「(オンライン試写会は内容に関係なくネタバレ扱い)」マリウポリの20日間 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(オンライン試写会は内容に関係なくネタバレ扱い)
今年160本目(合計1,252本目/今月(2024年4月度)34本目)。
(前の作品 「人間の境界」→この作品「マリウポリの20日間」→次の作品「ゴジラ×コング 新たなる帝国」)
正規の公開日より3日ほど早くオンライン試写会に招いてくださったfansvoicejpさまに感謝を。
映画というよりドキュメンタリーで、NHKでもともと放映されていたようです。ロシアのこの侵攻は当時は毎日のように報道されていたことはご存じの通りですが、戦争の拡大にともなって一つの都市「だけ」を追って報道する(される)ことは少なくなりました。
この映画はそれを一つの都市に焦点をあててまとめなおした、という立ち位置になります。
どうどこをとらえてもドキュメンタリー映画で、映画に「娯楽性」を求めていくのならおすすめはできませんが、映画(映画館)というのは娯楽性「のみ」を求めるのではないというのが個人の考え方です。このような広く多くの方が知るべき事項を映画館が「代理」して放映している(換言すれば、本来は行政なりが教育映画として流すべきもの。戦後の混乱期には市営・都道府県営の映画館は結構あり、こうした「教育映画」は多く流されていた)ものであり、こうした「ぜひとも知っておくべき事項」を映画館で流すことには大きな意義があると思います。
なお、ミニシアターやVODなどを中心に、他都市を扱った映画も他に公開されていますので、ウクライナ侵攻について一通り(どの都市でも)まとまった知識を得ておくならそれらを利用するとよいかなと思います。
採点にあたっては減点対象まで特に見出しにくい(ウクライナ語?の看板に日本語訳がないのが気になりましたが、描写の前後関係から「立ち入り禁止」や「速度出しすぎ注意」などある程度推測できる)のでフルスコア扱いにしています。