劇場公開日 2024年8月23日

箱男のレビュー・感想・評価

全126件中、101~120件目を表示

4.0居場所の無い私達の映画。

2024年8月25日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

最近とても忙しく久しぶりの映画鑑賞となってしまいました。やっぱり逃げ場の無い暗闇で映画を視るのは良いです、視て良かったと感じた映画でした。
視る事は快楽で、視られる事は苦痛で嫌悪感を抱かせる。
視られる事の無い箱の穴から外を覗き視る主人公は画面を通して外界を覗き見し続ける私達自身なのだろう。
メッセージは明白でとてもシンプル、真っ正直に謙虚に名作文学を映像化した映画です。
箱男のルックも真っ正直に映像化していて、だからこそ滑稽でユーモラスで感動的です。
ヒロインの俳優さん金本さん、とても美しく視る事の快楽に浸れますが。ラストで男の救いようの無さにしっかりと冷や水を浴びせてました。主体性をもって視させてあげてたなあれは。

汚い街の隅っこの違法投棄のゴミ溜まりから箱に隠れた男が覗いてる、それは私達の姿なのでした。

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春

1.5私には難解すぎる、50代の変態はこお

2024年8月24日
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鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

原作知らず、よく分からないまま、豪華出演者陣に引かれて鑑賞。
とても難解で私には難しすぎる。

27年前に永瀬さん主演で企画された映画が、時を経て永瀬主演で映画化されるのは凄いことです。

ただ、58歳の「わたし」には無理があるかと。
20代の「ぼく」なら、自分のアイデンティティに悩み、偽り、誘惑されるのも分かるけど。
50代でそうなったらやばい人ですね。

箱を被ったおじさんが滑稽な動きをしたり、戦ったり、一斉に振り向いたり、私はクスクス笑えてしまい、物語の本質が分からない。

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だるまん

3.5あなたもわたしも「箱男」

2024年8月24日
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鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

難しい

いくつかの印象的なフレーズが言葉と文字で繰り返される。
一つは「箱男を意識するものは箱男になる」。
もう一つは「ひとつの町に箱男は一人しか要らない」。

「箱男」の存在は自明であるようだ。

それを裏付けるように、劇中では何人もの「箱男」が登場し、
うち主要な三人の男は、一人の座を巡って肉弾戦を繰り広げる。

傍から見ていれば、はっきり馬鹿々々しくもある闘い。

そうまで執心して唯一の「箱男」になった男は何をするのか。

有態に言えば覗きであり、ここでも
「俺は一方的にお前たちを覗く」とマニフェストし、
観察し記録に残すことに邁進する。

やはり脱力の度合いが激しく、もう笑うしかない。

例えば『江戸川乱歩』の〔屋根裏の散歩者〕や〔鏡地獄〕のように
覗き見ることが犯罪に繋がったり、
自身から特殊な閉鎖空間に入ることで狂気に陥ったりと、
劇的な展開は本作では起こらない。

いや、ある種の狂乱になっているとも言えるか、
殺人らしきことも起きている、と。

が、何れもが模糊としている。

一方で、同じ原作者の『安部公房』による〔砂の女〕で描かれた、
匿名性や不在、または帰属についての問題意識は共通と感じる。
場と女性に囚われてしまうのも同様に。

書くという行為は象徴的に繰り返され、
しかし記録は複数の「箱男」より書き加えられ改竄され、
最後には誰によって紡がれた物語りなのかもあやふやに。

記憶や主客(ここでは本物と贋物)の境界も曖昧となり、
観ている側は、本当に起きたことなのかの確信さえも揺らいでしまう。

言葉での表現より、映像化の力だろう。

箱を被っていれば本物で、被っていなければ贋物なのか?

「箱男を意識するものは箱男になる」とのフレーズを象徴するラストシーンで、
見る・見られるという自他の関係を我々は再び意識させられる。

「箱男」が被る段ボールに開いた覗き穴は、
何故あの形をしていたのか。

第四の壁を打ち破る仕掛けも、
監督が観客の感性を信用していないことの現れともとれる
最後の科白は不要に思える。

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ジュン一

2.0安部公房の世界観に浸りたい人向けの映画

2024年8月24日
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誤解を恐れずに言えば、小説が面白くないので映像も面白く無くても仕方がないとなるのだが、安部公房の世界観は何とか伝わったような気がする。

期待していた石井岳龍独特の抑えきれないパワーとアナーキー感は前半のワッペン乞食とのバトル近辺で早々と収束してしまい残念だった。

主演の永瀬正敏、浅野忠信はかつて一世を風靡し映像作品には引っ張り凧の人気俳優で、石井監督とは「五条霊戦記 GOJOE」「ELECTRIC DRAGON 80000V」でも共演しているお気に入りトリオ。
でも浅野さんの方は相変わらず下手過ぎて・・・

オーディションでこの役を勝ち取った白本彩奈さんは子役の頃よくテレビで見かけたが、いつに間にかあんなに素敵な女性になっており、またまさかの体当たりの演技だったので本当に驚いた。

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カツベン二郎

2.0面白くはなかったが

2024年8月24日
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鑑賞方法:映画館

ストーリーは難解でいわゆるワケワカラン系。
正直私には合わなくて面白い作品ではなかったが、白本彩奈さんが美しく、それだけで最後まで観た感じ(笑)

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SHO

3.5【"余りにもシュール過ぎる独特の世界感。”あのさあ、提案なんだけれど、石井岳龍監督はもう一度石井聰亙名に戻って一から出直・・<以下、自粛。文章はご想像に任せます。>。】

2024年8月24日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

ー 石井岳龍監督の2018年公開の前作、「パンク侍、斬られて候」は相当に訳が分からなかった。けれども、町田康の同名原作自体が相当に訳が分からない作品(勿論、褒めてます。)だったので、個人的にはマアマア面白かったし、今でも記憶に良く残っている。-

◆感想

・で、今作。安倍公房の同名原作はシュールな中に、色々なメッセージが読み取れる作品であった。
 だーが、今作はとにかくシュール過ぎて、シーンの繋ぎ方や謎の人物も多数登場で、良く分からなくって、クラクラしたよ。
 訳が分からないったら、分からない。ええ、分からないよ!

・今作では「パンク侍、斬られて候」同様に、邦画の名優、永瀬正敏、浅野忠信、そして今作では佐藤浩市まで投入し、”箱男”を演じさせている。
 流石、石井聰亙監督じゃなくって岳龍監督である。(ちょっと、皮肉・・。)

・独特過ぎるシュールな世界観や、エロティック過ぎる白本彩奈さんの裸体などに目を惹かれ(イタタ、石を投げないで!)鑑賞してしまったが、この訳の分からない映画を最後まで飽きずに見させる力業には、参りましたである。
 序でに言えば、色々と勝手な”妄想”をさせる所もね!

<多分、今作も暫く脳内に刻印されるのであろうなあ。強いインパクトを残す作品ではあるのだろうなあ。これが石井岳龍監督作品なんだろうなあ。以上!>

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NOBU

3.0箱男は◯◯◯だ!

2024年8月24日
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原作の安部公房のファンであり、上映に漕ぎ着けるまでの経緯を読んで、是非観てたいと思い、上映2日目に観賞。

で、感想は、、、内容は想定内で難解。しかし、最後のオチは安易過ぎて興醒めしてしまいました。
エンタメに昇華させようと力わざで最後は持っていった感じがしたのが残念でした。しかし、箱男同士のアクションはしっかりエンタメ化されていました。ワニのぬいぐるみがあんな使われ方されるなんて、、。必見です!
また、主人公の心の声?が字幕で表示される工夫はとても良かったです。ストーリーを追いかけるヒントになりました。

見どころは、箱男同士のアクションシーンと看護師役の女性の体当たり演技でした。むしろ、この看護師役が物語のキーマンになってます。
インティマシーの問題などがある昨今、彼女の大胆な演技に注目して下さい。

配信ではオススメしません。なぜなら多分、途中挫折するからです笑 ずっと画面も暗いし眠る恐れあり。

是非映画館でこの不条理劇をお楽しみください。

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ねじまき鳥

3.5箱男の正体に納得

2024年8月24日
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今映されてるのは現実なのか誰かの書いた手記なのか

かなり混沌とした内容だけど
意味が分からないという程ではない

箱男というモノに魅入られた人間達の物語

おそらくは世界初であろう箱アクションは一見の価値あり

ラストに明かされる箱男の真実には痺れたね

きっと原作には無い視点なんだろうな

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龍神

3.0箱を被った男たち

2024年8月24日
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鑑賞方法:映画館

日曜の朝早くにやっているテレビ
「ボクらの時代」に佐藤浩市、永瀬正敏、浅野忠信の3人が出てました
まんまと番宣に引っかかり映画を見てきてしまったのですが何でしょうか… 難しい
見方が分からない、解釈すべきものなのか感覚で感じるものなのか、達人にならないと楽しめない作品なのでしょうね
始めて小説「ドクラ・マグナ」を読んだ時のことを思い出しました

私はそれほど何かを掘り下げて深く深く考えたことがないので「箱男」が何なのか、そしてなぜ争ってまでなりたいのか
どんな魅力や魔力がそこにあるのか
もっともそんなにめんどくさく考えずにみんなが真面目な顔してやっているコメディだと思えば笑えなくもない
今思い起こせばどうも滑稽なシーンばかりなのだ
決して映画館では笑いはおこらないがいくつか場面を思い出すとシュールすぎて笑ってします
だってそうでしょ、あのまま全速力で走ってんだよ、でさ戦ったり取り合いになったりさ
あの女の子、言ってなかったかな〜
「ばっかじゃないの」って
そういうふうなつもりで見たらもう少し楽しめたかな
もったいないことしちゃったな〜
でももう一度見るかって言ったら多分……

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カルヴェロ

3.0今の私には...

2024年8月24日
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1.安倍公房「砂の女」を読んでジワジワとおもしろかった
2.なので安倍公房作と、言うことで観に行った
3.しかし難解だった
4.箱男機敏だった
5.あの女優さんビックになる
6.箱男は引きこもりを表している?
7.メモは「みたい情報のみみる」ネット民?
8.まぁ皆、自分に閉じこもり自分の正義で生きている
9.そして美しく若い女性には箱を脱ぐ
10.皆自分の正義に拘るが、金や権力には負ける
11.閉じこもらず様々な意見を聞こう?という趣旨?なのだろうか?
12.箱男は自分の事は何もせず、他人のアラをセコセコ集める人?確かに職場にいる
13.武器はワニのぬいぐるみ?シャケに見えた
14.浅野さん達が来ていた白衣、革製?あれ欲しくなった
15.浅野さん欲しがっていた病院、外から見るとショボかった。
16.難解なので沢山疑問何でた。

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えびちゃん

3.5ギリギリ好き

2024年8月24日
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(安部公房と)知らんで入ってみた。ミステリーか?と思ったらコメディ?かと思ったら不条理系のようです。

砂の女のように登場人物の会話が噛み合わないってことはなく、お互いに噛み合っていたが、鑑賞者(少なくとも私)にとっては???でした。気を抜くと誰が誰だか、どの立場なのか分からなくなるので集中力が必要。気が付くと目を閉じてしまうのに、セリフが耳にキッチリ流れ込んでくるので、眠気がというより催眠にかかっているみたい。

私は何者、私はあなた、あなたが箱男など少々分裂気味なので、上映時間が2時間は疲れるかもです。

さすが安部公房。

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Oyster Boy

3.0箱男

2024年8月24日
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箱男を気になっている人は、箱男になる。

箱男はあなただ。

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完

4.5私はスマホ男

2024年8月24日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

難しい

学生の頃に出版され飛びついたが難解で未読の箱男。

映画になって、封切り初日に飛び付いた!

やっぱり難解でした。
あの頃には知らなかったナラティブ.アプローチ的に解釈してみると、分かりよく箱男に成れる。

まあ、27年ぶりの復活劇は、伝説神話となり予言となった感じがある。

たった一人しか居ないはずの妄想による虚構の箱世界が、気付かない内に町中に伝播し、まるでスマホではないかと感じる。

仮面や会社、職業、国家などのカテゴリーやジャンルという箱にすり替えると、そこにはそれぞれの妄想による闘いに展開され安住できるの箱は無い。

そんな難解な妄想を考えさせる映画もたまには、楽しかった。

そもそも、その妄想とは何か?

熟年俳優さん、27年も老いてあの小さな箱での演技でよくも密閉恐怖症にならずお疲れ様でした。
熟年だからリアリティーを強く胸を打った。

安部の予言は何だったのか!

( ^ω^ )

箱男
劇場公開日:2024年8月23日 120分

作家・安部公房が1973年に発表した同名長編小説を、「狂い咲きサンダーロード」「蜜のあわれ」などの鬼才・石井岳龍監督が映画化。

1997年に製作が正式に決定、スタッフ・キャストが撮影地のドイツ・ハンブルクに渡るも、クランクイン前日に撮影が突如頓挫、幻の企画となってしまった・・・。
しかし、石井監督は諦めていなかった。悲劇から27年、奇しくも安部公房生誕100年!

ダンボールを頭からすっぽりと被った姿で都市をさまよい、覗き窓から世界を覗いて妄想をノートに記述する「箱男」。
それは人間が望む最終形態であり、すべてから完全に解き放たれた存在だった。

カメラマンの“わたし”は街で見かけた箱男に心を奪われ、自らもダンボールを被って箱男として生きることに。
そんな彼に、数々の試練と危険が襲いかかる。

1997年に映画の製作が決定したもののクランクイン直前に撮影が頓挫してしまった幻の企画が、27年の時を経て実現に至った。

27年前の企画でも主演予定だった永瀬正敏が“わたし”を演じ、
“わたし”をつけ狙って箱男の存在を乗っ取ろうとするニセ医者役で浅野忠信、
箱男を完全犯罪に利用しようともくろむ軍医役で佐藤浩市、
“わたし”を誘惑する謎の女・葉子役で白本彩奈が共演。

箱男
劇場公開日:2024年8月23日 120分

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カール@山口三

3.5難解です…

2024年8月23日
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予想してたより、ずっと難解でした。

最後に答えらしきセリフがありますが、うーん…

原作は読んでないけど、この映像化かなり苦労したのでは?

独特の世界観、デヴィッド・リンチに近いモノありますね。

ワケわからないのもあり、ダレました(笑)

キャストに関しては、ミステリアスな白本彩奈さんが良かったです。

でも、永瀬さん昔から変わらないですね(笑)

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RAIN DOG

5.0のぞんでる?

2024年8月23日
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か?
なんだこのキャスティングは!
なんでこのキャスティングが実現するんだ!
なんだってこんな豪華なんだ!

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ミスター

3.5もしかしたらこの台詞で終わるんじゃないかと、 途中から思ってた人、...

2024年8月23日
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もしかしたらこの台詞で終わるんじゃないかと、
途中から思ってた人、
私の他にもいますよね

それにしても、
永瀬正敏と浅野忠信が共演すると、
なぜかとても期待して、テンションがあがる

8.24編集
(分かりやすいように、二つの話題の位置を変えました)

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jung

3.5なかなか難しい

2024年8月23日
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知的

難しい

箱男の立ち位置などが全くわからず混乱しっぱなしで鑑賞。キャストが箱に入っているため、この箱男が誰なのか考えさせられら。エンディングは見た瞬間は???でも時間が経つにつれて段々と様々な伏線がはられていたことがわかる。

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ショカタロウ

4.5仕上がりは大変「良心的」

2024年8月23日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

まさかの映画化に改めて原作を読みなおし、劇場へ向かった。

半世紀前に書かれたものでもあるし、作り手の解釈を大いに挟むことで「見やすく」してあるのだろうなと思えどほぼ原作通りの展開で、原作が原作だけに大変「良心的」に仕上がっており驚いた。
なかでも五十年前といえばそうで、現代といえばそうも見え、ファンタジー的などこにもない日本といえばそう見える、「いつ」と断定されることのない絶妙の設定に唸らされる。(箱にエコマークやら、パソコン登場やらは今風だが、画面全体はレトロ感がものすごい)ここに具体性が滲むと一気に物語が嘘臭くみえたことだろう。
また「箱」のディテイールがとんでもなく良かった。含む箱男のフィギュアがあったら買いそうだと思ってみたり。

原作を読んだ際、「箱」は一種の仮面、隠れ蓑のように感じたが、劇中では遮蔽し断絶する武装、戦車のように感じられた。
原作で「わたし」は怯え、常に周囲を疑う混沌の中の弱者に見えたが、劇中では己を信じるため常に周囲と戦っている印象が強かった。
共通して、見る者と見られる者の力関係が描かれている。
加えて、映画を通し感じたことは見られる側は見る側によって「物語(人生、役割、生きる意味)」を与えられている。そこから抜け出し見る側へ回ると箱男化するわけだが、誰からも見られることのない箱男へは誰が「物語」を与えるのか。ノートへこだわる意味もそこにあり、最後、投げ捨てた「わたし」はノートが必要だった箱男という中間地点を抜けて、新たな世界へ旅立って行く。この辺はもうSF展開で、そこがムラから都市への逃亡(あらかじめ用意された物語からの脱却)を肯定的にとらえる安部らしくもあり、らしさを本当にうまく映像化していたのではと感じている。

と言うのは、これを書くわたしが与えた物語に過ぎず、見る側、匿名の箱男としてわたしもここに記すというわけである。
と誰かが書いたこれは物語かもしれず、絡みつくそれら支配から逃れ本物の箱男になってみたいような、ちょっと遠慮したいような。やはり「モデルケース」という他者の振る舞いへの意識、見つめられていることで与えられる物語をの上を歩む方が確かだし究極、お気楽。
なにより自分で自分の物語を自分へ供給することができる、と人は信じきれるのだろうか。
そんなことを考えてみた。
(ネット社会と絡めて観るのが定石らしいが)

箱男のアクションは想像の斜め上を行くキレキレ度合いで、完全にツボった。
手足がほぼないのに、なんだあのカッコよさは!
アクション重視の箱男さすらい編、とかあったらみるぞ!

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N.river

3.5難しい…

2024年8月23日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

主人公の、現実逃避とも言える心の中を描くまでは良いんだけど、周りの人達は、なんだっったんだろう?
どうなってしまったのか?
なかなか理解を超えた内容だった気がする…。
評価が高そうなんだけど、他の人のレビューで勉強しよう…

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kawauso

4.0現代の箱の穴

2024年8月23日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

原作が50年前とは!
ベッドの中で動画を見るのが日常の自分にとって、永瀬正敏の最後の言葉は、予想できたとはいえ、突き刺さった。
主キャストの4人のやりとりは、もう流石としか言えません。
白本彩奈さんの線の美しさは、幻想的でした。
安部公房を、よくぞ映画化してくれました。
そして今日も僕はスマホで動画を見ます。

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コウジ
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