朽ちないサクラのレビュー・感想・評価
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本当に描くのなら、もっともっと深くなければ成らないと思う!
初日に「朽ちないサクラ」を観ましたよ。
あの最も忌まわしい事件。29年も前の地下鉄サリン事件をモチ-フに公安の事を”サクラ”と称しその実態をネタに語っている本作。
それなりの展開構成は確かにございました。
伏線を入れて、入れて、入れて 裏返った所を ハナちゃんが最後に語るパタ-ンってヤツですね。
つまり 誰が一番悪い奴か って事、なのですが。
それ ”公安” って事になってませんか。
つまり 如何なる権力を持っても朽ちることの無いサクラ って事で。
実の所、スパイと称した者の正体を守るために、手を下さず善良な市民を殺人しても良いと? はぁ? はぁ? ですわ。それで話し終わるの??
アンタラ税金上の組織ですよ。善良な納税者を殺すんですか。
それじゃあ、あの某組織集団と何ら変わりませんよ、遣ってる事が。
(注:話のスジ上の事)
例えばハイジャック犯を捕まえるのに、アメリカでは被害者(死人)が何%抑えて事件解決出来るか。最初から被害者出ても仕方が無い想定。
この作品でも、事前にこれから起こる事象に対して事を収めるためには、犠牲があってもやむを得ない考え。
この殺される記者がもしも、刑事の娘なら、どうしますか?
それでも 遣りますか。 それぐらいの設定で挑んで欲しいのよ。
観てて、何か焦点がズレてると思う。
あの35年前、弁護士殺人事件の解明で持ち上がった某組織集団。
コレを解明するために組織へ送り込んだ”S”。
事件関与への内偵が目的で有ったはず。
今作みたいな あんな組織の玄関先で車で張ってる様な事は全く無いハズです。
実際潜入捜査は命懸けでしょ。違うかな。
観ていてオカし過ぎる。描くのならちゃんと内偵場面を遣って欲しい思い。
あの集団に対して警察権力のガサ入れも、規模が全然違うぞ。
どれを取っても何か中途半端過ぎる。
良いとこ取りの背景使って、事件関係とスジだけ展開させておいて。
今 令和に成ってさ、皆居なくなってさ、これ遣るの何か違うと思うんだわさ。
今 遣るのはさ、本物の事件真相を1:1で描いて欲しい思いなのよ。
こんなんじゃ無くてね。
まぁ、その辺まで感じて無い人は 過大な評価してるだろうと思うけど。
一人の公安の男が、自己の勝手な行動でもって 大多数のテロ被害を出してしまった。自責の念で公安で無くなり警察所へ。(詰まり左遷)
もう一度公安へ戻りたい、自己出世の為に”S”に対して目下の障害の排除。
その汚い仕事を遣って 古巣に戻る男って 話展開ですね。
何じゃいな、こんなの見たないわ。
デカの嫁に成る人、決心してたんでしょ。事が大きいから彼女を守るために疎遠にして別れたと? 刑事と結婚まで約束するってのは、一緒に死ぬ覚悟出来てる女性って事よ。舐めてんのかと思うね。
まぁ 結局軽いノリの話でしたわ。
時間ある人は ご自由に!
途中からちょっとですが、、
広報課職員が、調査したりはあり得ないかなと思うし、公安が殺人したりと無理のある展開のような感じですが、杉咲花さんの演技を2時間たっぷり楽しめました。
オーディブルで原作がありましたので、聞いて比較してみます。
フィンクションとして、杉咲さんや安田さんの演技が面白いので、ツッコミどころはありましたが、良かったかなと。
娯楽作品として、良いと思います。
原作の続編もあるから、この続きも期待しちゃいます。
根深いサクラ
タイトルの「朽ちないサクラ」の意味が、終盤でわかった。
一件落着後に本当の「真相」が明らかになるが、料亭での杉咲花が圧巻
安田顕相手に対等に渡り合って凄みすら感じました。
テンポよく話が進むが、ストーカー殺人事件、被害届の受理が慰安旅行で遅れたことが新聞に漏れた件、津村千佳殺害とカルト教団、複数の事件が入り乱れて何がどうなってどう関係しているのか頭を整理するのに忙しかった。
終盤までにそこそこ追いついたが、おみくじのくだりがわかりません。
なんであれが重要アイテムだったんでしょう??
反社会的カルト教団は明らかにオ〇ム
刑事は起きてしまった事件を扱うが公安は起きうる事件を未然に防ぐ、それぞれがそれぞれを「正義」としており、折り合うことはなさそう
公安怖い。「多くの命を救うための少数の犠牲やむなし」というポリシーは否定できないものだろうが、実行するのは究極の選択、他にまったく選択肢がなくやむなく、の時に限ってもらいたい。この映画では最初から安易に犠牲ありき、ターゲットにされたら個人では抗えない強い力で追い込まれ逃れるすべなく利用され消され闇に葬られておしまい。こんな無茶苦茶、リアルであるんだろうか、追っているカルト教団の「正義」と違わないように見える。
それでも、公安は、私利私欲というより日本の将来の安全のために信念を持って働いているんだと思うんですよ、組織を守ることもそのなかに含めて。
富樫は、深く根を張った大物のサクラだった。普通桜の根は浅く広く張るんですが。
泉に真相を突きつけられた安田顕の、徐々に変貌していく表情が不気味で鳥肌モノ。
泉は、真相をすべて梶山と共有して、公安に消されないように保険を掛けていると思いたいです。
藤田朋子さんと杉咲花さんのシーンが忘れられません。
映画館で鑑賞しました。
時系列に沿った飽きさせない早いストーリー展開と
ラスト20分くらいかな?きちんと見せる演技が見れるところが
個人的には好きだと思った作品でした。
杉咲花さんの演技力の高さはもちろん。全体的に役者さんのレベルが高い。
印象に残ったのは、主人公の親友の母を演じる藤田朋子さんと
主人公泉の杉咲花さんが話すラストのほうのシーン。
これは本当にすごかったし、気づいたら私自身も泣いていた。そんなシーンでした。
原作もちらっと読んで、まだ読了していませんが、
幼い感じなのに芯の通った女性という小説の泉の説明の一文で、
ああ、これは杉咲花さんがぴったりの役だなと思いましたし、
実際映画を見ていても、泉ってこんな人だよな・・・と思いました。
劇中、一切笑わない泉もよかったです。
ほんとにそんな事あるんだろうか?
そんなバカなという犯人。本当にそんな確執?や見解の相違があるのだろうか?
こういう社会派サスペンス物は嫌いじゃない。
途中宗教団体がでできたところは、少し興醒め。真剣に見てないと置いてけぼりになってしまうので、気をつけないといけない。
超個性派俳優、安田顕。相変わらずいい味だしてます。
サクラ怖い
予告で気になってたので鑑賞!
愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された
のちに、平井中央署生活安全課が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが地元の米崎新聞に独占スクープされる
県広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたのではないかと疑い、千佳は身の潔白を証明するために調査を開始し、1週間後に変死体で発見される
自分が疑ったから、 千佳は何者かに殺されたに違いないーー
自責と後悔の念に突き動かされた泉は、親友の弔い合戦に身を投じる
そして彼女は、 ストーカー殺人と警察の不祥事に、かつて大事件を起こしたカルト宗教団体が絡んでいることを知り......
というのがあらすじ!
親友が殺されていろいろ調べることになるんですが
事務員だけどいろんなことに気づいて刑事に向いてるんじゃないかと思いましたね
千佳さんは身の潔白を証明するために捜査してたのに何で殺されたのか謎でしたが捜査をしていくうちに宗教やら公安が絡んできましたね…
梶山さんはまっすぐですごくいい刑事だし富樫さんいい上司!
と思ってたら富樫さんは最後の最後に全然いい上司じゃなかった…笑
全部最初から富樫さんの掌の上で踊らされてたんですね
おみくじの伏線も最後に回収された…
証拠がないから罪に問えないから辛いところ😔
もう最後は観てて公安怖すぎるってずっと思ってました笑
100人の命を守るために1人の犠牲は仕方がないって…
綺麗ごとだけじゃだめって言うのはわからなくもないけどどうにかならないのかなって思います
観た後に思ったのが朽ちないサクラとはそう言う意味なのかと思いました
原作は読んだことないですが面白かったです!
面白い映画をありがとうございました😊
最近見た映画で上位に入る面白さ‼︎
•主人公が親友の死の真相を追う物語で警察と公安の正義の違いで正解がわからない、、
•まず犯人が手を合わせているシーンが狂気じみてて見入ってしまったが進んでいくうちにだからかとなった、、
•進んでいくと鳥肌が立つどんでん返しがいくつもあり、ずっと集中して見た、、
•bgmも悲しさと暗い感じが映画と合っていて良かった。
•最後の謝るシーンの演技はすごい、、
静かに淡々と進む物語
映画初心者が前情報無しで鑑賞しての感想です。
・ストーリー
どんどん新情報が浮かんできて真相に近づいていくワクワク感はあった。
しかし、なんというか手に汗握る展開とか物語に引き込まれるとかそういうタイプではない。淡々と進んでいく。
・ミスリード
不倫上司兵藤がタートルネックを着ているのは殺害時につけられた首の引っかき傷を隠すためかと思いきや、普段からよく着ているようでした。
・おみくじ
おみくじの話が出てきてから、とくに言及されないまま事件解決へと話が進んでしまい、「あれどうなったの?」と思っていたら最後の最後でちゃんと回収されて安心。
・県警内の部署について
泉と磯川がそれぞれどういう業務内容なのかよく分からなかった。あと県警に公安部ってあるんだ。勉強不足でした。
・あのシーン
川の向こう岸に立っている千佳が振り向いて、そして消えちゃう...みたいな泉の夢の中のシーン。あれ何のためのシーンなのかよく分からなかった。
色々考えちゃって不眠気味だってことを強調しておきたかったのかな。
・磯川
なんだか一途に泉のことを思って協力してくれてる子ですけど、なんか感情が無くてペラペラしているように聞こえる場面が多かった。途中こいつが裏切るんじゃないかとヒヤヒヤした。
・段々と満開になっていく桜がきれい。
・愛知の人って方言ないんですね。
・豊原さんの脚が長い。
タイトルの意味
朽ちないサクラってそっちの意味なのか…
と怖くなったラストでした。
原作未読です。
ちょっと前なら映画だよね、ドラマだよね、
小説だよね、で終わったかもしれないけど、
何がホントか信じられない世の中。
なくも無い話なのかな…って思っちゃいました。
ヤスケンさん、いい役者さんだなー。
人情溢れるあったかい役柄から本作みたいな役まで。
杉咲花さんも勿論のこと。
ドラマも今期はアンメットが一番です。
朽ちない闇‼️
杉咲花ちゃん扮する警察署の事務員がストーカーによる女性殺人事件、それにはまつわる警察の怠慢、そして事件を取材していた親友の記者の死を捜査する‼️全編、凄まじい緊張感を維持する演出は見事で、警察組織の巨大な闇が浮き彫りにされます‼️そういう意味で安田顕さんの存在感が圧倒的に素晴らしい‼️特に花ちゃんと料亭で対決する終盤の緊張感は見事と言うほかない‼️ただ何にも解決してないようにも見えますので、警察官を目指す花ちゃんの奮闘も含めて続編に期待です‼️
期待値が高すぎたかも
「孤狼の血」の柚月裕子先生原作という事で公開前から期待値も高く、早速初日に観てきた。
面白かった。良かったけど…何かが足りなかった。
という感じだろうか。
話は良かったし見応えもあったとは思う。ただ登場人物の描き方が甘いとどうしても感情移入し辛くなり、結果として物語に入り込めなくなってしまう。原作は未読なので何とも言えないのだが、感覚的には原作のストーリーを追っただけの映画かなと感じてしまった。こういうパターン、ちょいちょいあるんだよね。「火花」とか「東京タワー」とか。原作は素晴らしいのに映画は一体どうした?みたいな。まあ小説を映画化する難しさと言ってしまえばそれまでの話なんだが。
ミステリーとしても最も身近で最も意外な人物が真犯人であるという、ある意味「究極のド定番」なだけに、今さら犯人を知っただけで驚くわけにもいくまい。だからこそ展開の仕方に工夫を凝らすとか伏線の張り方とか丁寧な人物描写とか、もう少し作り込んで欲しかった。泉と富樫が対峙するクライマックスなどもシーンとしてはとても良かったと思うのだが、何というか構成そのものがあまりに普通すぎて、単なるTVのサスペンス劇場を観てるような感覚だったのが実にもったいない。迫力はあったのにね。
杉咲花さんは意外に「らしさ」が少なかったように感じたが、それでも目の演技などで見せ場はしっかり作ったのではないかと思う。安田顕さんは役とあまり合ってなかったのかな?個人的にはもうひとつしっくり来なかった。それに比べると豊原功補さんは良かったが、それでももう少しクセの強いキャラクターであって欲しかった。駿河太郎さんはとても良かったと思う。びっくりするほど出番は少なかったが嫌な雰囲気を上手く出していた。それにしても最近どんどん存在感が増している役者さんの1人だと思う。
まあトータルでは可もなく不可もない、原作をなぞっただけの普通の作品に感じられてしまったのが残念だった。やっぱり期待値が高すぎたのかな?
【”世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし”今作はジャーナリストの正義、警察の正義、そして”公安の正義と一親を滅す大義”を描いた恐ろしいサスペンスミステリーである。】
■ストーカー被害を受けていた女性からの被害届の受理を先延ばしにしていた警察。
その間に慰安旅行に行っていた事が、ローカル新聞紙にすっぱ抜かれる。
そんな中、受理していた刑事、辺見(坂東辰巳之助)は虚ろな表情で”警察の正義って何だろう。”と呟く。
その事を警察の事務係の泉(杉咲花)は、親友のローカル新聞記者千佳(森田想)につい喋ってしまい、記事にしたのではと疑い、それを否定する千佳は独自に取材を続けて何者かに殺される。
◆感想
・今作は、ストーカー殺人を切っ掛けに次々に露わになって行くストーリー展開が非常に恐ろしくも面白い故に、ドンドン引き込まれる映画である。
・主人公の杉咲花演じる泉は、自分が親友のローカル新聞記者千佳に見知っていた”事実”をつい話してしまった故に、千佳が殺された事を悔いつつ、自身で上司の富樫(安田顕)や刑事課の梶山(豊原功補)から徐々に情報を得ながら、同僚の若手刑事磯川(荻原利久)の協力の元、真相を探って行く。
■元、公安の富樫を演じる安田顕の序盤は優し気な広報課課長の眼から、徐々に”公安の正義と一親を滅す大義”を泉に説く際の据わった眼の変化が恐ろしい。
そして、彼が公安だった時にカルト集団トラスポース(今は改名して、ヘレネス)により起こされた毒ガス事件を、自身のミスで引き起こした過去のトラウマに苛まれている姿が、彼の”一人を殺しても、百人を救う。”と言う思想形成に及ぶ過程や、”同じ警察でも、公安の正義は違う。”と述べるシーンに説得力を与えている。
・泉がストーカー殺人を犯した神職の男の神社に磯川と共に行った際に、”一つだけ残っていたお神籤”を引いた際に、そのお御籤に書かれていた在原業平の和歌”世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし”の意味や、神社の小社の中を覗いた際にカルト集団ヘレネスの紋章を見つけるシーンなども、効果的である。
ー 劇中でも、梶山が言う”俺たち世代だと、公安の事をサクラと呼んでいたんだ。”というフレーズ。-
・そして、カルト集団ヘレネスの信者で且つて富樫が助けた男浅羽(遠藤雄弥)が千佳殺害の犯人だと分かった際の、”一度、身に着いた思想は、簡単には拭えない”と言う言葉。
ー これは暗喩であり、カルト集団も、狂的な公安の偏向思想も同じである。と言っているのである。-
■一番恐ろしいシーンは、”全てが解決して”富樫と泉が料亭の離れで酒を呑むシーンであろう。泉は、”全ては公安が仕組んだ事ではないですか?”と富樫の顔を正面から見据えて言い、富樫は”憶測で物を言うな。”と受け流すも、泉は”今度の人事で、富樫さんは公安のポストに異動すると聞きましたが。”と言い、厳しい目で泉を見る富樫に対し”私も、殺しますか。”と更に言うのに対し、富樫が言った言葉であろう。
<ラストは、泉が千佳の母(藤田朋子)に、梶山から貰った千佳の記録を渡し、”千佳を殺したきっかけは私なんです。”と涙を流しながら贖罪の言葉を口にし、その後、磯川に、”私、退職する。そして、刑事になる”と言うシーンで締め括られるのである。
今作はジャーナリストの正義、警察の正義、そして”公安の正義と一親を滅す大義”を描いた恐ろしいサスペンスミステリーなのである。>
タイトルに違和感あり
「孤狼の血」の作者でもある柚月裕子の原作は読みました。で、この映画化も基本的には原作を変えていません。
原作を読んだときから違和感があり、また映画を見てからもその思いはより強くなったのですが、「朽ちないサクラ」というタイトルだと、「サクラ」を称賛しているとしか感じられません。
劇中では公安警察のことを古い人間はサクラと呼ぶと説明され、また物語自体もサクラの蕾が膨らみ始めた頃に事件は起き、三分咲き、五分咲き、満開と話が進み、落花盛んになった頃にエンドクレジットということになります。
私も古い人間なので、タイトルのサクラは警視庁の俗称でもある「桜田門」も表しているのかな?とも思いましたが、物語は映画では愛知県ということなので桜田門は関係なかったです。ただサクラに関しては、有名な軍歌「同期の桜」や「若鷲の歌」にある「若い血潮の 予科練の七つボタンは 桜に錨」など、どうしても戦争を感じ、軍を感じ、警察を感じるのも事実です。またサクラの持つ意味が古くからの日本人の精神的支柱だと思います。
「日本国全体の為なら、多少の犠牲も仕方がない」などという考え方が本当に公安警察の考え方かどうかはわかりませんが、少なくとも原作者はそういう考え方なのでしょう。いや、ひょっとしてそれを否定するために、こういう原作を書いたのかもしれません。
タイトルからもこの映画の本当の主人公は・・・公安警察であるということだけは事実だと思います。
ひねりすぎ
杉咲花はこう言っては失礼ながら余りに多くの作品に出過ぎで食傷気味。
何にでも合って突出したものがないから飽きはこないが、これほど多いとね
だが、それを2人のボスがうまく味わい深く仕上げてくれている。
だからこそ、すんなり素直にこのコンビネーションを楽しませてくれて良かったんじゃないかな。
桜云々は流石にこじつけがすぎるし、
サスペンスとして見ているとラストはこの人に落ちるパターンもあるよね、
とかなり早い段階から感じさせられる。
そして、その確度はどんどん高くなり終盤は見え見え。
完全に予想外の結末!を演出したい気持ちはわかるが、
キャスティング自体がすでに予感させていて逆に凡庸。
普通じゃダメなの?原作に忠実?
原作を読んでみたい。
朽ちた花は土へ帰る。
度重なるストーカー被害を受けた女子大生が神社の長男に殺害される、その被害女性は被害届を出していたが、警察側は被害届受理の先延ばしと殺害と同時期に慰安旅行へ行ってたと後にスクープされバッシングを受ける警察署の話。
警察署内で事務をする森口泉と警察記者クラブに属する津村千佳は親友であり、ある日の夜、貰った土産(警察署から)の話の事から、慰安旅行へ行ってた時期と殺害された女子大生の時期被ると気づいた千佳…、後にスクープされ泉は千佳がネタを売ったと疑うが、その疑われた千佳は「疑い晴れたら謝ってね」と去ってたが…何者かに殺害され見つかる。
色々な人が絡んで深まる謎と繋がってく人の繋がりでストーリーには引き込まれた。
団体の人間が犯人と解るが被疑者死亡…、ラストの祝杯の席、それまで泉の相談に乗ってくれて優しく接してくれたあの人が裏で糸を引いてたと話が出た時は取って付けた感はあるけどトリハダ。
原作未読だけど裏で糸引いてた彼の話は事実なのか、原作はここで終わり?気になる。
あと杉咲花さんは少し前と違って雰囲気変わって綺麗になったんだよな~やはり男の影響かな?個人的には磯川演じた萩原利久君好きだからもっと作品出て欲しい。
染みついた思想
柚木先生の小説は未読だが、映画化された孤狼の血、レベル2共に好きな作品です。
桃李君、役所さんに痺れまくったし、2の亮平さんのあの狂気の芝居にはガクブルさせられました。
柚木先生の描く、私の知らない日本を見せてくれる、ハードボイルドな世界観のファンです。
しかし、原監督の作品はお初です。
あぶ刑事も撮った方なんですね!
今、注目の監督さんなんでしょうか?
そして脚本を手がけたお二方の作品にも触れて来ずで、山田さんのマリコですら未鑑賞で申し訳ない。
花ちゃんと柚木先生に期待!!で、公開を待っておりました。
なるほどぉ〜、、、
正義って何だろ〜と考えてしまいました。
富樫(安田さん)の過去。
カルト教団の1人を救ったが為に毒ガステロの決行日を早めてしまった。
それにより多くの一般人の被害者を出してしまった事実。
その事実を受け止め、自らの罪として背負って生きて来た彼の中の「正義」
「1人を救うために100人を犠牲には出来ない」
しかし一方で、その「1人」になって殺害された千佳(森田さん)
彼女の命の重さはどうなるのだ。
その死によって悲しみ苦しんでいる人達の思いは無視して良いのか。
この二択で迫られると答えが出ない。だけど思うことはある。
犠牲者の出ない選択肢を考えること。
きれいごとかもしれないし、難しい問題なのだが、一方を救うために一方を犠牲にするという考え方では、その場しのぎの解決で、根本の原因を潰せないと思う。
カルト教団やその信者、毒ガステロのシーン。
映像ではややチープな印象を持ちましたが、あの凄惨な事件を連想させるには充分で、リアタイでニュースを目にしていた世代としてはとてもショッキングでした。
ストーカー殺人
警察の不祥事
千佳の死
そこに繋がる真相に迫って伏線回収はされていきますが、、、
ストーカー殺人の被害届不受理って、カルト教団の捜査に支障をきたすか?
とか、
なぜ千佳が殺されなくてはならなかったのか?
そんなリスクをおってまで?
とか、
おみくじについても、台詞で全て語られる演出もいまいちと感じた。
(私レベルにはとてもわかりやすく助かったのですが、、w)
いちいちヒントを出しに現れる富樫さん。
泉(花ちゃん)に真実に辿り着いて欲しいのか違うのか?どっちなの?
梶山さん(豊原さん)はもっと捜査頑張って!とか、色々モヤるポイントはあるものの、決定打は安田さんを富樫役に据えたのはキャスティングミスでは!と思えてならない。
クロマク ナノ スグ ワカタ
そして原作が優れているのだなと安易に想像できる。
やはり映像化は難しかったんだろうなと思える内容で残念。
警察や公安の知識がある方、描かれていない部分を知識、想像や経験でもって補完出来る映画鑑賞のプロの方ならば、本作の面白さが理解出来るのだと思います。
まさか、花っ子の作品で眠気が襲ってくるなんて!
長い、、なんて思うなんて!
私にはちょっと、、でした( ̄∇ ̄)
とはいえ、やはり花ちゃんが引っ張る!その存在感!覚醒中ですね!
料亭での泉と富樫の緊迫した対峙シーンは見所。
お二人の抑えた声のトーン、目の芝居はやはり見入っていましました。
公安=サクラ
「朽ちないサクラ」
この意味を噛み締めると、中々ゾワッとする作品でございました。
ちょっとだけ太郎ちゃん。
やっぱ巧いね!ちゃんとムカつかされました。
豊原さん。何かお久しぶりだったけど、仕事が出来るのか出来ないのか?
泉と富樫とは対照的な、感情的な梶山を好演。
泉のバディとして事件の真相を暴く手助けをした磯川。利久君ちょっと存在感が薄かったかな。
おばちゃんは情報持ち過ぎ!w
花ちゃんの、美人でなければ成立しない、あの重めのパッツン前髪。前下がりのボブ姿が美しかった!
パルプのユマサーマンの時の様に真似したい衝動に駆られているのだが、私がやったらヘルメット確実なので止めときまつ( ; ; )
かなしみぃ〜〜〜٩( ᐛ )و
少し誇張妄想では?
柚月裕子さん原作という事で期待していましたが、「孤狼の血」の様な現実に有り得る設定と違って、公安が大勢の命を守るために殺人を犯すという幕切れはガッカリでした。
演出・演技が素晴らしかったので、ラストも満足感で劇場を後にしたかったです!
杉咲花、本作でも素晴らしかった
ストーカー被害を受けていた愛知県平井市在住の女子大生が、神社の長男に殺害された。女子大生から出されていたストーカー被害届の受理を先延ばしにした警察が、その間に慰安旅行に行っていたことが地元新聞のスクープ記事で明らかになり大バッシングとなった。県警広報広聴課の森口泉は、親友の地元新聞記者・津村千佳がこの事件を記事にしたんじゃないかと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は一週間後に水死体で発見された。泉は警察に勤務していても捜査する立場にないのだが、千佳を殺した犯人を自らの手で捕まえようと行動を起こし・・・さて犯人は誰?という話。
なかなか奥深いストーリーで面白かった。
水の種類まで分析できる警察の鑑識技術が本当なのかは知らないが、凄いなって思った。そして、公安の恐ろしさ・・・これが1番の見所なのかな。
オウム真理教を連想させるシーンもあり、誰が犯人なんだろうとなかなかわからない所も良かった。
泉役の杉咲花は本作でも凄かった。彼女の演技には引き込まれるものがある。
安田顕が良い上司と思って観ていたのだが・・・豊原功補は手のひらで遊ばれてたとは・・・。
杉咲花の作品にハズレ無し、と本作でも思った。
本当にあったら怖い
原作を読んでいたが鑑賞後に再読。映画の時間に収めるために展開が急なことと、数々端折ったため、内容の理解と泉のラストの決断に!?となる人が多いのではないか。後半の二人の対峙が見所だが、杉咲の幼い語り口調がやや迫力を欠く。
公安の闇が本当にあったら怖い。多くを救うために少数を犠牲にするという考えには共感できない。トロッコ問題を想起するが、どちらを犠牲にするかを考えるのではなく、別の解決策を考えるべきである。カルトの犯罪を暴くよりも、カルトの人間も救うことを考えたい。そうしないと公安のやることは、教祖が「ポアしなさい」と言うのと変わらない。
飛花
警察内部の汚職を解決する刑事ものかな…くらいの事前知識で観に行きましたが、主人公は広報の事務員という事に冒頭で気づき、警察と協力して操作していくものなのかなーと頭の中で切り替えました。
ポロッとこぼしてしまった発言が、新聞にリークされて、親友が記者だからという事で疑ってしまったら、なんの偶然か親友が殺されてしまい…という感じで被害者が点と点が繋っていくのは興味深かったです。
ただ宗教が出てきた瞬間、ん?となってしまい、ちょっとこれはあまり好きではない方向に転がりそうだなーと思いました。
テンプレ的な宗教団体が出てきて、そこにいた団体が事件を起こしてしまい、富樫はそれにケリをつけるために動くという感じで物語は進んでいきました。
その後の事件の犯人の行動もなんだか突発的だなーと思ってしまい、物語のテイストとはまた違う方向に飛んでいってしまい、あぶ刑事の世界かな?(監督が一緒)となってしまいました。
主人公の泉は捜査という観点ではあまり入り込めず、もらった情報頼りに土地を調べたり、親族に話を聞いたりと、親友が殺された立場での立ち振る舞いが多かったが故に活躍する場面が少なく、そこはちょっと物足りないなーとは思ってしまいました。
終わり方はある程度予想できましたが、やっぱその人だよなーとなりつつも、超不穏な終わり方からのエンドロール突入はこの手のドラマ映画ではあまり見ない演出だったので、斬新だなーと思いました。
「市子」「52ヘルツのクジラたち」と大化けしまくってる杉咲花さんは今作でも素晴らしい演技を魅せてくれました。
全体を通して感情を表には出さない冷静さを保ちつつも、息遣いだったり手先の震えだったり、カメラワークもありますが包み込むような黒目だったり、そんな静から一気に動になるシーンで、感情剥き出しになるところのギャップに観てるこちらも震えました。
安田顕さんと豊原功補さんのイケおじ刑事も素晴らしく、早口すぎて聞き取りづらい場面は少しありつつも、昭和刑事ならではの淡々とした感じも良かったですし、どこか情に熱いところも良かったです。
宗教周りの面々の演技はもうちょいなんとかならんかったかなーとは思いました。
棒読みに近く、宗教だから感情を薄めにとの指示があったのかもしれませんが、もっとこう自然体になれなかったのかなーってなりました。
泉と冨樫の目線でのぶつかり合いは本当にゾクゾクさせられました。
決して殴り合いしてるわけでもないですし、感情を露わにしての話し合いでもないのに、緊張感が走りまくっていました。
トロッコ問題のように少人数を助けるか、大多数を助けるかの問いにアンサーを出したかのような行動は現実でもあり得そうなところだったので、そこは今作のテーマにも通ずるものがありいい着地点だなと思いました。
原作からはだいぶ端折られてしまってるがために、物語が弱く感じたり、登場人物の関係性が希薄に思えたところがあったので、原作を読み込もうと思いました。
鑑賞日 6/21
鑑賞時間 13:40〜15:50
座席 H-10
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