「鑑賞前に読んだ解説がちょっと理解出来なかった。それと結末が想定外だったヨ。」ヒットマン マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞前に読んだ解説がちょっと理解出来なかった。それと結末が想定外だったヨ。
鑑賞前に解説を読んだが、アメリカの犯罪捜査と主人公の設定がサッパリ想像出来なかったが映画を見て「へえ」と思った。
具体的には解説の 「警察への捜査協力のため偽りの殺し屋を演じていた」 という部分と、同じような「おとり捜査で殺し屋役となる」という部分が全く理解出来なかった。
そもそも「偽りの殺し屋」とか「殺し屋役」って何だ? というのが最初の疑問だ。
だけど映画を見て、アメリカでは殺してほしい人物を殺し屋に依頼する犯罪が多数ある事が分かった。そして、その対策として殺人の依頼者が殺し屋に殺人の依頼をした時点で逮捕するためのおとり捜査が行われているということらしい。
ここでやっと「偽りの殺し屋」 つまり 「殺し屋役」 というのが理解できた。
アメリカではこういった”依頼殺人” や ”おとり捜査” が世間の話題になる事が多いのかもしれない。もしそうならアメリカで生まれ育った人や、外国生まれでも長く住んでいる人にはよく見聞きする話で、この映画の設定や話も肌感覚で理解出来る事なのかもしれない。
依頼殺人というのは日本でもたまにあるが、ニュースや記事で取り上げられることは少ないというのが僕の実感だ。
ネットが発展する前は、裏社会に関わりのない素人が依頼殺人を思い立っても、じゃあ一体どうやって殺し屋と連絡を取るんだ見当もつかないというのが一般的な感覚だったと思う。
だけど今は闇サイトとか有るから、誰でも簡単に依頼殺人が出来そうではある。怖えー。
この映画は、おとり捜査の殺し屋役にモデルとなった人物がいるということだから、アメリカは日本に比べて依頼殺人がかなり多そうな気がする。
ぞれと結末が、「えー、マジかよ」ってぐらい超意外だった。
殺人事件がテーマの映画では、犯人が結局捕まらなかったり分からなかったりしてモヤモヤドヨヨーンとした気分で終わる事もある。
だけどこの映画みたく殺人事件が絡んでいても軽い展開で話が進むと、ラストは犯人が捕まったり殺されたりして、見てる方が「ざまーみろ、天罰テキメン。やっぱしバチが当たったんだよ」などとスッキリして映画館を後にする事が多いように思う。
ところがどっこい、何とこの映画は殺人犯がニコニコニッコリ、可愛い子にも恵まれて幸せな生活を送るという稀にしか見られない結末をむかえ、犯人がハッピーエンドで幕を閉じるのであった。
エエ~( ゚Д゚)、マジかよ、いやもうホントビックリしたあ。
よくある映画と違って、捕まらない犯罪も多々あるだろうから、リアルっちゃリアルなのかもしれない。
「おまわりさーん、ここにワルイやつがいまっせえ、つかまえて下さ~い。天誅ぅ~」
おしまい。