「あまりにも知らなさすぎた現実を見て」マリウポリの20日間 Ykkuooさんの映画レビュー(感想・評価)
あまりにも知らなさすぎた現実を見て
どう感想を残したらいいか分からない。
とにかく悲しかったし、怒りが湧いた。
せめても涙を流さずに最後までしっかり観ようと努めたけれど、あまりの理不尽さに涙が溢れて、胸が苦しくなった。
劇場内の人も、みんな泣いていた。
同じ時代に生きて、こんな戦禍にある場所もあるのに、それを知りもしようとせず平和ボケしていた自分が恥ずかしくなった。
そして今はそんな気持ちなのに、この現実を知っても数日経つと、またいつもの日常の中で、ウクライナの現状を憂うことが薄れていくんだとも心のどこかで分かっている。
どうしたらいいんだろう。
知ること自体が大事だとよくいうが、知るだけでは胸がかきむしられる想いにただただなるだけだ。
この記者の人が、娘から「この戦争(マリウポリ)のために何をしたの?」と聞かれた時に、何と答えられるだろうか、何を伝えられるだろうか、と
触れる場面があった。
自分はこの現実を見て、何ができるだろうか。
ただただ忘れずに祈ることしか今は思いつかない。
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