「追悼の日。祈る者の心が穏やかになる良作」パレード おひさまマジックさんの映画レビュー(感想・評価)
追悼の日。祈る者の心が穏やかになる良作
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震災から13年の今日、良い意味で期待値通りの内容かと。
津波の表現もあるため、ここだけは人によって閲覧注意だろうか。
但し、物語はあまりそれにとらわれる事なく進む。
現世に思い残すことがある者がただよう世界。そう書くと完全に「うらめしや」のイメージになってしまいそうだが、この作品のそれはとてもハートフルで、明るく、明日を照らすようなイメージ。これにはとても好感を持った。
さすがオールキャストと言ったところ、見ていて安心感があった。
その中でも特筆すべきは、リリー・フランキーの演技。不安定さと人徳の間をぬったキャラ作りは、彼ならではのモノに思えた。
ラストへの話のまとめ方は、様々な意見もあろうが私には良かった。
それぞれのテーマが未来であり、希望であったから。
ネトフリでいつの間にかナナの映画を見ていたってことね。よきよき。
気になるポイントひとつだけ、
終盤・美奈子(長澤)に、密かな想いを吐露するアキラ(坂口)であったが、長澤まさみにそんな笑顔でハグされてしまったら思い残すことが増えて、ことさら成仏できなくなりますって!
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