「【”ここが、私の生きる世界。”今作はバレエ・アカデミーのプリマドンナだった姉を事故で失った妹が、深い喪失を仲間の支えで乗り越え、ショックで踊れなくなった”赤い靴”を踊る青春映画である。】」RED SHOES レッド・シューズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ここが、私の生きる世界。”今作はバレエ・アカデミーのプリマドンナだった姉を事故で失った妹が、深い喪失を仲間の支えで乗り越え、ショックで踊れなくなった”赤い靴”を踊る青春映画である。】
■バレエ・アカデミーに通うサマンサは、自身がプリマの演目「赤い靴」の公演間際に、憧れの存在であった同じバレエダンサーの姉、アニーの事故死を耳にし、ショックのあまり踊れなくなってしまう。
精神的に大きな傷を負ったサマンサは学校をやめ、自堕落な暮らしをしていたが、仲間達の励ましもあり、徐々にバレエの情熱が戻って来るのであった。
◆感想<Caution!内容に触れている、かな?>
・ダンス映画が好きである。
ストリートダンス、今、流行りのブレイクダンス、インド映画の一糸乱れぬ高速群舞も堪りません。
だが、クラシック・バレエ映画はその芸術性において、少し違うポジションにあると思う。今作もそうだが、踊りの難易度が高い為、実際のバレリーナを起用するケースが多い。今作で、サマンサを演じたジュリエット・ドハティも、実績の或るダンサーだそうである。
・バレエ映画は、ドキュメンタリーも好きで、特に身体に刺青を入れ、異端児と呼ばれたセルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー2作は、パンフレットも買ったモノである。今では役者もやっている方である。
ヌレエフが亡命する過程を描いた「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」も好きだなあ。
・世間的には「ブラック・スワン」や「リトル・ダンサー」などが有名なのだろうが、今年で言えば、実在するバレエダンサーをモデルにしたサスペンスタッチの「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」が面白かったモノである。
<何故に好きかというと、クラシックバレエは絶対に踊れないというか、あの踊りの凄さは体操競技に繋がる気がするからである。人間が極限まで訓練を重ねた結果だと思うからである。
という訳で、スポーツ映画全般が好きなのだが、芸術的な点がスノッブ男の心をくすぐるのであるよ。バレエ映画が一体何本あり、今までに何本観て来たのか分からないが、今作の様にラスト、多幸感に浸れるものも、ミステリアスなモノも皆好きである。
次に出て来るダンス映画は何だろう。”ダンス映画に外れなし”が持論である。>