「Face out」デストラップ 狼狩り ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Face out
あらすじをサクッと予告をチラッと見た程度なので情報量はかなり少なく、人と狼との対峙ものかな〜と軽い気持ちで鑑賞。
まさかまさかの最後の方に度肝を抜いてくるシーンがあり、そこだけでもこの作品を観た価値があるなーと嬉しくなりました。
動物を狩って生活する一家が狼やその他の野生動物と対峙していく話だと思っていたんですが、どうも雰囲気がどことなく怪しげで、これ普通の作品じゃ無いよなぁと思ったら本当にその通りでどんどん暗い雰囲気に…。
わりかし人も野生動物たちも死んでいくのでどんよりします。
狼の仕業では無い死体を見たジョセフが見張ってそいつを捕まえようとしますが、見事に返り討ちにあって死体でアンに見つかったり、どこかへ行ってしまったワンコも見事に死体で見つかったり、でもその事を娘には話さなかったりと、割と1人で抱え込んでいるアンの姿が印象的でした。
足をやられた男性を助けた時点で、コイツやろなとフフッとなりましたが、しっかりと足をやられているっぽいので演技だとしたら相当本気だなと、執念さが感じられました。ただコイツ、頭がキレるのかキレないのかよく分からないラインで、サイコさがもっとあっても良かったのになとは思いました。
トラップに引っかかった恰幅のいい警官の痛さがこれでもかと伝わってくるのもひきつった表情で観ていました。トラバサミの攻撃力をこれでもかと体験できました。
助けた人物が実は色々と殺しまわっていた殺人犯と分かって、その罠に気付いた時にはボコボコにされて、娘も直接的な描写は無いにしても殺されていて…。そしてお母さんも殺されそうになるという胸糞さ全開でヤバいなと思っていましたが、それを上回るものが出てくるとは思いませんでした。
ラストシーン、ここまでの感じ平和には終わらないだろうなと思ったらそれはそれは衝撃的なシーンで…。
殺人犯の皮を剥ぎまくるというエグいシーンが全開で観せてくれます。動物の皮を剥いで食料にする過程が前振りになるとは思いませんでした。
体の線に沿ってナイフで切れ込みを入れていって、皮をゆっくり剥ぎ、苦しみ叫ぶ殺人犯の顔をごっそり剥いで、見つかった時にはもう色々剥き出しで目もギョロッとなっている残虐そのものの状態でした。
アンの復讐の仕方がエゲツなく、PG12なのが惜しいくらいの絵面の強さで、これがR指定に差し掛かっていたら一体どんな絵面になっていたのか…。アンの崩れ落ちる姿がとんでもなく印象的でした。
まぁ展開は色々雑ですし、余計なものは多いですし、エクストリーム配給とはこういう事だというのが詰まった作品だと思いました。
ショーン・リンデン監督、良かったらサメ映画というジャンルがあるんですが如何でしょうか?
鑑賞日 3/29
鑑賞時間 18:30〜20:10
座席 D-1