胸騒ぎのレビュー・感想・評価
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急にリアリティを失うラストの意味
お前、人にすすめたい映画じゃねぇよ
・・・オレ褒めてんだぜ? 分かるよな?
そんな談志師匠風の感想も言いたくなる一本
誰にもすすめたくない。でもそれは今作の持つパワーゆえ
それに他人にすすめられなくてもトリアーやハネケの映画が好きな人なら自然とたどり着くことだろう
設定はデンマークに住む主人公家族が旅行先の
イタリアで初対面の家族と意気投合する
「今度、家に遊びにきてくださいよ!」と誘われオランダの家まで泊まりにいく主人公たち
さて、どういう展開が待っているのか・・・
原題の『Speak No Evil』(悪口を言わない)を
『胸騒ぎ』とした翻訳にもセンスを感じるが、
作品理解を助けてくれるのは原題直訳の方だろう
違和感の積み重ねで紡がれた物語は、ラストに急にリアリティを失う
しかし、それはエンドロールの背景に映し出される宗教画と同じで、この作品の色を分かりやすく提示してくれる演出になっている
「デモなんかで一流の大学入学をムダにした」と米国の大学生を笑う人達の目に、この映画はどう映るだろうか?
ジワジワ系のイヤミス
旅先で仲良くなった家族に招かれて、彼らの家に滞在すると、なにかおかしい。
そのおかしさで、ジワジワと不安が高まってくる部分は、かなり面白かった。
結局、いやーな気分で終わってしまうスリラーなのだが、映画のフィクションとはいえ、加害者たちより、主人公夫婦の決断力のなさ、無抵抗の不甲斐なさが、そのいやーな源になっているのだと思う。
幸福度上位の国の作品
冒頭から不安を煽る音楽。しかし、ここでは何も起こらない。少し先に招待状が来る。
オランダ人夫婦(以降.男,女)は行動は不気味ではあるが決定的ではない。デンマーク人親子(以降.父夫,母妻,娘)もコミュニケーションは不足している。
娘がママと寝たいと言っているのに無視。夜の営み優先。他人の家でやるのか?
娘が裸の男の隣で寝ているのを見て、逃げようと言うが夫に逃げたい理由を言わない。娘がぬいぐるみを忘れたと泣くので引き返す。
男は息子に虐待的な振る舞いをする。夜、父は男の確定的な写真を発見する。連続殺人魔あるいは児童誘拐魔。逃げる決心をするがガソリンがない。ここでも妻に理由を言わない。ガス欠。そして、いよいよ………。
娘に対する直接的な描写。夫妻には服を脱がせる。見せてはいけないものを見せる描写。尊厳の剥奪なのだろうけど、むかつく描写。次の標的か、遊ぶ少女は上半身裸。少女の裸描写、今の時代これはOUTでしょ。
クレジットでは天使の様な絵と宗教的な音楽。映画全体にキリスト教に関したメッセージが有るのか?
鑑賞後の、この胸糞悪い感じ。本当は無茶評価を低くしたいが、この感想こそ この映画が存在する意義でも有る。だから高いのか低いのか分からない評価、評価3.0とします。
ホラーの仮衣を着た…
ホラーや胸糞というジャンルでは語れない、宗教的(または哲学的)な映画。もちろん奥歯を噛み締めてないと見てられないシーン、心理的に追い詰められるシーンもありますが、それだけでは語れません。あの絶望的なラストシーンを観てまず思ったのは「罪とは」ということでした。「君が差し出したんだ」というセリフがとても印象深いです。いろんなことを考えさせられました。
こんな恐怖ちょっとない程
まあ、怖い! 本当に恐い、ラストに至っては観た事を後悔しかねない程の衝撃に言葉もない。
デンマークとオランダなんて、貧困政治の日本と違って北欧の先進国。国ごとに言語は異なるかも知れませんが、地理的に近く民族も入り乱れ、習慣も似かより、数か国語を操って普通かしらんと思ってました。よくある米国と英国のカルチャーショックなんて映画にもありますよね、同じ言語でもこの有様ですから両国の相違は私達の思う以上なのでしょう。まずは、その辺りに驚きました。とは言え、車で行けられるのですね、フェリーに乗って。言葉もフツーに母国語の他に英語が喋られるのが当然で、だから成り立つお話でもある。
基本はごくフツーの人々なのに何か変? その積み重ねで違和感が増大した時には時すでに遅し。古くは「ローズマリーの赤ちゃん」1968年、「ゲット・アウト」2017年、「ミッドサマー」2019年、など結構あるけれど、後味の悪さで行ったら、際立ちますね本作は。
イタリア敢行旅行中に知り合ったデンマークの一家とオランダの一家、是非ウチに遊びにいらっしゃいよ、で映画が始まる。こちらは女の子を連れて、先方には男の子がいる、けれど男の子は「生まれつき舌が無いから喋られない」なんて奇妙な説明が入る。これがラストのおぞましさに繋がるとは露知らず。
ところ変われば習慣も異なる、を言い訳に些細な食い違いも飲み込んで、飲み込んで。しかし次々と疑念が重なり不審に変わる。一旦は無断で帰国しかけたにも関わらず、女の子のぬいぐるみの置忘れで戻る羽目に。熱心かつ執拗な説得に屈し、もう一晩が最悪の事態に繋がってしまう。
結果的にこの悪魔の夫婦の目的も、どうして捕まらないのかも含め、一切の説明もない。そもそもこんなに手間暇かけて悪事を繰り返すメリットは何? こいつらの収入源は何? ラスト近くの別棟には多数のトランクが並び、びっしりと幾多の家族の写真が並ぶ、すべて幼い子供のいる家族ばかりが。運河のオランダであり、山が一切なく、ひたすら平原のような光景で、こんな悪魔の住みつく場所があるのかしらとも思う。
しかし、ラストに向かっての多数の「ひっかかり」の積み重ねが映画としては良く出来ているのも確かなのです。その辺りを邦題「胸騒ぎ」で表現したのでしょう、原題は「Speak No Evil」なんですね、こっちの方がなんとなくラストを暗示してますよね。
好き嫌いを除けば作品としてはよく作ってると思う
だけど後半(特に終盤)がひたすらに胸くそ悪くて、再び見たいとは思わないし他人にも勧めにくいという作品。ブラムハウスでリメイクが決定済みだとかいうことだけど、どういう方向に持っていくのだろうか。
なんかね
まぁ普通に退屈はしない映画だったけど、現実的な主人公だし、我が子も想いの癖に最後なんなんあれ?てなった。全く感情移入はできなかった。ずっと不安な感じが続いて気持ち悪かったけど、それはすごく面白い体験だった。帰りのスーパーで人間不信になった。ありがとう
『セブン』、『ミスト』に比肩する、すなわちもう二度と観ないけどまごうことなき傑作
デンマークから家族と共にイタリアの閑静な田舎のヴィラを訪ねたビャアンは同じく家族連れで宿泊していたオランダ人のパトリックと意気投合。数週間後ビャアン達のもとにパトリックから自宅に泊まりにこないかと誘う招待状が届き、快諾したビャアン達はカーフェリーでオランダに渡り人里離れた家を訪れるがそこでふと感じた胸騒ぎがじわじわとビャアン達の神経を蝕んでいく。
旅先では違和感を感じなかったパトリック達の人懐っこさに潜む強引な押し付けがましさや無作法にイラッとさせられながらも何とか受け流しているうちに侵されたくない領域にまで土足で踏み込まれることになりジリジリと神経をすり減らしていく様は人間関係あるあるに満ちていて観ているこちらもイライラが募り、不愉快さを回避するための二者択一を何度も何度も試されその度に間違った方を選択をするビャアンがパトリック達の正体に気づくカットにゾッとし、その後目を背けたくなることしか起こらないクライマックスに絶望しエンドロールを眺めている心中にはこの言葉しか残りません。
・・・観なきゃよかった。
『落下の解剖学』では家族内での断絶の象徴だった言語の違いが、本作では二つの家族の間に横たわる断ち難い断絶を象徴していて、お互いに何を話しているか判らない疑心暗鬼が終始不協和音として劇中に響いている感じももうとにかく不快。オランダの歌姫トレインチャ・オーステルハウスの美しい歌声も挿入されたりしているのですがそれも全然耳に入ってこない。嫌なものしか映っていないし嫌なことしか起こらない居心地の悪さに耐え切れなくなってうっかり笑ってしまうことにも我ながらビックリするわけですが、その方向感覚を失った条件反射が本作の肝であることにクライマックスで気付かされてしまうストーリーテリングの巧みさにタコ殴りにされて、監督・脚本を手掛けるクリスチャン・タフドルップに対して殺意すら覚えます。ホンマ北欧映画ってエグってくるなぁ、もう!
ちなみに英題タイトルはSpeak No Evil、悪口を言っちゃいけないという良識がズタボロに引き裂かれる悪趣味に血の気が失せました。
『セブン』、『ミスト』に比肩する、すなわちもう二度と観ないけどまごうことなき傑作。とにかく不快なので興行成績でも25位にも入ってないくらい人が入ってないことに胸を撫で下ろしています。
ということでこれっぽっちもオススメしませんよ、物凄い傑作ですけど。
なんて理不尽な・・・
ホスト側の目的がわからない。
さらって何がしたいのか?
あれだけの数の犯行を犯したら捕まらないか?
ラストは何故抵抗しないのだろう。
娘が連れていかれたのに無抵抗。
あの時確認できた武器はハサミくらいだったのに。
娘の無くし癖がムカつく。
大事ならキチンと持ってろよ。
パンフレット大き過ぎ。
保管に困るよ。
思ったより胸糞悪くはなかったな。
事前に色々な感想を読んでみたけど、もっと胸糞悪いのかと思ってた。
最近は独特な雰囲気の北欧系ホラーが増えてきてちょっと嬉しい。
期待度○鑑賞後の満足度○ 邦題よりも原題の“Gæsterne=「客」”よりも英題の “Speak No Evil”が一番ピッタリくるホラー。怖いシーンは殆ど無いのにゾッとするこれぞホラー。
①コミュニケーションをするための共通語である英語では無難な事を言ってるのに、各々の母国語で交わす夫婦の会話では本音が出てるというのが妙にリアル。
②饒舌な映画ではない。勿論、会話もふんだんにあるのだが、殆ど日常会話の域で恐怖を煽るような台詞は無い。
それでも不穏さや薄気味悪さを感じさせるのは殆ど映像である。
そういう点ではこれ又映画らしい映画。
③隣に引っ越してきた人が実は殺人鬼だった、引っ越したら隣の人が異常人格者だった、ルームメイトを募集したら怖い人だった、突き会ったらヤバい人だった等々といった出会い系、或いはシチュエーションホラーは数々あって、これもその変奏曲の一つだから、とれだけアイデア・プロット・構成・演出が他の有象無象のホラーと差別化されているかがミソ。
④冒頭、曇りガラスを通して何とか見える林の中の舗装されていない道を走っているシーンから不穏。
と、一転陽光眩しいイタリアのリゾートへ。
お互い旅先で知り合い意気投合た一組の夫婦。
オランダ人夫婦の夫の方はやや押しが強くてウザそうだか悪い人ではないみたい。
しかし、
人の家でセックスすな
日常にある胸糞とのことだが、家から出て人と関わってたら、こんなことよくあるしなと思ったし、この嫌な感じを感じたくないから、俺、家にひきこもってるし、友達もいらないんだなと再認識した。というか、招いた家族のほうが失礼という映画のようだが、招かれた側のほうもけっこう失礼よなと思ったな。人ん家でセックスするとか言語道断だろう。前半から中盤にかけてはそんなありふれた日常を見せられて、金払ってわざわざなんでこんなの見せられてんだろうて思った。終盤、さらってから殺すあたりはけっこうリアルに感じたな。死体片付けるとこまでちゃんと描いてほしかった、グロ映画好きとしては。
イヤな映画...😩
久々に胸糞の悪いイヤな映画を観てしまった...
男の子が可哀想で観ていてツラくなっちゃいました。
もう二度とこの作品を観たくありません
クライマックスの車内のシーンではいくらでも反撃出来たのに、あの旦那ホント弱っちい(笑)
ハリウッドリメイクされるようだけど、最後は反撃して異常者夫婦を逆に崖の下へ突き落として殺すくらいのスリラーアクションにしてもらいたい
原題Speak No Evilは良きタイトル👅
想像を超えるから怖いのであって記念すべき初の「ホラー映画ソロ観賞」デビュー作品。
現状からの脱却、自分の限界突破、なんかそーゆーのがしたいと思って試みました。「もう見る前の自分には戻れない」とか「史上最恐の胸糞映画」とか事前の触れ込みが凄すぎてめっちゃドキドキはするものの、怖いもの見たさと「心霊系ではない」というある種の安心感(?)からワクドキしながら観ておりました………が…………
学んだこと。
ホラー映画の怖さの源泉って①設定そのものが怖い②純粋に映像が怖い③予想ができなくてコワイ、の3つに大別されるのかな。この作品については①②は無いので、③を如何に楽しむかにかかっていたのかと思うけど、予想通りの展開に戦々恐々としながらも期待していたような捻りもなく敢えなく終了。退場する際にちらほらと聞こえる『もう一捻り欲しかったよねー』の声にみんなも同じ気持ちだったと聞いてちょっと安心。
でもそれならば何故にこの作品の評価がこうも高いのか。みんなが『胸糞』だと言ってる理由はレビュー等を読んでいてわかったけれども、自分自身はそこに全く胸糞感を感じることがなく、むしろ自分には常識的感覚が欠如しているのではないかと不安にすら思えてきてしまった😅
アタシがアタオカかどぉかさはさておき、ソロ観賞デビューは思いの外物足りなさすら感じてしまう結果となったため、もう一本怖そうな映画を連チャンソロ観するという初回から暴挙に出た日曜の夜。
その叫びが届いていれば…
イタリアバカンスで偶然出会ったオランダ家族と仲良くなったデンマーク家族が、お家に招待されて楽しみにおじゃましたものの、いくつもの違和感の果てに…といった物語。
序盤は不穏なサスペンス作品といった感じ。
オランダ家族は初見は良い感じなものの、徐々に徐々に…悪気なくやっているような雰囲気が逆に不気味ですね。
まだまだ直接的でないものの、どことなく積み重なる違和感…なんだこのスッキリしない感じは⁉
と、思いながらいよいよ事が動き出し、オバケホラーなんて可愛く思えてしまう程の戦慄展開に!
ここ最近、仕事のストレスもあり映画でも集中力が途切れがちなワタクシも驚くほど引き込まれる展開‼怖いやら悲しいやら激しい怒りやら湧いてきて…いゃ〜ほんと、どんな気持ちにさせるのが目的だよw
そんなこんなで、嫌〜な気持ちになる作品ですが、色々引っかかっていたアレやコレやが見事に回収されていく様はある意味爽快感を感じるほど!
気軽におすすめできる作品ではないですが、本当に良く出来てるな〜と唸らされた作品だった。
しかし人間不信が深まっちゃいますね〜。
この雰囲気を台無しにしても良いから、エンディングでNG集とか流して欲しくなった(笑)
久々に胸糞映画を見た
オランダ人夫婦の正体は一体何者なのか、警察には連絡がつかないのか、夫婦の間の男の子は一体誰か。もう、救いのないエンディングにげんなりしてしまった。娘もウサギのぬいぐるみくらいしっかり胸に抱えておけ~!
完全ビジネスだな。
北欧物は好き。
少しネタバレ含みます。
前半戦は監督の実体験がベースの居心地の悪い薄気味悪さの積み重ね。
後半ホラーかと思ったらそこかよ!な社会派ネタ(?)だった。しかしやり方手間かかり過ぎじゃないだろか?
最近はマイクロニードルで眠らせたり、車に引き摺り込んだり、、その方が簡単で効率良い様な気がするけどなぁ?
なんでわざわざ一緒に暮らしたりするんだろう?
品定めか?
最近YouTubeでよくリアルなkidnap動画をよく見かける様になった。日本も欧米の様に子供が1人で歩けない世の中になるのかも知れない。
私にはキツすぎる。
いや、悪いことなんかした?
子供がいるわたしにはキツすぎて全てが不快でした。映画としてはよくできているんでしょうけど、内容があまりにも不快。
いやいやもっとなんかできただろ。夫よ。
絶望的な映画としては秀逸だけど。
もう一度いいます。
悪いこと、した?
多分もう一生みない。
違和感
ホラーって事だけ情報を入れて観ました。
原題は『SPEAK NO EVIL』
オープニングで、このタイトルが表示された時ギョッとした。
見覚えある言葉、同じタイトルの曲を知っている。
観たあと意味を調べたら“悪口を言わない”とか“言わざる”って意味があるらしい…
なるほど、このタイトルは合ってる。
『胸騒ぎ』って邦題は、合わないな…と思って観てたんだけど、最後まで観たら、コレはコレで…。
天才的に人を不安でイヤな気持ちにさせる映画で、何かが起こりそうな不穏な空気に心をかき乱され、不安と焦燥感に支配されます。
どうなる?どうなる?と引き込まれ観てました。
『サイコ』を連想する天才的に不安を煽る不穏な音楽、素晴らしい役者による迫真の演技…
胸クソわるく観賞後の気持ちは最悪だけど、完成度が高くホントよく出来てます。
胸クソ映画はキライだけど、あまりの完成度の高さに2回観ました。
好みじゃないので、個人的には75点ぐらい
こういうのが好きな方には、オススメです。
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