「外見かアイデンティティか」顔を捨てた男 Kさんの映画レビュー(感想・評価)
外見かアイデンティティか
《試写会にて鑑賞》
16㎜フィルムが映し出す映像と
A24×セバスチャン・スタンが最高。
外見と内面を掘り下げている作品で
共感と感情移入の連続でした。
新しい顔を手にし、これから明るい未来が!
…からの転落人生。
理想と現実が反転していく不条理劇に
思わず声が出そうになりました。
自信と自己愛は、なによりも最強の武器
だということに気付かされます。
終盤、エドワードの感情が爆発するシーンと
陰と陽の差に痛く刺さりました。
まるで自分の内部を見ている感覚に…。
個人的に主人公のエドワードに共感しまくりでしたが
これは内向的な人と外交的な人で意見が分かれそう。
オズワルドの前向きな考え方は
素晴らしいし、尊敬の域。
ですが!
ズカズカとパーソナルスペースに
入り込んでくるところはちょっと拒絶反応がでました。
陽気なキャラだけどブラックなところも見え隠れ。
ルッキズムをテーマに
『サブスタンス』とはまた違った観点があり
心に残る作品となりました。
こんなにも刺さる映画は久しぶり。
本日はありがとうございました。
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