刑事ではない雰囲気だけど仕事してる様子も描写されないので何してる人なんだ?カウンセラーかなんか外部の派遣の子なのか?と何者なのか分からない時間がかなり長かった
途中で何か言われているのを聞き逃したのかも知れないが、映画なんだから何かしら仕事してるシーンを入れてくれればこちらも理解が早かったと思う
というか、事務の仕事しろよ!と今更ながらツッコミを入れたい
事務職員と分かった後も、若い刑事とバディを組んで捜査らしき事をしているので、これなら初めから刑事でいいじゃん?としか思えず、事務職員にした理由が謎過ぎるし腑に落ちない
これについては原作がそうなっているから〜で済む話しではない
事務職員として仕事しながら友達の死の原因を探るために独自に捜査もしていますという描写が出来ないのであれば、そもそもその事務職員という設定について一考するべきであったと感じる
最後の警官になる勉強しようと決意するくだりを確定演出にしていたのであれば、なおさら事務職員という設定をもっと丁寧に描くべきだったのではないだろうか
またこのバディ役の若い刑事も、生活安全課だったと思うが休日だからといって他の課の事件に勝手に首突っ込んでて怒られないわけが無いと思うのだが、そのあたりは考えちゃダメなのだろう
あと、シーンで気になったのは突然のシネマティックな映像
具体的には死んだ親友記者と死体遺棄現場らしき桜並木の河を挟んで対峙するやけに印象的なカット
あれ何だったんですかね
その後の展開とあのシーンって関係ありましたっけ?もう一回観れば気がつくことも何かあるのかも知れませんが、いまのところ必然性を感じませんし、あのシーンだけ撮り方がプロモーションビデオのような異質な映像になっていたのが違和感でしか無く、意図してあのようなシーンを入れたのだとすれば、その意図が全く読み取れず未だに理解できずにもやもやしている
気になったシーンで言えばもう一つ大きくツッコミ入れたのは、訪問先の家人が出てくるのが毎度遅いこと
留守ですかね?のシーン2回は要らないでしょ
もう一回どこかに訪問してたら、あのくだりもう一回やってたと思う
何か意図してやってるのかな?
杉咲花がいい演技してたので作品をくさすのは控えようかとも思っていたが、虎狼の血のパート2のときもそうだったが、上映時間の都合で設定やストーリーが意味をなしていない編集にするのであれば、そこは大きく原作と設定を変えるくらいの改変を加えてもよいと感じる
最終盤、酒の席での杉咲花の演技とサクラの闇をあばく展開で面白かったと思って帰ることができたが、あのシーンまでは今日は観る作品失敗したかもなと思ってました
サクラ対杉咲花の行方は‼️❓次作は若葉竜也出るのか‼️❓
余談ですが、ハーバードの講義で一人と多くが溺れているのを、どちらを選択するか、議論していた。
なんてバカなんだろう、そんな選択肢を論じること自体が詐欺のような思想なのに、ハーバードはアホだらけだ。
ところで、この映画は、公安が多数を救うために二人殺す、杉咲花は捜査の末に反旗を示す。
途中まではわからない、杉咲花も安田顕も名演技だ、映像もシナリオも最高で、警察ミステリーの最高峰だろう。
原作の緻密さに比べれば、破綻も多く佳作レベルなのだろうが、杉咲花と安田顕が、そのものを体現しているようで、最後まで引き込まれる。
それぞれが自分の信念を貫くように進んでいるのだ、ただベクトルが違う、公安の独りよがりは明白だが、原作もシナリオも良いので、ただのバカとは言い難い、狂信教団の前では良心すらおぼつかない、でも、杉咲花の良心は揺るがない、だから警察官となり、真実を見届けるために、で結末。
なかなかの警察ミステリーを大画面で堪能しました、ありがとうございました😊😭
人間の闇
警察サスペンス。
ストーカー事件、警察の不祥事、カルト教団
3つの争点が浮かび上がり点と点が繋がっていく。
広報事務員から刑事へとひしひしと階段を
上がっていく森口泉役の杉咲花さんが
良かった。富樫隆幸役の安田顕さんは
重みがあり、間の取り方や話し方が
好き。最後の二人でお酒を飲むシーンは
演技対決。二人の表情に見応えがあった。
あれを表現できる杉咲さんも凄い。
豊原功補さんが真ん中に入るバランス感が
絶妙。
同じ建物で働く仲間だが、警察の正義
本当の正義とは……。歪み過ぎ。
おぞましい人間の闇。1人を犠牲にして100人を救う考えはどうなんだろう。
真実にはぞっとした。
狼のような眼光としてこれから刑事として働き
生き抜いていくのだろう。
お花さんの髪型が最高!の本格派サスペンス
原作未読。まるで杉咲花さんと一緒に捜査しているような感覚で、終始映画の世界に没頭していました。劇中の花さんの髪型がかなり好きで、今後もこの髪型で登場してほしいです。
柚月裕子原作ということで、硬派な社会派サスペンスで見応えのあるシーンの連続でした。
終盤、森口泉(杉咲花)がおみくじのくだりから事件の真相を暴いていく場面は、無理筋のように感じます。飽くまでも泉の独自の推理であり、証拠がないため、警察や公安に影響はありません。原作はどんな感じなんでしょうね。そういえば、序盤に千佳が車の中でおみくじを持っているシーンがありましたね。おみくじが重要アイテムなのは間違いないでしょう。
これでは親友が報われないため、続編があるのでしょうか。
終盤が少しモヤッとしますが、シリアスで見応えがあり、花さんの魅力もたっぷり出ていたので、名探偵お花さんの活躍をもう少し見てみたい気分です。
間接的にだけど、警察の戦後最大の痛恨の未然に防げた事件。描いてくれてありがとう。
まさか、まさかの予想外の展開でした。
その事件(地下鉄サリン事件)に遡るとは思ってもいませんでした。
本筋ではないのですが、1995年に発生した地下鉄サリン事件。
もう29年も前の事件です。
今、40歳以下の人々は殆ど記憶にないのではありませんか?
まさか法治国家の日本で現実にこんな世界を震撼とさせた
生物兵器サリンガスによる無差別テロ事件が起きるなんて、
思いもよりませんでした。
警察小説だとしか知らず、「サクラ」が公安警察を意味することも
まるっきり知りませんでしたし、原作も未読です。
《ストーリー》
警察の広報課の事務職員の森口泉(杉咲花)が、
親友の新聞記者・千佳(森田想)の変死事件の真相を突き止める話です。
ストーカー殺人事件が起こり、その前に警察署は慰安旅行で
ストーカー被害の受理を引き伸ばしてしまった。
そのことによりストーカー殺人事件が現実のものとなり、
愛知県警は世間から大バッシングを受けることになる。
そして、それをスクープしたのではと疑われる地方紙の女性記者が
死体となって発見されたことにより、
県警内部を揺るがす大事件に発展する。
泉は千佳との世間話でうっかり慰安旅行のためにストカー被害の受理が
遅れた事実を意図なく漏洩してしまう。
公にしないと約束した千佳が程なく遺体で発見される。
良心の呵責を覚える泉は少しでも真相に近づこうと上司の
冨樫(安田顕)に相談する。
そして同僚の磯川(萩原利久)と共に調べ始める。
するとなんと警察最大の汚点、地下鉄サリン事件と思しき
カルト教団との接点が浮かんでくる。
地下鉄サリン事件とはオウム真理教と言う新興宗教が
エリートの理工科の学生や医者の信者を洗脳して
地下鉄に猛毒の神経ガス・サリンを散布した世界でも稀な凶悪事件だ。
それを取り上げたことは非常に意義があると思います。
災害は忘れた頃にやってくる。
今、まさにテロを準備している輩がいないとは限らないのですから。
まさに公安が教団を一斉に摘発しようとしているのを察知して、
テロは実行されたのです。
この映画はストーカー殺人とそれを摘発した婦人記者、
そして捜査に当たる警察官と公安警察の闇。
結局は国を守るという大義のもとで、個人の命は蔑ろにされてしまう。
などの事柄を描いた硬派の社会派ミステリー映画です。
泉が警察の闇と隠蔽を知った後に、警察官を目指す決意をするところ。
いくら闇があろうとも不祥事が起ころうとも、
庶民は警察を頼りにしています。
日本を守ってくれるのは警察だもの。
ラストの泉の決断。
良い警察官の1人になる決意。
内側から警察組織を良くしようと考える。
そのラストは素晴らしいと思いました。
重厚な警察映画でした。
杉咲花さんを堪能できる2時間
杉咲花さんが主演を務めるなら、はずれはないと信じて観に行きました。そして、もちろん、その期待を裏切ることなく、しっかりと演技を堪能させてもらいました。テレビのバラエティ番組にゲストで出演されている時は、ニコニコ楽しそうにしているのに、いざ、映画の撮影となると、役者さんのスイッチが入るんでしょうね。難しい役を見事に演じていらっしゃいました。最後に、友人のお母さんに謝る場面、すごかったです。一緒に泣いてしまいました。
他の役者さんも、良かったと思います。ただ、一つ難を言えば、安田顕さん・・・ 年初にテレビでやっていた「大奥」で演じられていた「田沼意次」のイメージが残っていて、最初に、安田顕さんが出てきた瞬間に、あっ、絶対この人が黒幕だ!と思ってしまいました。
原作も読んでいないし、何も事前の情報も持っていなかったのに、もうイメージが出来上がってしまっていて、安田顕さんのことを、最後まで、そういう疑いの目で見ていたら、やっぱり、ドラマの「田沼意次」同様に、世直ししようという気持ちもあるのに、間違ったことを平気でしてしまう悪い人でした。はまり役と言えば、そうなんでしょうけれど・・・
妄想力が突破力になるかはわからないが、暴走し手に負えない刑事になりそう
2024.6.21 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(119分、G)
原作は柚月裕子の小説『朽ちないサクラ(徳間文庫)』
親友の真相を言う警察一般職員を描いたミステリー映画
監督は原廣利
脚本は我人和人&山田能龍
物語の舞台は、愛知県名古屋市&岡崎市周辺
愛知県警の公聴課にて市民の対応に従事している森口泉(杉咲花)は、世間を騒がせているある事実について、自身が関わっていることを憂慮していた
それは、神社の息子・宮部秀人(篠原悠伸)が殺人犯として捕まった事件にて、警察の対応が遅れたのが慰安旅行に行っていたからだと、新聞にリークされていたことだった
泉は親友の千佳(森田想)に慰安旅行に行っていたことを知られていて、彼女がそれを記事にしたのではないかと疑っていた
千佳はそれを否定し、「真相を突き止めたら誤って」と言って取材に走った
だが数日後、千佳は宮部と同じような殺され方をされてしまい、泉は「自分が疑ったせいだ」と責めていた
その後、上司の富樫(安田顕)と捜査一課の梶山(豊原功輔)から事情を聴かれた泉は、自分が被疑者になっていることに気付く
彼女はそれを否定し、自らの嫌疑を晴らすために、事件を調べることになった
慰安旅行がバレるきっかけになった警察学校の同期・磯川(萩原莉久)とともに動き出す泉だったが、富樫と梶山から勝手に動くなと釘を刺されてしまう
それでも、彼女から得た情報が捜査を推し進めることになり、梶山は「動く前に連絡をしろ」と、彼女の捜査を容認していくことになるのである
映画は、公安の暗躍を描く内容になっていて、公安でしか知り得ない情報とか、捜査課とのパワーバランスなどが背景にあったりする
泉という刑事ではない人間の視点で描くことで、公安とはどういった組織なのかを説明する流れになっていて、内通者(スパイ=S)と言った隠語のようなものも登場する
そして、事件全体の中で、「どこにSがいて、その目的とは何か」を追っていく流れになっていた
ラストでは、泉がある人物に事件のカラクリを説明するシーンがあるのだが、これはある人物がいうように「君の妄想だ」という言葉がふさわしい
確たる証拠もなく、思い込みと違和感で事件を結び付けているのだが、これで事件が解決していないところがリアルでもある
本作は、ある意味において、泉の刑事適性試験のような作品になっていて、それが合格だったのかどうかというところが終着点になっている
それを認めるのがある人物かどうかはさておき、少ない情報から真相を紐解く推理力に関しては、合格レベルだったのかな、と感じた
いずれにせよ、ミステリー映画としては、黒幕が逮捕されていないので終わっていない感じがするのだが、泉の刑事適性試験だったと考えれば、ギリ終わっていると言えるのかもしれない
彼女の妄想は本当に妄想レベルで、どこまで真実に近づいているのかはわからないが、事件全体の辻褄合わせという点では合格なのだと思う
実際には、もっと多くのしがらみや真実があり、彼女のレベルではそこまで到達していないのだが、それ以上を描くには時間がなさすぎるのだろう
宗教団体と公安の関係、警察上層部との関係であるとか、ある人物は「本当はどの組織のSなのか」というものも判明していないので、このあたりが気になる人からの評価は低いように思えた
まさかの黒幕、ご期待あれ。
面白かった!!
※ネタバレありみたいです。
ご注意。
↓以下感想
何しろ始まりから音楽も映像もカッコいい。
二転三転していく話の展開にずるずる引き込まれて、いつの間にかラストまで行ってたよ。
事件の真相は想像以上に複雑に絡まり合って根も深いので、全ての答え合わせが出るまで脳内大混乱。
そしてポスターがもうカッコいいね。「誰が・何を」見ているのかわからない予感が漂ってるのが良いわ。
ほいで磯川君好き!
可愛いキャラはあまり興味がないのだけど、彼はいい仕事して賢くてしっかり者なので有りだわ。
子犬ちゃんみたいな目元で可愛い年下の男の子っていう役柄がピッタリね。
でもやっぱり何よりも彼よ。
怪しいかな。
まさかね。
いや、でも信じたい!!
からのラストの泉との対峙が凄かった。
この場面、二人とも目の演技がたまらなくよかったわ。監督もお気に入りの場面だそうです。
アフタートークも楽しかった。
作品の編集についてとても熱心に監督が語ってくださいました。
そしてまさかの豊原功補氏!!
椅子が一個空いててゲスト2名だったのか、誰だろうと思ってたら!サプライズゲストで登壇いただきました。
オシャレでカッコよかったです。
スクリーンで観るのとまた違うオーラがあったわ。
彼の演じる刑事は熱血で昔ながらな感じのイメージだけど、唯一裏表がなさそうな潔さがステキだったわ。
警察の闇を描きながらも、色んな人の感情が行き来する人間模様も描かれていて、とても見応えのある作品でした。
全体を通して音楽も映像もオシャレでそれも見どころ。監督のセンスを感じました。
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