「世界に通じる日本のエンタメ」【推しの子】 The Final Act アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
世界に通じる日本のエンタメ
全く関心がないジャンルだったが、アニメ版もこの実写版もとても詳しい娘に強く薦められ、Amazonの実写版ドラマ全8話を見てから映画を観た。結果、ちゃんとこの「推しの子ワールド」にハマることが出来、とても充実した映画鑑賞となった。
転生ものの作品はだいたい人生やり直しパターンが多いがこの物語はタイトルの通り、推しのアイドルの子どもに生まれ変わり、しかもそれが双子であるという斬新な出生からストーリーが紡ぎ出されていく。そして芸能界の裏側、劇中劇、アイドルの組成等が絡み合い、それぞれのキャラクターもドラマ版でしっかり伝えているので観ている側にとっての推しキャラも見いだせることができる。
推しキャラはなんと言っても主役アクアの櫻井海音だろう。ミスチルの桜井さんの息子であることを抜きにしても限りない可能性を感じる魅力溢れる大型新人である。もちろんB小町の3人もそのままデビューしてもいける素養を持っているし、齋藤飛鳥は役者が板についた本物のアイドルだし、脇を固めた成田凌、金子ノブアキ、吉田鋼太郎らがいることで映画に重みを与えた。シークレットだった二宮和也は重要キャラだったが最大の悪役なので好きにはなれなかったが、。
原作、アニメ、実写ドラマ、映画、YOASOBIの「アイドル」、多彩なテーマ曲の数々、各種グッズなどどれ程のビジネスが拡がったのかわからないが、世界を股にかけれるエンターテイメントに育ったことを嬉しく思う。日本エンタメの今後の発展を目指し第二第三の「推しの子」が生まれることを期待いたします。
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