「ドラマ>映画」【推しの子】 The Final Act だるちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
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これはなかなかめんどくせぇ作品でした。
①原作もアニメも人気があってその中で実写化するのはみんなの厳しい目の中難しいかったと思う。キャストが発表された時なんてめっちゃ批判されてたしね。原作でもメディアミックスの難しさを取り上げてたくらいなので、それが分かったうえで本作も例外ではなかったと思う。
②さらに公開前に原作が最終回を迎え、それなりにラストが批判されていたため、その作品の前評判を背負う形となった。
③アマプラとのタイアップであり、アマプラでドラマを見ていることが前提となる。
この3つの要因から映画を鑑賞するハードルが高かったように感じました。
③に関しては原作のストーリーに沿うと
映画の前半→アマプラ→映画の後半の順になるため、これもちょっと見る側としてはめんどくせぇなと思いました。ただ映画単独でも理解できて完結する形にしようとした意図や努力は賞賛したいです。
ただ、前半の内容はみんなアニメ1期の1話で分かりきった内容なので、ドラマのラストからの続きを早く見せてくれと思った人は多かったんじゃないでしょうか。
個人的には映画はおまけでドラマの方でしっかり楽しむ作品だったなとは思います。
ドラマはかなり尺があったのでそれなりに丁寧にストーリー展開や登場人物の自然な心情の変化とかが描かれていたと感じました。
一方で映画の特に後半はやはり駆け足になってしまった部分は否めないと思いました。アクアがゴロー先生だと分かったところとかもうちょいゆっくり見たかったし、最後ルビーがドームに立つところは瞳が光らないのなんでなんって思ったし、他にもツッコミどころはあげればキリがない。
それでもなんだかんだキャストはそれなりにハマってたと思うし、アクア役の櫻井さんもどうかなーって思ったけど声がよかったし、原菜乃華はまじで有馬かなだったし、ルビーは齋藤なぎさちゃんくらい元々アイドルでキラキラした子じゃないとできないとおもったから良かったと思う。ちゃんとB小町頑張ってたし見てて楽しかった。
客観的に見れば批判するとこはいくらでもあるけど、それ以上に批判覚悟の制作側の苦労やキャストに対して好印象が上回った作品でした。邪推なしに普通に楽しめました。みなさんおつかれさんでした👋