「朽ちないサクラってそういうことか!?」朽ちないサクラ mvlvさんの映画レビュー(感想・評価)
朽ちないサクラってそういうことか!?
原作未読の杉咲花にわかファンとして映画館へ
結果としては大満足で帰路に着けました
ストーリー途中まではゆったりした展開だったけど、終盤で一気に盛り返しましたね
また考察は後日行うつもりだけど、直後の感想としてはこのレビューのタイトルのとおり、朽ちないサクラってそういうことだったのか!でした
'24.06.26追記ネタバレ
直後のレビューではネガティブな感想は「ゆったりした展開」としてやんわり否定するに留めたが、個人的に気になったことをメモ代わりにつらつらと書き残す
酷評になるので作品が好きな方は見ない方がいい内容になります
この作品、設定がイマイチ機能してないのが本当に勿体なかったと思う
まず、主人公は刑事ではなく事務職員なんだそうだが、見始めからしばらく、この子はどうも刑事ではない雰囲気だけど仕事してる様子も描写されないので何してる人なんだ?カウンセラーかなんか外部の派遣の子なのか?と何者なのか分からない時間がかなり長かった
途中で何か言われているのを聞き逃したのかも知れないが、映画なんだから何かしら仕事してるシーンを入れてくれればこちらも理解が早かったと思う
というか、事務の仕事しろよ!と今更ながらツッコミを入れたい
事務職員と分かった後も、若い刑事とバディを組んで捜査らしき事をしているので、これなら初めから刑事でいいじゃん?としか思えず、事務職員にした理由が謎過ぎるし腑に落ちない
これについては原作がそうなっているから〜で済む話しではない
事務職員として仕事しながら友達の死の原因を探るために独自に捜査もしていますという描写が出来ないのであれば、そもそもその事務職員という設定について一考するべきであったと感じる
最後の警官になる勉強しようと決意するくだりを確定演出にしていたのであれば、なおさら事務職員という設定をもっと丁寧に描くべきだったのではないだろうか
またこのバディ役の若い刑事も、生活安全課だったと思うが休日だからといって他の課の事件に勝手に首突っ込んでて怒られないわけが無いと思うのだが、そのあたりは考えちゃダメなのだろう
あと、シーンで気になったのは突然のシネマティックな映像
具体的には死んだ親友記者と死体遺棄現場らしき桜並木の河を挟んで対峙するやけに印象的なカット
あれ何だったんですかね
その後の展開とあのシーンって関係ありましたっけ?もう一回観れば気がつくことも何かあるのかも知れませんが、いまのところ必然性を感じませんし、あのシーンだけ撮り方がプロモーションビデオのような異質な映像になっていたのが違和感でしか無く、意図してあのようなシーンを入れたのだとすれば、その意図が全く読み取れず未だに理解できずにもやもやしている
気になったシーンで言えばもう一つ大きくツッコミ入れたのは、訪問先の家人が出てくるのが毎度遅いこと
留守ですかね?のシーン2回は要らないでしょ
もう一回どこかに訪問してたら、あのくだりもう一回やってたと思う
何か意図してやってるのかな?
杉咲花がいい演技してたので作品をくさすのは控えようかとも思っていたが、虎狼の血のパート2のときもそうだったが、上映時間の都合で設定やストーリーが意味をなしていない編集にするのであれば、そこは大きく原作と設定を変えるくらいの改変を加えてもよいと感じる
最終盤、酒の席での杉咲花の演技とサクラの闇をあばく展開で面白かったと思って帰ることができたが、あのシーンまでは今日は観る作品失敗したかもなと思ってました
泉の仕事については、天井に『広報課』のプレートがあったので、それで察しろということかと。
それにしても、ボーっと座ってるだけなのはいただけませんが。笑
河を挟んで千佳と対峙する夢のシーン、やっぱり浮いてましたよね。
あそこだけ映像がファンタジックで、もっと普通に撮ればいいのにと思ってしまいました。