「 再上演をドルビーシネマにて。斬新な色合いのCG作画がまず目を惹く...」数分間のエールを sugsyuさんの映画レビュー(感想・評価)
再上演をドルビーシネマにて。斬新な色合いのCG作画がまず目を惹く...
再上演をドルビーシネマにて。斬新な色合いのCG作画がまず目を惹くが、華やかさの裏に苦さも含む、そんなストーリーにもマッチしている。音楽ものアニメというのは本質的にすべてMVな訳で、作中でMVを作る本作は面白い着眼。音楽から映像を立ち上げるプロセスを視覚的に鮮やかに表現しながら、同時に一方的に解釈・ビジュアル化することの危険性にも触れつつ、ストーリーの大きな山場に絡めているのが上手い。実は同脚本の「ガールズバンドクライ」とほぼ同じ筋なのだが、こっちの結末は些か綺麗に収まりすぎていると思う。「数分間のエール」に他人の人生を変えるほどの「実効性」がなくっても良いじゃないか。青春の終わりを歌った歌が、青春真っただ中の若者に響く、そんなあくまで苦い奇跡のままでいて欲しかったかもしれない。
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momokichiさんのコメント
2024年10月27日
>同時に一方的に解釈・ビジュアル化することの危険性
これだこれだ。的確な言葉にしていただき、ありがとうございます。
ドルビーでみるべきですね。この映画は。