ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリーのレビュー・感想・評価
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言いたいことも言えないこんな世の中じゃ
ビバリーヒルズ・コップの続編が30年ぶりに制作され、Netflixで配信。
「オーメン・ザ・ファースト」「フュリオサ」に続き?オッサンホイホイ番外編。
「番外編」なのは、こちら全く期待していないからで、悪気はない。
ただし、大丈夫か。「あの頃」とは違うよ。
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はみだし刑事、といえば、古くはダーティハリー、マッドマックスもある意味そうか、
マリオン・コブレッティ、タカ&ユージ、ジョン・マクレーン、そしてこのアクセル・フォーリーといったところがひと時代を作った面々。だが、彼らが活躍したのは、その時代だったからこそ。(タカ&ユージには興味がないので、最新作については語れない)
そもそも居場所やその存在意義以前に、作品やブルース自身が失速した「ダイハード」を例に出さずとも、多様性が必要以上に叫ばれ、コンプラ、忖度塗れ、のこの時代にアクセル・フォーリーに居場所はあるのか、そしてその存在意義は見いだせるのか。
「ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー」
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結論からいうと、非常に居心地の悪いことになっている。アクセル・フォーリーはもう定年間近だが、その気配もしないし、相変わらずのスタジャンがイタイ。そうそうこれこれ、という人もいるだろうが、あんた、もういい歳(というか、ジジイ)でしょ。しかも、劇中、紫のスーツを着た姿を見せるが、こっちのほうが似合っているという悲しさ。
オッサンホイホイに徹した猿でもわかる配役に、誰もがわからない(わからなくていい)ストーリー。
そして、こんな世の中じゃ、アクセル・フォーリーは口を閉ざす。みんな、口八丁手八丁というが、本作のアクセル、口八丁は違う。
こんな時代だから、高級ホテルの宿泊代960ドルはちゃんと払う。詐欺まがいのことはもうできなくなっている。これはアクセルが大人になったんじゃなくて、作り手側の事情ほかならない。ここをアクセルの成長ととるか、そしてこんな時代にアクセルが存在する意味があるかというと、きっぱりと「無い」。
いや、チンピラあがりのデカがおとなになったなあ、という感心した人残念。このあと
あろうことか、レビットのほうに車のキーをスらせる役回りを結果押し付ける。
うーーん、居心地悪いぞ。
さらに残念なのは、娘が弁護士のくせして、口八丁でないところ。父親から譲り受けたのは、手錠の抜け方って。アンタ、どんだけ練習したのか。というかね、弁護士さんなら、アンタ、父親譲りの口から生まれた、くらいの設定は欲しいところ。なんで弁護士の設定にしたのか、サッパリワカンネ。
劇伴の使いかたも、残念。オッサンホイホイの材料にしかならず、いや「shakedown」の使い方間違っている。アクションも超スロー。「2」がまあまあ好きなオレにしてみれば、カメラも単調さが目立つ。みんなジジイなんでしょうがない。ついでに、今回、字幕で最初見ていたが、あんまりにエディのセリフがトロくて、山寺さんで鑑賞完了した。
ちょっとだけよかったのは、かたくなに娘が出て行った、悪い、と言ってきたのが、最後、悪い父だったとちゃんと謝るところ。そりゃそうだ。
追記
あ、はみだしキャラ!あったよ、ほらあれ!
「BAD BOYS」!!
ではなくって、たまたま見たテレビのスペシャルドラマ「GTO REVIVAL」。
鬼塚反町英吉はなんと、彼なりに時代に適用しようとしているところが見られ、結構うまい作品だなあ、と思った。
大作感は薄いが、ノリとテンションは従来のまま
約30年ぶりの新作である。配信開始とほぼ同時に再生ボタンを押した私の手は微かに震えた。が、いざ本編が始まると緊張とは正反対の、ニヤッとさせられる瞬間の連続。大作感やゴージャス感、さらには作り手の気負いなどは見当たらない。序盤はシリーズでお馴染みとなった、作業車を用いての市街地での破壊的なチェイス。それが終わると、やや暴力的なやり口で敵の凄みを見せつけつつ、その緊張感をマーフィの飄々としたキャラが巧みに和らげ、事件の核心へとドカドカ踏み入っていくーーーという流れもほぼ同じ。後半、やや成し崩し的に収束を迎えるのも相変わらずだ。今回は若い新キャラもいるにはいるが、感嘆の声を上げずにいられないのは、やっぱり旧キャラとの再会場面。彼らもすっかりおじいちゃんになったが、共に繰り出すノリはあの頃のままなのが嬉しい。絶賛でも酷評でもなく、ごく気軽な気持ちで作品に親しめるこのテンション、全然、嫌いではない。
最高!!!
「ダイ・ハード」、「バッドボーイズ」など、有名な刑事物数多あれど、自分はやっぱりアクセル・フォーリー!!!
第一作の「スタジャン」、「adidas(カントリーだったっけかな?)のスニーカー」の王道アメカジスタイルと軽薄なマシンガントークに隠された熱い正義感と友情に親子愛。
もうホントに大好物!
トップガン・マーベリック以来のオープニングの曲から鳥肌立った!!!
やっぱエディ・マーフィーはアクセル・フォーリーじゃないと!!!
しかし、映画館に足を運ばなくてもサブスクで家にいながらこのクオリティー作品を見られるなんて、凄く時代になったもんだ!!!
懐かしのオールスター大集合とファンサービス
エディ・マーフィ主演の大ヒットシリーズ30年ぶりの続編!懐かしのキャスト達も勢揃いし、シリーズ史上最大のお騒がせぶりを発揮する。
私が映画好きになるキッカケをくれたのが、この『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズ(特にトニー・スコット監督による軽快な語り口の『2』がお気に入り)。だからこそ、今作(4作目)の完成を今か今かと待ち侘び続けてきた。幾度となく続編の話が持ち上がるも、立ち上がっては消えて行くを繰り返しており(中にはアクセルの息子が登場するというアイデアもあった)、中々実現しないまま、前作から30年という時間が空いてしまった。
しかし、遂に最新作がお披露目された!
本作を一言で表すなら、【最高のファンサービスと同窓会】で間違いないだろう。ともすれば、本シリーズに関心のない人にとって、本作は凡庸なアクション映画の一作に過ぎないかもしれない。作中に散りばめられたあらゆるポイントは、ファンでなければ楽しめないものばかりだから。
ただ、アクセル、ビリー、タガートの3人揃っての絡みの少なさは非常に残念だった。3人全員が無事揃うのは、ラストのストリップバーへ向かう車中のみ。やはりこの3人でこその『ビバリーヒルズ・コップ』だと思うので、もっと3人で協力しながら捜査に取り組む姿が見たかった。それさえ満たしていれば、満点評価でも良かったのだが、このシリーズが本当に好きだからこそ「もっと!」と思わずにはいられなかった。
また、せっかくアボットという若手の刑事が加わったのだから、時代の変化について行けない3人を適時フォローするように対比させてみても面白かったと思う。タガートなんて絶対に「若いな…」とか「時代か…」とボヤいてみせるだろうに。
流石に時が経ち過ぎたか、主演のエディ・マーフィはともかく、ビリー・ローズウッド役のジャッジ・ラインホルド、ジョン・タガート役のジョン・アシュトンのアクションは控え目。年齢を考えれば皆それぞれ老体に鞭打ってよくアクションシーンを頑張ってくれたなとは思うが。というか、エディ・マーフィだけが異様に若い(笑)作中でもジェフリーに空港に送ってもらった際に弄っていたが、彼1人だけは本当に若々しい。
しかし、そんなアクセルも今作では弁護士の娘ジェーンを持つ父親。すっかり街の人気者になっている姿は微笑ましいが、父親としては事件ばかりで家庭を顧みず、マフィアに狙われせない為に離婚し、離れて暮らしているから娘とは疎遠。また、時代の変化と共に、かつてのアクセルの口八丁手八丁のやり口が通用しなくなってきた様子。それをカバーするジェーンの見事なアクセル2世っぷりが痛快で、今作は彼が娘との絆を取り戻す物語でもある。
ビリーは相変わらずの様子で、タガートと仲違いして警察を辞め、探偵事務所を開いて独自に捜査している姿が、アクセルの影響で無鉄砲な方向に進んだ彼らしい。油断して敵に捕らわれてしまうのも、救出されて久々に再開したアクセルの無茶っぷりにニヤニヤする姿も「あ、ビリーだ!」となった。事務所にランボーのポスターが貼ってあるのは、『2』を観たファンならニヤニヤさせられるし、彼だけ未だ独身の様子なのも解釈一致。
タガートは職務復帰し、ビバリーヒルズ署の署長になっている。『3』では引退して隠居生活を送っている事になっていたが、なんやかんやで無しになった様子。署長のポジションはかつて、『2』のラストでボゴミルが就いたポジションなのも感慨深い。そんな立場から、最早苦労人では無くなったかと思えば、奥さんとの生活に疲弊しつつ、肝臓を悪くしてエクササイズや薬を服用している様子には、あの頃の苦労人感が出ていて嬉しい。
「アクセル!お前今度はヘリ盗んだのか!」は最高だった。
だからこそ、出来ればクライマックスでは3人無事揃っての「いざ、決戦!」感が欲しかったのは否めない。グラントの屋敷に乗り込む際、どう乗り込むか困り果てているアクセル達にアボットが「援軍が必要だ」と発した時に、タガートが駆け付ける展開が欲しかった。そう、まさしくシリーズ第1作でメイトランドの屋敷にアクセルとビリー2人だけで乗り込もうとしていた瞬間に、彼が駆け付けてくれたように。
それか、ビリーの救出は中盤辺りで済ませて、それと引き換えにジェーンが攫われてしまい、SDカードを渡さざるを得ない状況に陥らせる。そこからジェーン救出作戦で3人+アボットが力を合わせる展開でも良かった気がする。ビバリーヒルズ署でアクセルがタガートに言った「刑事(デカ)になれ」という台詞が活きてくるし、トラックで屋敷に突っ込むアクセルに、呆れたタガートが「アイツだけ若くて羨ましいな」なんてボヤいても笑えただろう。
年齢的な話で言うと、敵の親玉グラント警部役にケヴィン・ベーコンと、敵も味方もおじいちゃんだらけなのは笑える。登場から1発で「あ、コイツ悪者だ」と分かる胡散臭さは流石。
アクセルの娘ジェーンは、父親を恨みつつも、口八丁な様子はバッチリ彼の遺伝子が受け継がれているし、弁護士という正に弁の立つ者がなるべき職業なのも頷ける。父親譲りの頑固さと正義を貫こうとする姿勢も立派な2世っぷり。てっきり、彼女は『3』のラストでアクセルといい感じになったジャミスとの子かとも思ったが、話を聞く限りは違う様子?
新しく捜査メンバーに加わるアボットの、話の分かる且つ意外と間抜けな部分のあるキャラクターもこのシリーズらしく、年老いて全盛期の馬力を出せないアクセル達を良く援護(介護)している。銃の腕前は確かだが、まさかヘリの墜落事故を起こしてトラウマになったから刑事になっていたとは。
かつてアクセルの相棒という名の振り回され役だったジェフリーが、今やアクセルより立場が上の本部長補佐になっていたのには驚いた。すっかり年老いてしまっていて、最初は誰だか分からなかったくらいだ。しかし、時代の変化に犠牲となりつつも、相変わらずアクセルの為に働く姿は泣かせる。
画廊の販売員に、胡散臭い武器のプロデュースと、度々シリーズに顔を出しては強烈な個性を放っていたセルジュが、今作では不動産屋として登場する。歳を取っても相変わらずの変人っぷりと、人の名前を正しく発音しない様は見ていて安心すら覚える。
他にも、さりげない台詞や小物に懐かしさが溢れていて、鑑賞中何度も「あぁ、懐かしい…!」という気分になった。
このシリーズを語る上で忘れてはならないのが音楽!
開幕早々、シリーズ第1作目のオープニングを彷彿とさせるGlenn Freyの『The Heat Is On』をバックに映し出される、現在のデトロイトの姿。
宝石商殺しの強盗団との除雪車による街中でのカーチェイスシーンは、『2』のタンクローリーのシーンが過ぎるが、曲も同作のBob Segerの『Shakedown』という最高の選曲。そもそも、宝石絡みの事件というのも『2』の冒頭と共通している。
様々なアレンジで披露されるシリーズのメインテーマ曲である『Axel F』は、掛かるだけでテンションが上がらずにはいられない。今回は作中のテーマだけでなく、エンディングでもLil Nas Xの『HERE WE GO!』でアレンジされて披露されている。
とにかく、作中のありとあらゆるシーンに懐かしさが溢れていて、ファンとしては存分に懐かしさに浸れる一作だった。しかし、出演陣の年齢を考えると、やはり「せめてあと10年早ければ!」とも思ってしまうし、アクセル達3人の絡みをもっと見たかったのは間違いない。
それでも、久々のシリーズ復帰を快く引き受けてくれた懐かしのキャストの面々。度重なる企画頓挫や監督交代にもめげずに、最終的にメガホンを取ってくれたマーク・モロイ監督。懐かしさに溢れた物語を紡いでくれたウィル・ビール、トム・ゴーミカン、ケヴィン・エッテンら脚本陣に拍手を贈りたい。
最後に、今作がNetflix独占配信作なのが悔やまれる。これは是非とも劇場で観たい一作だった!
30年ぶり4作目
四作目の製作発表は三作目(1994)のすぐあとに既に立ち上がっていた。が、結局30年が費やされ、その間にも紆余曲折があったようだ。
ひさしぶりのことには(当然ながら)ひさしぶりだなあという感慨を持つものだが、おそらく「ひさしぶりである」ことはもはや現代コンテンツの特徴あるいはセールスポイントでもある。
やがて何もかもが「ひさしぶり」になっていくのだ。
たとえば結婚できない男やあぶない刑事やブレードランナーやトップガンや砂の惑星やマッドマックスやゴーストバスターズ・・・。
それらのドラマや映画だけでなく、かつてアイドルorタレントだった誰某が、インスタに写真を投稿すると「変わらぬ美貌に絶賛の声」というネットニュースが毎日あがってくる──ことも今やありふれた「ひさしぶり案件」である。
顧みるとこういった「ひさしぶり案件」もしくは「昔取った杵柄案件」に遭遇することは、もはや日常的なことだ。
それは物理的・直接的には医療が進んだことでわたしたちが長寿になり、老いても動ける健康な身体になったことに所以しているのかもしれないが、実際このビジネスを動かしているのは「記憶」である。
アイドルorタレントのひさしぶりのお目見えに「変わらぬ美貌に絶賛の声」があがると前述したが、たとえば今井美樹が「ひさしぶり案件」的にメディアにでてくると、某ヤフコメ欄は1997年の略奪婚(と称される)話題で埋め尽くされる。
人は忘れないが、同時に忘れてもくれない。すなわち記憶は確実性の高い約束であり、クリティカルなセールスポイント=釣りに使える。
本作Beverly Hills Cop: Axel Fも、愉しさの半分以上はreunionによるものだと思う。なにしろ30年ぶりである。映画内の登場人物も「ひさしぶりだ」と言っている一方、観衆も「ひさしぶりだ」とニコニコしながら見ている、という確実性の高いビジネスだった。
このビジネスモデルは、記憶やreunionに頼っている以上、前と同じことをやればいい──という使い勝手にも優位性がある。
で、アクセルはいつもどおり、ぜんぜん面識のないところへ訳知り顔で突っ込んでいくのだった。
まったく無関係の場所へ、そこにおける完全なプロパーであるかのような顔や口調や言動で踏み入っていく──これはおそらくエディマーフィーの独壇場であり、48時間でもビバリーヒルズコップでも映画の脈所になっているが、それがひさしぶり感とあいまって、さらに愉快だった。
また総じて黒人は年齢が解りにくいという現象がある。たとえばゴーストバスターズフローズンサマーの最年長は旧バスターズでもっとも若く見えるアーニーハドソンである。ここのエディマーフィーも若若しくトレードマークのスタジャンが似合っていたし、悪ガキっぽい台詞に違和感がなかった。
逆に、それ相応な年齢に見えてしまうジャッジラインホールドやポールライザーやジョンアシュトンのコミカル演技には「まあreunionだからいいか」と許容せざるを得ない苦しさがあったのは否めない。
監督Mark Molloyはこれが初長編で、マーチンブレスト、トニースコット、ジョンランディスときた後釜となる大抜擢だが、前述のとおりreunionが愉しさを形成してしまっているがゆえに、そこまで完成度にこだわる必要のない映画だった、とは言える。
よって映画は悪くないが、冒頭で述べたように「やがて何もかもが「ひさしぶりのこと」になっていく」のがこれからの記憶ビジネスである。
だからゴーストバスターズのようにreunionに加えて新しいファンを取り込んでいく工夫がこれからの記憶ビジネスには必要なんじゃなかろうか。──と考えたときに本作やあぶ刑事みたいなreunion要素だけのものは主張が弱い気はした。
ところでビバリーヒルズはロサンゼルス郊外の高級住宅街である。
おさらいだがビバリーヒルズコップの設定上の面白みは、犯罪地帯であるデトロイトの破天荒なストリート型刑事アクセルが、管轄外のお上品なビバリーヒルズへやってきてお上品な人たちを相手に荒療治をすることのギャップにある。
謂わば金持ちの風俗や生活様式をばかにするのが面白さにつながっているのであり、アクセルがビバリーヒルズ入りするとき車窓から見えるいかにもリッチな人々を満面の笑みで眺めるシーンがあるが、あれがビバリーヒルズコップの精神性であり、言ってしまえば不当に金を得ている巨悪と上流階級の趣味はビバリーヒルズコップの中では同じく嫌悪される敵である。
つまり金持ちや金持ち的なやり方に「けっ」と思う気持ちがビバリーヒルズコップがヒットしたことの真因なのであって、観衆は庶民に寄り添い上流階級趣味を小馬鹿にするアクセルにたいして声援を惜しまない。
が、現実のエディマーフィーはビバリーヒルズ的なセレブである。
わたしたちは金持ちや金持ち的なやり方に「けっ」と思う気持ちがある一方、貧乏も貧乏人も好きではない。つねに庶民的なスタンスを取ろうとするが、ビバリーヒルズ的セレブ生活を手に入れたいとも思っている。
もちろんそれは今じぶんがどっち側にいるかにもよる。
そんなわけで映画の中の登場人物たちの30年ぶりのreunionは愛しかったが、30年前と現在のじぶんを比べたら、なんとなく落ち込んでしまったという話。w
imdb6.6、RottenTomatoes67%と79%。
"映画の見過ぎだ"鉄板プロット&要素の詰め合わせ総体感はあるけど、ちゃんとおもしろい!なんと言ってもコレが一番!!
身軽さを失っても、マシンガントークお調子者な口八丁っぷりとその勢いのあるカリスマ性は健在!体は重そうになっても、元々はキレキレだったことを思い出して本作でも大暴れ!!
捕まりながらもアクションを追いかけるクラシック・アクセル・フォーリー?映画の見過ぎだ。お馴染みのファッション・音楽に懐かしい顔とノスタルジア、今の時代にも適合しながら老兵は死なず、まったく変わらんな。道を渡ったダイナーもいいけど、同窓会はステーキハウスで。ただいま、ネットフリックソ!おかえり、アクセル・フォーリー!ウェルカムバック。
疎遠になった娘との絆作り。全体的によく見るありがちな王道プロットではあるけど、大いに楽しめる難アリ親子関係な父と娘のコンビ。おまけにそれが旧友の調べていた事件というのもあるある。この時代にマクガフィンがSDカード争奪戦なんて、一昔前かいつの時代だよ、とも言いたくなる。俺は停職中に活躍する!後ろ盾が無い状態で戦いに挑むパターンのやつ。
君の年なら引退モードだろ。俺の居場所は現場だ。お前が街を必要としている辞める辞める詐欺。"新作が作れない"と言われるようになって久しくヒットコンテンツを擦るだけ擦り倒す今の御時世では『ダイ・ハード』等枚挙にいとまがなく、例えばデ・ニーロ&アル・パチーノコンビ等ベテランもいくつになっても刑事など現場役を演じ続けられるし、だからこれからはリアル警察官も本人の意志さえあれば何歳まででも刑事現役続けられるようにしないか?
ジョゼフ・ゴードン=レヴィットも、アーロン・テイラー=ジョンソンも昔はナード役枠だったのに、いつからかイケメンになってアクセル世代だけじゃなく、時代は変わった。年の差コンビも組むけど、新世代にとって追われる側は初めてだ。そして、初登場シーンから見るからにいかにも悪役・悪徳警部なケヴィン・ベーコン。
決め手は、父親譲りの手錠外し?だから一瞬であれだけの動きが間に合うかなんて気にするのは野暮ってものだ。いつまでも親は親で、子供は子供。娘の年が父親歴。謝罪の言葉も、面と向かってちゃんと言葉にすること。
No bonding.
Stay safe.
娘と性交渉を
♪The Heat Is On (Soundtrack Version)
Shakedown/ボブ・シーガー
Neutron Dance
出来映え、キレは悪いが‥
愛がある。
フットワークの軽すぎる?ストリーミングメディアのお陰か、最近数々の名作フランチャイズ・(最後の)カムバック作があって出来の良いの悪いのもありますが、概して成功作の多くには
・昔の作風や音楽に囚われすぎず(加えるのは塩一つまみ〜一振り程度)、自然に現代雰囲気や当世の流行り効果を取り入れる
・ストーリーの趣向も過去の成功のおなじみから離れる(つまり基本的に別物)が、気にさせないよう展開を速くバッサリorアッサリ見せる
・娘や息子、新米への物語的世代交代が必須(というか主人公の老いた活躍の支え)でその絡みや演出が肝
かと自分では思ってます。私にとってそんな典型的な及第点作品は「ダイ・ハード」(名作とは言ってない)辺りです。
客観的には、上記3点を上手く織り込めていない本作は名作、快作とは言えないかも知れません。
ただ良く考えると、本作はこういった「締めのカムバック作」ですべき要点を殆ど敢えて無視した珍しい、いや果敢な映画とも思えます。
中盤はちょっと普通に進行がダレますが、思えば以前の2、3作目もそうでありある意味“おなじみ”(エディ大成功を切り拓いた一作目は流石にキレが違いますが)。つかみに重要な序盤〜は、昔ほぼそのままの音楽とハチャメチャアクション展開(エディの若干のスロー化がある意味リアルで良し)で、昔の仲間が皆アクセルより確かに偉くなったり引退してたりまた明らかに老けて描かれていますが、アクセルは未だヒラ刑事?のまま、基本的に昔と同じことを30年やっている設定です。そしてスロー化・パパ化は兎も角、捜査専心の行動原理は昔のまま、年寄りの冷や水ぽくすらない。
悪役ボスが出てきた瞬間に分かりアクセル自身がそう言ってますが、これを今どきの刑事物で陳腐と言うか明快な進行設定と言うかは本作を「犯罪都市のコップ映画」として見たいか「エディ・マーフィーのアクセル・フォーリー映画」として見るかにより印象・評価が端的に変わるでしょう。私は、スミマセン80年代を知るおっさんですので自然と後者であり、従って映画もラクに気持ち良く見進められました。
年月を経て涙もろくなった、郷愁じみた自分のモノの見方を大評価はしませんが全否定もできません。そんな私が本作を見ると、この映画には昔大成功、大活躍、ハチャメチャ展開して劇場の皆を楽しませた「ビバリーヒルズ・コップ」と、その未だ死んでいない、隠居しない主人公への愛があるように思えてしまうのです。
若い世代の二人がイマイチ作中の役どころ、要求される演技共に“世代交代”とはなっておらず役者さんやファンには少々不完全燃焼かも知れません(ホントはそことても大事ですが‥)が、今回アクセル・フォーリーのリハビリ作として堪忍願いたいところです。
結論として私は楽しく鑑賞できました、劇場の大画面で見てもイイ映画ではないかと思います。
オリジナルテイストを残しながらも現代に通用する、ちょっとレトロなアクション・コメディに仕上がっていてすごく楽しかった!
大不評だった前作“3”から30年ぶりの続編
本作のエディ・マーフィーさん演じる主人公アクセルフォーリーも3と同様に1と2の様な底抜けの明るさやマシンガントークは無いけど、代わりに本作では疎遠だった娘との再会がバックボーンになるのと還暦を過ぎたエディさんのハードながらも程よく柔らかで優しげな雰囲気がとても心地よく、アクションとハートウォーミングなストーリー展開が絶妙なバランスで描かれ、全体としてすごく見応えがありとても良かったです
グレン・フライさんの歌う1作目のオープニングナンバー「The Heat Is On」とボブ・シーガーさんの歌う2作目のオープニングナンバー「Shakedown」をバックにデトロイト市街をぶっ壊しまくりながらのカーチェイスで始まるノリノリのオープニングから全編通してテンポがよく最高に面白かった
キャスティングも良かった
エディ・マーフィーさんは還暦と思えない若さに加えシブさを増してとてもいい歳のとり方をしてるなと思いました
そして今回のヴィランを演じるケヴィン・ベーコンさん、世界を席巻した80年代ミュージック映画の代表作の1本「フットルース(1984)」の主役で名を馳せた人で、この人も66歳とは思えないイイ感じでメチャクチャカッコ良かった
そんなケヴィンさんとエディさんとの共演も見どころの1つですね
ローズウッド役のジャッジ・ラインホルドさんと前作には出ておらず多くのファンが心配したタガート役のジョン・アシュトンさんの登場も嬉しかった
2人共、エディさんやケヴィンさんととは違ってすごく年寄りになっちゃったけど、相変らずの小競り合いが観ていて楽しかった
更にアクセルの娘ジェーンを演じるテイラー・ペイジさんがセクシーで魅力的、全身から出る雰囲気がすごくカッコよくて素敵でした
疎遠だった父親とはじめは半目するけど徐々に和解していくストーリーラインも小気味よくて爽やか
と、往年のハリウッド製アクション・コメディみたいに観終わった後味が最高に気持ちいい作品に仕上がっていて大満足です
まだまだ行ける
パート3もあったっけ?
パート1,2の印象が強すぎて3のことをすっかり忘れてました
後輩32歳に『ビバリーヒルズコップ』知ってる?
と聞いたら
わからないっすね〜
との答え
そっか、そうなんだ
じゃ『48時間』なんてもっと知らないんだろうな〜
懐かしい面々が出てきて楽しかった今回の作品
貴方の考えはもう古いのよ的な場面もちらほらあってそれでもアクセルは全開で突っ走ってましたよ
自分の歳を感じる、共に月日を重ねたのだな〜と感慨深く見てました〜
ノリの良さは健在だが‥
まず、ダメなところを列挙。
昔の曲を多用するのはやめてくれ。
ストーリーが薄っぺらいところもうーん。
(過去作も同様、といえば身も蓋もないのだが)
フォーリーの最初の大暴れが終わるころには、本作が解決すべき事件が何だったか、観客はどーでも良くなってるぞ。
タガートは何歳だよ。米警察だって「定年退職」があるだろ?
1作目の時30代後半から40代前半だろ。それなら今や80近いハズだが。
(続編が10年遅かったな)
(同様のことは「バッド・ボーイズ」でも起きてる。主演2人が引退間近なのに、上司の警部がまだ現役(3作目で殉職)って意味分からん)
で良いところ。
フォーリーの話術というか強引にやりこめるところとかいいよね。
特に「黒人差別」をあえてネタにしたところ。
あと派手なカーチェイスも。
「ワイルドスピード」みたいな荒唐無稽じゃなくて、本物っぽくて好感が持てる。
事件解決という(本来の)メインストーリーより、娘との和解、がメインに据えられているのも新しいというか年相応で良い。
でも、キャラ的に「娘との関係に悩む父親」に見えないのは残念、というか御愛嬌か。
懐かしいあいつが、ビバリーヒルズに還ってきた!
「ビバリーヒルズ・コップ」大好きです。
30年振りの新作となれば、もう見るっきゃないでしょう!
懐かしの面々の再登場に、も~~~テンションマックスでした!が、みんなちょっと恰幅よくなってましたよね。まぁ、それだけの年月が流れていますから。
驚いたのは、アクセルに子供がいたこと。
年齢からすれば前作の「ビバリーヒルズ・コップ3」の時には、いたことになるんだけど、ごめんなさい、覚えてませんでした。って言うより「3」がどんな内容だったのかも???
でも、この新作は最高でした。
いかにも「ビバリーヒルズ・コップ」なアクションあり、笑いあり。そして、親子関係でホロッとさせるところなんか、オヤジ世代にはたまらなく、突き刺さりました。
でも、続きはもういいかな。
久しぶりの新作が、面白かったってとこで終わってほしいですね。
「ダイ・ハード」も「ランボー」も同じような感じで「5」まで出来たけど・・・
アクセルが帰って来た
面白かった!
キレッキレとは言い難い、年相応のアクションなのだが、やってることは相変わらずド派手で、口と頭の回転は速くて、娘とは親子関係で問題を抱えていて…と、自分の今の年齢で観ると、何もかも、ちょうどよく観られる作品だった。
エディ・マーフィーは63歳。今回、敵役のケヴィン・ベーコンも、もう66歳!
その歳には見えないような無理をさせるのではなく、その歳相応のというのも、充分に映画として面白くなるというのがよくわかった。
冒頭のヒート・イズ・オンだけで、テンションが上がったが、テーマソングを聞くと、「これこれ!」と思ってさらに爆上がり。
あっという間の2時間だった。
オープニングBGM グレン・フライの「The Heat Is On...
オープニングBGM グレン・フライの「The Heat Is On」を聞くだけでテンションがあがる。この過去作品を観たことあるひとは絶対に気にいる。
相変わらずコミカルで楽しい。
ケビン・ベーコンが出てきた途端…
やっぱりこいつが悪玉笑。悪人顔だなぁとつくづく思う。30年ぶりとは懐かしく、かつての仲間たちが老けたなと時間の経過を感じるが、エディー・マーフィーは若い。お馴染みの曲が心地良い。もっと破天荒で下ネタばかりの印象だったがアクセルも年取ったか。娘との会話のシーンに結構時間を割いた現代版ビバリーヒルズ・コップだった。
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