「TARGET」ヒットマン ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
TARGET
グレン・パウェルがたくさんの殺し屋のフリをするというところに惹かれての鑑賞。
アメリカのコメディの苦手な方の作品でした。
殺し屋に化けるというテンポの良さを期待したのに思った以上にスローに進む物語に謎のタイミングで入る笑いにちょっと振り落とされそうでした。
笑いのツボだとは思うんですが、ここが笑いどころですよってところで全く笑えなかったのが致命的でした。
ゲイリーが殺し屋ロンとして、1人の男としてマディソンとこれでもかってくらいイチャコラするのは見るに耐えなかったです。
アメリカはこんくらいフランクだってのは知っているとはいえ多すぎていらない供給の過多でした。
ラストのスマホの画面で指示しながらゲイリーとマディソンでやんややって切り抜けるところだけはしっかり笑えて面白かったです。
ただラストシーンだけはちょっと腑に落ちずでした。
ジャスパーに薬を盛って気絶させて、そこからゲイリーが窒息死させて…ここは史実を大胆に改変していてそこから子供達が生まれてワハハ〜って終わり方はいくらなんでも雑すぎるのでは?と思ってしまいました。
フィクションでのこのハッピーエンドならまだしも、実在した人物のやっていない行為を+αして映画にするのはゲイリーに少し失礼ではないのかと思ってしまいました。死人に口無しとはこのことなんでしょうか。
役者陣、特にグレン・パゥエルの七変化は観ていてとても面白かったです。
コメディチックになる時もあればクールにもなって、イカつくもなってと役職と演技が見事に噛み合っていて単調な物語に凄まじいスパイスを加えてくれていました。
自分とは相性が悪かっただけで合う人には合うコメディだろうなと思いました。んーちと残念。
鑑賞日 9/24
鑑賞時間 18:40〜20:45
座席 E-3