「捨てる顔あれば拾う顔あり」顔を捨てた男 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
捨てる顔あれば拾う顔あり
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言いたいことは分かるのだけど、引っ掛かりが多過ぎて刺さらなかった。
序盤はイングリッドとの出会い以外は語ることもなく、非常に退屈。
顔が治るまでに苦しむ描写は要らないし、それこそモロに特殊メイクを剥がしてる感じで興醒め。
だったらエドワードの生きづらさやイングリッドに惹かれる様子をもっと描いてほしい。
せっかく顔が治ったのに、イングリッドにアプローチせず別人として生きるのも理解できん。
下地もなく数年で不動産営業として成功するのも舐めすぎだし、そもそもどうやって身分偽ってるの?
オズワルドが出てきて少し面白くなるし、同じ“顔”への捉え方の対比というのも分かる。
でもいくらなんでも彼への偏見なさ過ぎないかな。
何でも出来る上に金まであり、エドワードに対しても一切の悪意なく気遣ってくれて…
ここまでくるとファンタジー感が強くて、寓話としてもあまりに極端。
「劣等感なんて必要ない、前向きに生きてればみんなあなたを好きになる」みたいな楽観思想に見えてしまう。
イングリッドは脚本に動かされてる印象で人間味を感じないし、主人公に共感も同情もできない。
終盤に刺すべき相手はそいつじゃないし、台詞で「変わってない」なんて皮肉オチも直接的で捻りゼロ。
天井の破損が伏線なのかメタファーなのか最初の方では分からないし、意味の判然としない描写も多数。
なんだか喩えにならない下手クソな喩え話をずっと聞かされた気分です。
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