「懺悔の値打ちがあるか…。監督の自問自答。」成功したオタク t2lawさんの映画レビュー(感想・評価)
懺悔の値打ちがあるか…。監督の自問自答。
『推し』という用語が理解されるようになって、「熱狂的おっかけ」のような狂信的なイメージから、マイルドなレッテル貼りになったことが、本作の「邦題」およびスクリーン内の「日本語字幕」にスイート風味な少女性が加わったために、日本で興行が成立したのだろう。中身は熱狂的にオッカケしてたアイドルグループのメンバーが性犯罪をおかし、逮捕懲役となったことによる、唖然・茫然・憤怒・後悔・贖罪・悲観・諦観・再生という千々乱れる心を、一定の腑に落とすための儀式のドキュメンタリーである。まあそれを商業映画として発表する監督もしたたかではあるが。その迫力は十分伝わってきた。その点では、最近には稀に見る、剛腕なるドキュメンタリー作品になっている。
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