劇場公開日 2024年6月21日

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「 原作(者)を知らず、予告を観て面白そうと思い鑑賞。警察物はTVド...」朽ちないサクラ hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 原作(者)を知らず、予告を観て面白そうと思い鑑賞。警察物はTVド...

2024年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

 原作(者)を知らず、予告を観て面白そうと思い鑑賞。警察物はTVドラマもあまり見ない方ですが、役者さんの演技、音楽、画と、さすがの映画クオリティで楽しめました。
 ストーリーは私の頭ではついていくのにギリギリ、たぶん、話の辻褄に矛盾や突っ込みどころは無いと思われますが、もう一度観に行っておさらいしたくなりました。
 多様性が叫ばれる時代の中、様々な「正義」が遂行される物語です。主人公・森口泉の行動が我々が普通に考える「正義」であり、警察機関もその「正義」を実行することが望ましいのですが、違う観念の「正義」も存在し、それが闇となります。どこまでが事実(現実?)かわかりませんが、市井の民としては少しの怖さと、正義にまで多様性が許されるべきかを考えされられた次第。エンディングに流れる森優太さんの音楽は、この物語全体を通してのそんな観た側の心象を表現してくれたかのようにマッチし、良かったです。

 仮にですが「公安警察官・泉」なる大ヒット映画が既にあり、この映画は若き頃の泉の前日談の立ち位置にあったらすごく良いのになと思いました。

hiroishi