「解釈違いのエールを」数分間のエールを uzさんの映画レビュー(感想・評価)
解釈違いのエールを
正直、作画はビミョーです。
キャラはまだいいのですが、車やら岩やらの無機物が本当に無機質なんですよね…
話の起点となる野外での歌唱も、絵が歌に負けていた。
彼方の短絡的で猪突猛進な性格は、高校生の若さを鑑みてなんとか許容。
しかし、友人からの先約そっちのけ(並行はしてたけど)で作業するのはどうなのか。
などと色々思ってはいたが、慣れもあって後半に向けてよくなっていった。
手元の描写が多かったこともあり、ライブハウスでの演奏シーンは素晴らしいの一言。
どう見ても“勝ち確”演出からのMV全ボツは意外。
(ここ、演出も花江くんの早口長台詞も凄かった)
そして、完成版のMVは非常に熱量を感じるもので、内容はベタながら絵の力に惹き込まれた。
ただ、解釈違いを突きつけられてたハズが、萠美に「解釈が違うのもいい」と言われ再起するのは疑問。
最終的には意図を汲んだ上で更に背中を押す内容?
説明ないなら、そのへん考察しやすいように歌詞出してほしかった。(逆にライブシーンでは不要)
先生の即日退職も無責任の極みだが、今までダメだったのに覚悟決まり過ぎでは。
ご都合主義でも、MVが軽くバズるくらい入れるべきだったと思う。
外崎も萠美も面白くなりそうなキャラなのに、尺の関係で掘り下げがないのが勿体なかった。
とまぁ粗は少なくないけど、創り手の熱量を感じる作風は嫌いじゃないし、応援したい。
あ、ギブソンのセミアコ(?)を5,000円で買おうとした不届き者は後で職員室まで来るように。
レビューを読んで頂きありがとうございます。
さらにコメントまでしていただけるとは!
歌い手の心情が読めない、MVの作り手の創意工夫が伝わらない。
衝突は当たり前なんだからヒアリング大事ですよね。
動画を作る若者へ向けて、無報酬、無利益の活動はルールが緩いだけでルールが無い訳ではないよ、夢も希望もあるけど、責任もあるよってメッセージをどうしても伝えたかったんでしょう。
逆に言うと責任を意識しない作品、作り手が多い事への危機感を映画製作陣は感じていたのかも知れませんね。
コメントありがとうございます。想いの主張を誤解される事って良くあるとは言え、自分の場合はこれまでの職業上ソレは『伝え方に問題あり』と脊髄反射してしまうクセが未だに抜けませんw
貴殿のご意見で、本作は誤解されても『その様な解釈も出来るのか(ソレも悪くない)』と言う気持ちの整理の仕方を示していたのかも知れないと、今更もう一つの感想が浮かびました。