「私もなかなか注文決められないんです、ダメかな?」顔を捨てた男 sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
私もなかなか注文決められないんです、ダメかな?
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これは面白い。結構好みな作品です。
「サブスタンス」とは兄弟姉妹な作品。
中盤から私自身が、渋面で鬱屈としているガイ(エドワード)よりは、おおらかでカリスマ性のあるオズワルドを見ていたいと感じるようになっていて、いつのまにか監督の狙いにはまってしまっていました。
マスクを付け、やけっぱちで不動産屋の仕事をするガイの姿は、滑稽なだけでなく哀れに映ります。
天井からの落下物が当たって変身したエドワードが、舞台装置の天井の落下でまた元に戻るのかと思いましたが、さすがに違いました。
リハビリの療養士は、(一般人の代表みたいに)ポロッと本音を漏らしただけなのにあんなことになって、気の毒な気がします。あのシュールな描写は「サイコ」の探偵が襲われるシーンを想起しました。
エピローグは蛇足に感じましたが、「エドワード、君を見捨ててはいないよ」という制作者たちの思いなのかも知れません
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